Dynaco MK3の改造(23)回路図の改訂 ― 2017年11月26日 20時17分05秒
使っているうちに、幾つかの改善点が見つかったので追記しておく。手を加えたのは以下の4箇所。
(1)SG1, SG2からの帰還コンデンサーC11, C12は従来120pFであったが、これを100pFに変更。
(2)初段部のB電源につながるリップル抑制回路に、寄生発振防止用のゲート抵抗R25を追加。
(3)同回路に、Vgsが定格を超えて素子が故障するケースがあったので、G-S間にツェナーダイオードD2を追加し、定格電圧以内におさまるようにした。
(4)同回路のソースとグランド間に120pFのコンデンサーC13を追加した。
(2)(4)の処置を行ったのは、実は左チャンネルで発振が観測されたためである(なぜか右チャンネルは発振していなかった)。ソースフォロワは発振しやすいことに以前から気がついていたが、今回もやっぱりであった。発振周波数はオシロで観測すると28MHz付近。
(3)については、回路を設計したときから不安があって、頭の隅にひっかかっていた。詳細なシミュレーションをしてみると、完全にアウトであることが判明。これでMOSFETを三個壊してしまった。幸いにしてここが壊れても初段にはきちんと電圧がかかるので動作には支障が出ない。ただし、ハム音が増大するので異常であることがわかる。
対策を行う前は、どこか高音域に引っかかりを感じてお尻がむずむずして落ち着かなかった。対策後は、安心して聞いていられる音に変身。Dynaco本来の音がやっと出るようになった。根強いファンがいる理由がよく分かる。
次に目標としては、サークロトロンの初段を真空管化し、最終的にはDynacoを凌駕したいと考えている。
(1)SG1, SG2からの帰還コンデンサーC11, C12は従来120pFであったが、これを100pFに変更。
(2)初段部のB電源につながるリップル抑制回路に、寄生発振防止用のゲート抵抗R25を追加。
(3)同回路に、Vgsが定格を超えて素子が故障するケースがあったので、G-S間にツェナーダイオードD2を追加し、定格電圧以内におさまるようにした。
(4)同回路のソースとグランド間に120pFのコンデンサーC13を追加した。
(2)(4)の処置を行ったのは、実は左チャンネルで発振が観測されたためである(なぜか右チャンネルは発振していなかった)。ソースフォロワは発振しやすいことに以前から気がついていたが、今回もやっぱりであった。発振周波数はオシロで観測すると28MHz付近。
(3)については、回路を設計したときから不安があって、頭の隅にひっかかっていた。詳細なシミュレーションをしてみると、完全にアウトであることが判明。これでMOSFETを三個壊してしまった。幸いにしてここが壊れても初段にはきちんと電圧がかかるので動作には支障が出ない。ただし、ハム音が増大するので異常であることがわかる。
対策を行う前は、どこか高音域に引っかかりを感じてお尻がむずむずして落ち着かなかった。対策後は、安心して聞いていられる音に変身。Dynaco本来の音がやっと出るようになった。根強いファンがいる理由がよく分かる。
次に目標としては、サークロトロンの初段を真空管化し、最終的にはDynacoを凌駕したいと考えている。
Dynaco MK3の改造(24)実装と矩形波 ― 2017年11月26日 20時46分18秒
最終的な実装状態は以下の写真の通り。
リップル抑制回路は当初の設計にはなく、後から追加してしまったので、おさまりが今ひとつである。
抵抗は、AMRG、デールの巻線、ビシェイなどを使い分けている。
配線は、ヒーター回路を除いてWEを使った。配線の種類で音の出方が大きく変化することは経験済みである。
また、アース母線には2mm径の裸銅線を使った。これはオヤイデ電気から購入したもの。アース母線を張る実装方法は初めてである。やってみるとおもしろい。工夫すれば布線がもっと美しくなるだろう。ついでに言えば伊藤喜多男氏の本を参考にしてレーシングにも挑戦してみた。
10KHzの矩形波を入力したときの出力波形は以下の通り。このときの負荷抵抗は4Ωである。

抵抗は、AMRG、デールの巻線、ビシェイなどを使い分けている。
配線は、ヒーター回路を除いてWEを使った。配線の種類で音の出方が大きく変化することは経験済みである。
また、アース母線には2mm径の裸銅線を使った。これはオヤイデ電気から購入したもの。アース母線を張る実装方法は初めてである。やってみるとおもしろい。工夫すれば布線がもっと美しくなるだろう。ついでに言えば伊藤喜多男氏の本を参考にしてレーシングにも挑戦してみた。
10KHzの矩形波を入力したときの出力波形は以下の通り。このときの負荷抵抗は4Ωである。

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