ノラ・グレイス(妻)と走るロードバイク2010年09月12日 20時28分14秒

 夕方、妻がちょっと遠くまで走りたいので一緒に来いと言う。昨日の町内一周では物足りなくなったようで、早速ここから2Kmくらい離れている中島公園に向かった。妻はまだ車道を走るのが怖いというので歩道を、私は車道を走る。走りながらいろいろチェックを入れて指示を出す。初心者がやりがちなのは、重めのギアに入れて低いケーデンスで漕ごうとすること。軽いギアにチェンジして、高い回転数で回すようにと何度も声をかけた。

 中島公園に着いたのでそこで帰るのかと思いきや、まだ先に進むと言う。そのまま豊平河畔のサイクリングロードに出て南進する。札幌にのべ30年以上住んでいるのに、実を言うとここを走るのは初めて。同じ札幌とは思えない風景にしばし見とれる。車がないのは結構なのだが、ランナーが多く、気を抜けない。タマサイ(多摩川サイクリングロード)で事故が絶多いというのはよくわかる。前後左右を常にウワォッチしながら妻をエスコートする。南に向かうと若干の登り坂、そして向かい風。それでもへこたれずに妻はついてきた。夕暮れの時間が迫ってきたので途中で引き返す。帰りは楽ちんだ。

 家に着いてみると、妻は上機嫌。生まれて初めて自転車で15Kmも走ったとはしゃいでいた。

 妻と二人でロードバイクに乗る日が来るとはつい数週間前までは思いもしなかった。限界に挑戦し、目の前が真っ暗になるほど追い込んで走るのも良いが、速度を気にしないでのんびりと風景を楽しみながら走るのも実に気持ちがよいものだ。何か大切なことを忘れかけていたのかもしれない。