CDPのクロック2005年08月26日 17時50分15秒

 リクロックで誰でも問題となるのが、CDPのクロックをどうするかではないだろうか。理想はDACの直近にクロックを置くこと。ではどのような方法でCDPにクロックを渡すか。
 RS422のインターフェースで受け渡しを行うことにした。SN75179はちょうどドライバとレシーバが両方はいっているので、クロックの送信とデータの受信をこれ一個で行える。データ転送はLANケーブルが使えるのでこれも入手が容易という利点がある。
 CDP側のクロック入力点を知るためには、データシートが必要となる。インターネットでダウンロード。デジタル信号処理はSONYのCXD2545Qが使われている。62ピンが入力点。デジタル信号出力は71ピン。
 うまくクロックの転送ができると、CDPの電源を入れるときちんとメカは立ち上がり動作をする。もしクロックがうまく届いていないときは、メカから異音がするので要注意。すぐに電源を切る。

不満足の日々2005年08月26日 18時14分10秒

 こんなに手を加えてきたのに、出てくる音には満足できなかった。聞いていて楽しくないのである。どこか緊張するのだ。聞いていて疲れてしまう。
 女声合唱を録音したCDを聞いたとき、なぜか音が濁ることに気がついた。周波数の高い成分が混濁する。きれいに残響が響くのではなく、ざらついてしまう。ずっと録音が悪いのだと思い込んできた。録音現場にいたので、どんな機材を使っているかも知っている。でも録音したのはプロの方。原因が分からないままだった。
 しかし、最近やっとこれがジッターのためであることがわかった。クロックをDACのそばに置いたり、リクロックさせたり、発振回路をジッターの少ないものにしたのになぜ。
 原因は電源にあることがわかった。うすうすは疑っていたが、まさかここまで影響があるとは思っていなかった。なぜ電源であることに気がついたのか。それはまた次の記事で。

LClock2005年08月26日 18時23分08秒

 インターネットでいろいろ検索すると、低ジッターをうたった発振回路がCDP用に売られていることがわかる。その中でもLClockについては、前々から関心をもっていた。一時期購入を考えたこともあった。
 このメーカーのすごいところは、回路を公表していること。どんな回路を使っているのか興味津々。それでLClock XO3という回路をダウンロードしてじっと眺めた。発振回路はコルピッツ回路。そこまでは良い。特徴が二つある。(1)サイン波をコンパレーターを使って矩形波にしていること (2)定電圧レギュレータがかなり強化されていること。
 私はこの2点に注目した。そして解決のヒントを考えついた。