長距離での補給2010年08月05日 20時40分14秒

 長距離を走る場合、適切な補給ができるか否かで正否が決まることを痛い失敗を何度も繰り返して学んだ。少しでも補給が遅れると体が動かなくなり、目の前が真っ暗になることもある。

 また同時に水分補給も大切だ。昔の時代、スポーツ選手は運動中は水分をとらないほうがよいというのが常識だった。高校野球などでも選手がヤカンの水を口に含むだけで飲まない光景があたりまえだった。私は高校の時は山岳部に属していて、同僚とどれだけ水を飲まずに登れるか競争したものだった。今考えると恐ろしいことをしていた。よく熱射病にならなかったものだ。そんな時代に育ったので、水を飲むことにどこか後ろめたい気持ちがあった。

 だからまず自分の意識を変えるところからスタートした。そのうち水分が不足すると気がつかないうちにパフォーマンスが低下することに徐々に気がついてきた。今は、信号で停止するたびに意識して水分を摂るようにしている。たとえのどの渇きを覚えていなくてもだ。
 がぶ飲みすればよいものでもない。人間の体には限界があるらしく、このあいだツールドフランスの中継を見ていたら、一日の水分摂取量は5リットルくらいらしい(記憶が怪しいので数値は間違っているかもしれない)。

 さてその水分をどうやって調達するか。多くの方は長距離を走る場合、コンビニや自動販売機を利用するだろう。しかし私の場合はできるだけ自分で運ぶように心がけている。つまり出発時点で持てるだけの水を積んでおくのだ。と言ってもこれも限界があるので、750mlのボトルを2本積むことにしている。結構な重量になる。気温が高くなるともちろんこれでは不足するので、そんなときは公園の水とかコンビニを利用する。

 では食料は。これも出発時点でおにぎりを用意して後ろのポケットに入れておく。このおにぎりも結構な重さがあり、ジャージの肩や首のあたりがつっぱるくらいだ。その他にカロリーメイトのようなものを予備として持つ。

 その他に、携帯ポンプ、予備のタイヤ(チューブラータイヤもしくはチューブレスタイヤの場合はチューブ)をサドルバックに入れる。

 自転車の重量のことを考えれば、現地で食料や水分を調達するのがよいことはわかる。でも私の場合、昔山登りをしていたせいもあって、自分で食べるものは可能な限り自分で持ち運ぶという習性が身についてしまっている。コンビニにあまりにも頼って便利になりすぎているのではないかというちょっとした文明批判もあったりする。ま、ここあたりは個人的な思いだから、他人に強制することではない。

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