DEM Clockの効果2006年06月10日 12時50分21秒

 DEM ClockとはdiyAudioの掲示板に出てくるテクニカルタームである。TDA1541Aの16pin,17pinを通称DEM端子と呼んでいる。Data Sheetによれば、ここには470pF程度のコンデンサを接続すればよいところである。ところが、ここに精密なクロックをつなぐことにより、音質の改善が図れることが掲示板に発表された。
 何人かの方が試験し、確かにリクロックと同じ方向性の改善効果があると報告している。これは試さない手はない。
 最初は、トランジスタを介して6fsを16,16pinに入れていた。確かに効果があるように思えたが、劇的というほどでもない。デメリットとして高音域に濁りがあって長時間聴いていられないという弊害が起こった。
 そこで、分周ICからコンデンサを介して直接クロックを入れる方法でも良い結果が得られたと報告が最近あったので、その方法で試してみた。そしてその結果に驚いた。
 すさまじい解像度の向上である。報告通りに、クリアネスが勝るようになった。低音の音階が明瞭になった。人の声の質が明らかに違って聴こえる。ますますメインシステムを脅かすようになってきた。小さなスピーカから驚くほどの音場が形成される。目を閉じると、スピーカの存在が消えてなくなる。
 ただデメリットがまだ残っていた。弱音時にヒス音がある。ノイズだ。これは、6fsクロックの振幅を1/2にアッテネートすることで解消した。まだまだ手を加える余地がありそうである。早くメインシステムにも取り入れたいところだ。