毛無山→樺立トンネル→中山峠コース2010年08月02日 19時48分53秒

 やっと北海道らしいすばらしい晴天になった。湿度が低く、からっとして気持ちがよい。今シーズン初めての長距離走に挑戦した。
 コースは、自宅→朝里温泉→毛無山→キロロ→樺立トンネル→喜茂別→中山峠→自宅の、反時計回り一周。ホイールは BORA ONEに変えた。

 長距離であることと、最後に中山峠の登りが控えていることを考慮して、全体に速度を抑え気味にして走った。実はもう一つの理由がある。リアは11ー23Tを使っている。毛無山のあの坂で 23Tは私の足ではちょっと荷が重い。また中山峠の登りでも、売り切れた足には23Tは結構負担になると予想ししたからだ。

 さて、まず小樽方向に向かうといつものことだが向かい風だ。しかし BORA ONEのおかげで、前に進む感触がある。朝里温泉手前の交差点を右折して毛無山に向かう。しかしここがくせ者だ。毛無山の登りにとりつくまでの道に結構なきつい斜度の区間がある。最後は15%(推定)もあって、リア 23Tでは足りない。何とかダンシングで乗り切ったが心拍数が上がりすぎて、5分休憩してしまった。これはだめかと思ったら、毛無山の登りは意外にもすんなりといった。これは BORA ONEの効果だ。このホイールは本当に不思議だ。自転車としては重力に逆らって走っているのに、なにか推進装置がついているのではと錯覚するような走りをする。まるで、アシスト役がいつも前方についていてこちらを引っ張ってくれているようだ。今回、大いに助けられた。

 キロロに降りて、早めに補給。特大おにぎりにかぶりつく。すぐに出発する。絶好の下り坂なのに無念の向かい風。それにこの道路は結構あれているところもあって、速度が伸びない。
 樺立トンネル方面に右折して川沿いに上っていく。次第に斜度がきつくなるが、劇坂はない。ここも比較的ゆっくりと無理をせず上る。前回ここを上ったとき、目の前が真っ暗になったことを思い出す。トンネルを出たところで2回目の補給。

 そこから絶好の下り。でもここも向かい風。喜茂別まで横風。前回走ったときひどい向かい風で苦しみ、速度が全く出なかったことを思い出す。今回は、遅くても27km/h。平均して30Km/h以上は出すことができた。しかし、次第に足に疲労がたまりつつある。中山峠を登れるか不安がよぎる。

 中山峠の登りにとりつく前に最後の補給。前半は向かい風だったが、後半は追い風になってくれて助かった。途中片側交互通行区間があった。登りの途中でこういうのがあるとたまらない。白旗が振られる前少し休憩できても、車の最後尾について迷惑をかけないようにダッシュしなければならない。体力が奪われる。それでもなんとか峠にだどりついた。今回は、へろへろまではいかなかったので前回に比べれば良い方だろうか。でも下りは全く速度を上げられなかった。もう回せる足が残っていない。スクーターを追いかけようとしたら久しぶりに足がつってしまった。情けない。

 ということで、本日の走行距離は175Km。平均速度は26.4Km/h。
これだけ長距離を走るとさすがにお尻は痛くなるは、肩や首もこってくるし、大変だ。つまり筋肉ができていない証拠だ。

 消費した水は、およそ3リットル。水分だけはこまめに補給するよう心がけた。おかげで、走行前に比べて体重の減少は0.5Kgに抑えられた。体脂肪は10%。一桁台にはならなかった。

 せみしぐれが耳に残る一日だった。

小林峠の激坂で抜かれるの巻 orz2010年08月04日 20時06分37秒

 一日休養して、今日は川沿側から小林峠を登ることにした。ホイールはBORA ONE。天気予報では晴れとのことだったが、ぽつりぽつりと雨が降るような不安定な天気となった。長距離を走った後は、心肺機能が高まっているから上り坂も楽に登れるはずだ。今日は久しぶりにタイムを測定してみることにした。スタートは北ノ沢小学校の手前にある信号のある交差点。ゴールは峠の頂上にある小林峠の石碑。

 スタートからは緩やかな上りが続き、徐々に斜度がきつくなっていく。最も斜度がきついところでは10%程度。ここは無理をせずにリア23Tで回していこうという作戦だった。が、ここで予想外のことが起きた。こちらは息をスーハーしながら必死に漕いでいるのに、いきなり後ろから追い越していくローディ!先方は全然息が上がっておらず、実にスムースなペダリングでスッと越していった。あっという間に50mの差をつけられた。
 このアタックに思わず私も反応して、速度をアップ。何とか追いつこうと追撃するも、差が縮まらない。むしろ徐々に差が開いていくのは明らか。こちらは心拍数が急上昇。途中でちょっとでも休んだら追いつくことはできない。こうやって頂上まで頑張ったけれど、先ほどのローディーは姿も形もない。おそらく50Km/h以上の速度で下っていったはずだ。

 こんなハプニングがあった小林峠TTの結果は、11分36秒。これまでの自己ベストは2009年9月4日に出した11分ちょうどだ(追い風参考タイム)。ローディを追いかけたので、かなり速かったと思ったけれど、意外に平凡なタイムだった。でももし11分で登れる足があるなら、あのローディに追いつくことは夢ではなかったかもしれない。

 お相手の年齢はちらっと見た限り30歳代くらいだったろうか。52歳の私が追い抜かれて当たり前だ。むしろ、このくらいの差で済んだことを喜ぶべきだろう。でも、なんとか追いつきたいというのが本音でもある。
 BORA ONEを買う前に、冗談半分で言っていたことが現実になってしまった。「BORA ONEを履いて後ろから抜かれたら恥ずかしい。」まさにそのとおり。この三年間、小林峠で抜かれたのは初めて。たまたま私の走る時間に強豪がいなかっただけのことだから、井の中の蛙そのものである。


 今年のツールドフランスでは、アンディとコンタドールの歴史的な名勝負が目に焼き付いている。超級の山岳コースですさまじいアタック合戦を演じていた。
 小林峠で追走しながらあの場面を思い出していた。

 自宅に帰って平均速度を確認すると28.3Km/h。連続して信号に捕まる前、円山公園付近までの平均速度は28.7Km/hだった。これまでの最高記録となった。さすがBORA ONEである。青信号に変わった瞬間ダッシュすると、気持ちがよいくらいに反応してくれる。

長距離での補給2010年08月05日 20時40分14秒

 長距離を走る場合、適切な補給ができるか否かで正否が決まることを痛い失敗を何度も繰り返して学んだ。少しでも補給が遅れると体が動かなくなり、目の前が真っ暗になることもある。

 また同時に水分補給も大切だ。昔の時代、スポーツ選手は運動中は水分をとらないほうがよいというのが常識だった。高校野球などでも選手がヤカンの水を口に含むだけで飲まない光景があたりまえだった。私は高校の時は山岳部に属していて、同僚とどれだけ水を飲まずに登れるか競争したものだった。今考えると恐ろしいことをしていた。よく熱射病にならなかったものだ。そんな時代に育ったので、水を飲むことにどこか後ろめたい気持ちがあった。

 だからまず自分の意識を変えるところからスタートした。そのうち水分が不足すると気がつかないうちにパフォーマンスが低下することに徐々に気がついてきた。今は、信号で停止するたびに意識して水分を摂るようにしている。たとえのどの渇きを覚えていなくてもだ。
 がぶ飲みすればよいものでもない。人間の体には限界があるらしく、このあいだツールドフランスの中継を見ていたら、一日の水分摂取量は5リットルくらいらしい(記憶が怪しいので数値は間違っているかもしれない)。

 さてその水分をどうやって調達するか。多くの方は長距離を走る場合、コンビニや自動販売機を利用するだろう。しかし私の場合はできるだけ自分で運ぶように心がけている。つまり出発時点で持てるだけの水を積んでおくのだ。と言ってもこれも限界があるので、750mlのボトルを2本積むことにしている。結構な重量になる。気温が高くなるともちろんこれでは不足するので、そんなときは公園の水とかコンビニを利用する。

 では食料は。これも出発時点でおにぎりを用意して後ろのポケットに入れておく。このおにぎりも結構な重さがあり、ジャージの肩や首のあたりがつっぱるくらいだ。その他にカロリーメイトのようなものを予備として持つ。

 その他に、携帯ポンプ、予備のタイヤ(チューブラータイヤもしくはチューブレスタイヤの場合はチューブ)をサドルバックに入れる。

 自転車の重量のことを考えれば、現地で食料や水分を調達するのがよいことはわかる。でも私の場合、昔山登りをしていたせいもあって、自分で食べるものは可能な限り自分で持ち運ぶという習性が身についてしまっている。コンビニにあまりにも頼って便利になりすぎているのではないかというちょっとした文明批判もあったりする。ま、ここあたりは個人的な思いだから、他人に強制することではない。

暑い一日だった2010年08月06日 20時42分31秒

 今日の日中の最高気温は32度。雲が多かったとは言え、空気は生ぬるく湿度も高かった。そんな中夕練に向かった。

 覚悟していたとは言え、やはり暑い。特に信号待ちで停止しているときはたまらない。自転車は基本的に空冷エンジンなので風がないとオーバーヒートしそうになる。走っていてもパフォーマンスの低下は明らか。すぐに息が上がってつらい。いつもならこんなに苦労はしないはずなのにとあせっった。頑張って速度を維持しようとしても続かない。
 こんな時はあきらめるしかない。いつものペースを無視して、無理なく出せる速度で巡航することにした。

 ところで平和霊園を周回していたら、ひさしぶりに墓場のキタロウ君に出会った。向こうは、こちらがカーブを曲がっていきなり姿を現したものだから、大あわてで草むらに姿をくらました。何はともあれ元気そうでよかった。

 家に帰っても汗がなかなか引かない。今日も寝苦しい夜になりそうだ。

 でも東京に住んでいたときはこんなものではなかったなあ。あそこでは絶対に自転車に乗りたいとは思わない。

今日は手稲山へ2010年08月09日 17時35分07秒

 午後から天気が崩れる予報だし、今日も気温が高くなりそうなのでとおではあきらめて近場の手稲山に行くことにした。

 平地走行ならば風を十分に受けて体温を冷やすことができても、ヒルクライムではこうはいかない。からだから発する熱量も多くなるし、気温が高いときは地獄のような苦しみになる。自宅を出るときは750mlの水を持参したけれど、全く不足した。今日の走行時間は3時間にも満たなかったにもかかわらず、消費した水分は合計で2リットルになった。

 ホイールはBORA ONEでスプロケットは11-23Tのままだし、この暑さなので最初からタイムのことは気にしていなかった。ちょっと斜度がきつくなるところでは、私には23Tでは不足している。それだけ足に負担がかかる。おまけに暑さで途中心が折れそうになった。
 タイムは34分55秒。

 2回目は無理をしないで手稲GC入り口までで引き返した。2回目の方がからだには楽だった。せっかくなので、帰りの下りは橋の手前から右に入って手稲本町6条方向に向かう道を走ってみた。通行量は少ないようだが、かなりくねくねした道。おまけに斜度もかなりある。結構なトレーニングコースになりそうだ。

 今日は二人のローディとすれ違った。青ジャージと赤ジャージ。赤ジャージの方は、手稲オリンピア直前にある急斜面をさくさくと登っておられた。私もあんな感じで登れたらと見とれてしまった。

 さて今日は、改めてこんなに水分を消費するのかと驚いた。これだけ飲んでも尿意はもよおさなかった。全部汗になって出て行ったらしい。札幌のこの蒸し暑さ、いったいいつまで続くのだろう。