記憶は人を惑わす2008年04月01日 12時23分19秒

 チェーン脱着場から支笏湖への走行時間のことで、はたと気がついた。以前のベストタイムは「50分だったはずだ」と思いこんでいた。しかし、よくよく考えてみると、こんな貧脚の私がそんなタイムを出せるはずがない。当時乗っていたバイクも全然前に進まないものだったし。

 そうなると記憶違いが濃厚になる。自分に有利な情報を記憶はねつ造していた可能性が高い。その代わりいやな記憶は意識下に追いやってしまい、表面的には思い出せないという現象を生む。記憶していないのではなく、思い出したくないから記憶の下に追いやるのだ。

 事実はこうではないかと推測している。覚えていたのは復路のタイム。それも「1時間を切った」が、いつの間にか「50分くらい」に入れ替わったのではないか。

 記憶はあてにならない。分をわきまえなくてはならない。

今日の練習メニュー2008年04月02日 22時21分22秒

 これからダンシングに力を入れることにした。よって、練習もダンシング中心に。

 ローラー台の負荷はMaxに設定。すべてにおいてフロント:アウター(52T)。アップ、ダウン以外は下ハンドルを握る。
(1)アップ
(2)リア:19Tで15分 80ケーデンス シッティング
(3)ながし10分
(4)リア:13Tで20分 50〜60ケーデンス ダンシング
(5)ダウン

 なお、アップ、ながし、ダウンにおいてリアは19Tよりロー側に入れないことにした。とにかく高負荷に耐える足を目指す。
 
 しかしシッティングではリア13Tをまわすことはできなかったのが、ダンシングだと結構まわせるものだ。ひたすらシッティングで走るよりも、ダンシングをもっともっと取り込んだ方がタイムアップにつながる可能性がある。

 ダンシングで下ハンドルを握る方法については、ある方のブログから教えられた。両腕に体重の50%をかけ、腰はやや落としてペダリングをするのがこつなのだそうだ。
 いやー、これは強力な武器になりそうな予感。ただし体重を支えるには上半身を鍛える必要がある。

小林峠2008年04月06日 14時44分59秒

 昨日の夕方、仕事の合間を見つけて外を走ってみた。昼間は薄日も差していたのだが、夕方になるとどんより曇り肌寒さを感じる。やっぱりまだ4月の初めということを痛感する。峠付近には、まだ雪解けのために濡れている部分がある。

 今回のコースは、1位時間程度の練習によく使う道。円山公園から動物園脇を通って、そこから急坂を上って盤渓に抜け、小林峠に至るコース。暖かければそこからさらに川沿方面に下るのだが、今回はユータンして、福井方面に下る。この界隈に住む方々がよく走っておられるコースだ。

 円山から盤渓に抜ける急坂。学生時代からランニングで上っていた。そしていつも目の前が真っ暗になるような心臓破りの坂として、立ちはだかっていた。この坂、斜度はどれくらいあるのだろうか。10%は超えているだろう。
 今回、新しいバイクで上るのは初めて。もちろんフロント・インナー、リア・ロー。下ハンを握り、ダンシング。すいすいと上る。息が苦しくない。
 そして小林峠の上り。やはり下ハンを握り、ダンシング。今度はフロント・アウター、リア・2速。今まで出せなかった速度で上っていく。昨年なら息が切れて頂上付近でブラックアウトになっていた。吐き気が襲ってきて、しばらく休んでいたものだ。今回、そんな苦しみがない。フロント・アウターでこの坂を上るなんて自分でも驚く。

 高トルクでペダリングの練習をしてきたせいだろう。練習の成果が確実に現れている。

シマノのシューズ2008年04月07日 21時11分58秒

 シマノのSH-R215Bを、ネットオークション経由で入手した。

 今まで使っていたSIDIもオークションで手に入れたもの。説明では「ジャンク」ということだったが、これまで立派にお役目を果たしてくれた。SIDIのサイズは40。インソールのショックドクターを入れた時点で、どうしても指先の窮屈さを感じるようになってきた。また、ナイロンソールなので靴底が少し柔らかい。初心者レベルのときは、全くそんなことは気にならなかった。しかし徐々に脚力がついてくるとこれも無視できなくなってきた。

 このような事情があったので、最近新しいシューズを物色していた。最初は新品ということも考えた。しかしショップに問い合わせてみると、メーカー品切ればかり。
 それなら中古でもと言うことになり、今回落札とあいなった。傷が少々あるけれど数回しか使っていないと言う。サイズは41。シマノのサイズはSIDIとまた微妙に異なり、本来なら40.5あたりがちょうど良いようだ。でも中古なので理想を言ってられない。ここは妥協するしかない。

 まずショックドクターを敷いて足を入れてみる。当然サイズは合わない。でも具合をみるだけなのでこれでよしとする。やはり、私の足に対して少しサイズが大きめ。ストラップを強く締めても足が動く。ここでちょっと不安がよぎる。
 そこでSIDIに元々ついていたぺらぺらインソールをショックドクターの下に重ねてみる。これはかなり良い。ストラップを強く締めなくても、アッパーのホールド感があるので足が動かない。指先は完全にフリー。自由に動く。今までのSIDIのシューズがいかにきつかったか、初めて実感。つま先はちょっと隙間があるが、これはしょうがない。

 早速クリートを取り付け、ペダリング開始。すぐに感じるのは、カーボンソールによる剛性感。力がダイレクトに伝わっていく。ただしその代わりフレームの振動も足に伝わってくるのだが、インソールの厚みが幸いして、これをやわらげてくれる。

 そして次に感じられる特徴。足がしっかりホールドされているので、力が無駄に逃げていかないということ。またワンランク、ペダリングスキルが上達したようだ。外を走ってきて足が疲れているというのに、自然にペダルをまわしたくなる。

 良いこと尽くめだが、課題が一つある。インソールをどうするか。今日はとりあえず手持ちのものを敷いてみた。サイズが合わないので、きちんとしたものを購入しなければならない。選択肢としては、ショックドクターとシダスを考えている。こうやっていろいろ考えるときが一番楽しいのかもしれない。

カーボンソールシューズ2008年04月09日 19時24分40秒

 シマノのシューズで初めて外を走ってみた。クリート位置はまだ調整の要を感じる。シューズの中心線とフレームがそのままではどうも平行にならないらしい。少し傾けないとSIDIと同じにならない。

 しかしそんなことは些細なことだ。ペダリングの感触はこれまでのナイロンソールのシューズとは格段の差がある。とにかくすべてのパワーがそのままホイールに伝達されていく。不思議なことに足首から下が疲れない。今までは、どこか無理にひねったりねじれていたり、足首から下の筋肉に無駄な動きがあった。
 もうひとつおもしろいことを発見。ペダルのキャッチが非常にやりやすくなったこと。ほとんどミスすることがない。「パーン」と小気味よい音を立ててはまる。「よし、いくぞ!」と気合いが入る。また、リリースもあいまいさがなく、足首をねじると一発ではずれる。それに比べてSIDIは靴自体が柔らかなせいなのだろうか、力が逃げてしまってなかなかはずれない。おかげでもたもたして危険な目にあいかけたりする。だから今回シマノに変えたおかげで思いがけなく安全性が高まったことになる。

 少し不安だったのが、ペダルからどれだけ振動が伝わってくるのかということ。足裏に神経を集中させて観察すると、SIDIに比べて細かな振動を感じる。しかし疲れるというところまではいかない。むしろ、路面の情報がよく伝わってくるメリットを思う。

 とにかく今回、ナイロンソールとカーボンソールがこれほど違うものなのかと驚いた次第。走ることがますます楽しくなってきた。