メインシステム不調(1)2006年05月02日 08時38分19秒

 しばらくぶりのブログとなった。3月、4月はプライベートなことでいろいろなことが重なったが、やっと一段落したところだ。この間、オーディオ関係で何もなかった訳ではない。というか、大きなトラブルに見舞われていた。
 あるとき、メインシステムに火を入れ音楽を聴こうとおもったら、なんたることか、ノイズが出ているではないか。症状は以下の通りである。
 ・CDが停止しているときは無音である。
 ・演奏開始直前に「ジュルジュル」という不気味なノイズが入る。
 ・弱音時になると、小さい音であるがエコーが聞こえてくる。それも歪んだ音で。
 ・左右チャンネルとも同じ症状。

 最初に思い浮かんだのは、ラジオ技術誌に以前別府氏が投稿していた記事。このようなときは、TDA1541Aのパスコンの処理が関係していると述べていた。でも、今までは何も問題がなかったのに、なぜいきなり不具合が発生するのかいまいち納得がいかない。
 とにかくパスコン周辺を再度あたってみた。結果は変化なし。うーん、困った。こういうときは一刻も早く解決しないと、夜も眠られなくなってしまう。
 そこでネットで検索してみた。TDA1541Aについてはいろいろな方が研究されているので、様々な情報がヒットする。便利な時代である。途中省略して、結局原因はなんであったか。リクロック回路であった。その件に関してはまた次の欄で報告する。

メインシステム不調(2)2006年05月02日 08時52分43秒

 メインシステムはOSC回路をDAコンバータ側につみ、クロックをCDP側に送っている。同時に、DAチップにデータを送る直前でデータをリクロックしている構成だ。これまでリクロックしていた信号は、CLK,WCK,DATAL,DATARの四つである。つまりすべての信号を対象にしていた。
 ところが、ネットで調べた結果、同じような症状で苦しんだ例が報告されており、リクロックするのは「クロック信号とワード信号だけでデータ信号は含んではならない」と書かれていたではないか。信号どうしのタイミングが微妙な関係にあり、すべての信号をリクロックすると、場合によっては不具合が出るらしい。
 早速、データ信号をリクロック回路から外した。結果。元に戻った。安心して音楽が聴ける。心なしか、以前に比べてノイズも小さくなったように思えるが。それはまた別のところをいじったせいかもしれない。

CDX-2200改造開始2006年05月02日 13時01分16秒

 サブシステムのYAMAHA CDX-2200を改造することにした。きっかけは、聞いていて耳が痛くなったから。
 調べてみるとDAC にはいにしえのPCM56のKランクが使われている。内蔵のオペアンプで電圧出力させている。ネットで検索すると、PCM56の場合、内蔵オペアンプを使用してはいけないようだ。
 ではということで、電流出力から抵抗一本のIV変換を試みた。ところがここで失敗した。簡単にという趣旨で、DACのピンをペンチで基板から切り離すという荒技を使った。ところがこれがいけなかった。ピンがDAC内部から折れてしまった。修復不可能であることがわかった。
 いろいろ悩んだが、この際潔くTDA1541Aに換装することにした。もちろんこのままではできない。DAC基板をそのまま入れ替えるのである。このプレーヤ、改造が容易に行える構造になっていて都合が良い。電源も簡単に得られる。
 写真はCDX-2200から基板を取り除いた後の様子。家人には「臓器移植だ」と伝えた。問題はインターフェースだ。そこでいろいろ調べることにした。

TDA1541A 2パラ基板2006年05月02日 13時14分22秒

 写真は、臓器移植するドナーにあたるTDA1541A 2パラ基板である。手持ちで最後となるチップである。まだ電源関係とかパスコンなどは搭載されていない。
 黄色のコンデンサはGarrettaudioのセール品で売られていた。65円/個のフィルムコンデンサ。とにかく安いのに目がくらんで思わず買った。Cornell Dubilier 社のものと言われているが、音については聞いてみるまでわからない。仕様は 0.47uF/100VDC 。なにしろ28個も必要なのだから困ったものだ。
 ちなみにGarrettaudioは何度か利用させていただいているが、非常に安心して注文ができる。目玉商品もときどきあって、なかなか魅力的なお店である。

インターフェース2006年05月05日 21時09分07秒

 問題はインターフェースだった。最初、PCM56のために左右独立のデータが出ているし、データシートを見ると、LEのタイミングもそのままTDA1541Aに使えるのではと思われ、欣喜雀躍した。そのままで左右独立2パラというゴールデンコンビが誕生する。
 ところがそうは問屋がおろさなかった。確かにPCM56直前のデータはそうなっていた。しかし、その直前に見慣れないチップが載っているではないか。調べてみると、どうもデジフィルからの出力をPCM56用に変換しているようなのだ。つまり、この部分を再構築しないと目的が達成されない。
 よく考えた結果、この案は断念した。三個あるチップのうちの一個のデータシートが入手できないので、不安が残るのだ。リクスがある。それよりも確実に動作することを目指したい。ということでCS8412でデジタル出力を受け取る方法に変更した。これなら確実だ。