次のステップ2005年08月25日 13時03分48秒

 ここまで作ってきたが、仕事の都合のため4年間ブランクがあいてしまった。CDの音に決して満足した訳ではなかったが、そのまま手つかずにしたままだった。
 しかし、それでも改造熱の火が消えてはいなかった。あるとき、インターネットでJitterに関する記事を見つけたのがきっかけ。Paul Winser氏が書いた"CD Jitter"がそれ。おそらく今でも検索すれば記事を手にすることができるはず。それを見ると、市販のCDプレーヤの発振回路がいかにおそまつか書いてある。Jitterによっていかに音が汚れているのか。確かに私が目にする限り、DACやDAI、I/Vコンバータに関する記事は豊富だったが、発振回路の重要性については、ほとんど触れられていなかった。せいぜい「リクロック回路」が精一杯。それとて、市販の水晶発振器を使っていた。せいぜい、ラジオ技術の中で、電池で発振回路を駆動してかなりの変化があったことが報告されていたことが記憶に残っている。
 インターネットで調べると、CDPによく使われるインバーターを利用した発振回路ではジッターが多くなってしまうというさんざんな評価が出ている。
 Winser氏の提唱する発振回路。いったいどんな音に変わるのか。これを読んで、俄然やる気が起こってきた。

水晶発振回路/リクロック回路2005年08月25日 13時18分17秒

 それで作ったのがこれ。黒い固まりはダンプ材。この中に水晶が隠れている。もともとCDPについていた水晶をそのまま使っている。バラックで作ったようなものなので、いかにも汚い作り。電源は三端子を使った。横長に寝かせてあるのは、ブラックゲートコンデンサ。左上に見えるのは、CDPとのデータ通信線。
 音は確かに変わったように思えた。しかし、天地がひっくり返るほどではなかった。期待に反していたので、少しがっかりした。
 だが、この数年後にどんでん返しがやってくる。