6DJ8 ラインアンプVer.2.0 ― 2009年10月27日 13時02分04秒
月曜日は定休日なのだが、あいにく天気がはっきりしない。今にも降り出しそうな雲行きだったので、自転車の遠出はあきらめた。もっとも本音は、最近体が積極的でなく、長距離を走りたいという思いがわいてこないので、天気のせいにしているということなのだが。
その休日の時間をラインアンプの改造に費やした。そして早くもVer.2.0に改訂した。
以前にも書いたように、プレート抵抗、結合コンデンサー、ゲートバイアス抵抗が次のターゲットと考えていた。そこで、最初のアイデアに戻って、この部分にトランスを投入することにした。前回は、トランス出力の波形が歪んでしまったので、今回は事前に試作回路を組んで問題がでないことを確認しておいた。TF-3の二次側はスプリットとなっているので、ホットとコールドの信号を別々に扱うことができて好都合だ。独立して終段ソースフォロワーMOS-FETにバイアス電圧を与えることができる。
回路だけ見れば改造はそれほど難しくない。しかし最初の設計時点ではトランスとソースフォロワーを組み込むことを想定していなかったので、実装で少し時間をとられた。出力ケーブルの取り回しあたりが窮屈になってしまった。
さて、出てきた音はどうであったか。正直に言えば、最初の音を聴いてとまどってしまった。音のバランスが明らかにCR結合のときと違う。バランスだけではなくて、音の形というのか、音楽の鳴り方が違うのだ。トランスはエージングでかなり変化することを知っているので、結論を早まってはならない。
時間とともに音がほぐれて変化していった。どんなに大出力になっても音が崩れず安定している。以前ならともすると、耳に刺さる嫌な音が聞こえていたが、そのようなものが一切ない。不思議なことだが、「耳に優しく届く」という表現がぴったりだ。そしてうれしいことに音楽の楽しさを体全体で味わうことができる。
この音を聴いて無色透明な「ゲインを持ったケーブル」というふうには思わない。明らかな癖があることを認める。これがトランスの音なのかもしれない。しかしそれでも良いと言いたい。無色透明だけれども音楽の躍動感や感動を味わうことができないアンプよりも、癖はあるけれども感動できるならばそのほうがずっと私にとっては大切な存在だと思える。
回路は追って掲載予定。すばらしいアンプに仕上がった。
その休日の時間をラインアンプの改造に費やした。そして早くもVer.2.0に改訂した。
以前にも書いたように、プレート抵抗、結合コンデンサー、ゲートバイアス抵抗が次のターゲットと考えていた。そこで、最初のアイデアに戻って、この部分にトランスを投入することにした。前回は、トランス出力の波形が歪んでしまったので、今回は事前に試作回路を組んで問題がでないことを確認しておいた。TF-3の二次側はスプリットとなっているので、ホットとコールドの信号を別々に扱うことができて好都合だ。独立して終段ソースフォロワーMOS-FETにバイアス電圧を与えることができる。
回路だけ見れば改造はそれほど難しくない。しかし最初の設計時点ではトランスとソースフォロワーを組み込むことを想定していなかったので、実装で少し時間をとられた。出力ケーブルの取り回しあたりが窮屈になってしまった。
さて、出てきた音はどうであったか。正直に言えば、最初の音を聴いてとまどってしまった。音のバランスが明らかにCR結合のときと違う。バランスだけではなくて、音の形というのか、音楽の鳴り方が違うのだ。トランスはエージングでかなり変化することを知っているので、結論を早まってはならない。
時間とともに音がほぐれて変化していった。どんなに大出力になっても音が崩れず安定している。以前ならともすると、耳に刺さる嫌な音が聞こえていたが、そのようなものが一切ない。不思議なことだが、「耳に優しく届く」という表現がぴったりだ。そしてうれしいことに音楽の楽しさを体全体で味わうことができる。
この音を聴いて無色透明な「ゲインを持ったケーブル」というふうには思わない。明らかな癖があることを認める。これがトランスの音なのかもしれない。しかしそれでも良いと言いたい。無色透明だけれども音楽の躍動感や感動を味わうことができないアンプよりも、癖はあるけれども感動できるならばそのほうがずっと私にとっては大切な存在だと思える。
回路は追って掲載予定。すばらしいアンプに仕上がった。
最近のコメント