対策後の音2005年11月03日 17時04分47秒

 ±5V電源の電源を強化した。33000μFを投入したところ、リップルは観測されなくなった。エージングはできていないが、早速音を出してみた。
 最初の出だしから昨日までの音とは全く異なっていることがわかる。やや腰高の印象は残るが、安心して聞ける音に変化した。どこかに欠点がある場合は、どうしても分析的にしか音を聞くことが出来ないのだが、欠点がなくなっていくと、音楽そのものを自由な気持ちで聞いていく。音楽が楽しく聞こえる。
 ドンジョバンニを聞くと、ホールの余韻が非常にすばらしく響くのがわかる。ヴァイオリンも美しい。どこも出っ張ったり、引っ込んだりしていない。欠点がない訳でもない。ソプラノの高い音域で若干の雑味が感じられる。透明感が失われている。エージングに期待しよう。
 男女混声合唱を聞く。今まで最も難しかったCDである。驚いた。今までと全く異なる音が出て来た。これまでは、音が薄くて、遠くからしか聞こえてこない印象だった。一見美しいが、虚像を見ているようで、もどかしかった。おまけにソプラノ高音域が濁ってしまい、音像もふらふら動いて、定まらない。
 ところが今日は、音が厚くなっている。低音が薄いと思っていたら、驚くほどの低い音が録音されている。ソプラノはもちろん濁らない。定位も明確。感激した。
 改造して良かった。苦労のかいがあった。きちんと理論を詰めていけば、結果がついてくる。システムの最も弱いところが、全体の音を決めてしまうことを今回も確認した。DACが良くなれば、きちんとその結果の音を出すということは、アンプとスピーカの完成度がかなり高いことの証左であろう。今更ながら、選んで来たものは間違いがなかったと安心した。

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