ばんけい峠をシングルスピードで登る2021年07月08日 21時36分52秒

円山公園から宮の森ジャンプ競技場に向けて道をたどっていくと、やがてジャンプ競技場に行く道を左に見ながら、右に行くと盤渓に抜ける急坂が始まる。

これだけきつい峠だからさぞかし立派な名前があるかと思えば、地図には載っていない。近隣には小林峠とか幌見峠があるのに、ここだけ名無し峠というのはちょっと不思議。
名前がないのは不便なので、「ばんけい峠」と呼ぶことにしたい。実際、峠を盤渓側にちょっと下っていくと右手に「ばんけい峠のワイナリー」という名のお店がある。

名前が決まったところで、問題は距離と勾配である。ジャンプ競技場に向かう交差点分岐から峠までの距離はgoogleマップによれば1.1Km、平均勾配は10%と出ている。しかし、途中に斜度のきついところが数カ所あって、これが手強い。
ストリートビューの画像をお借りして、勾配を見ていただく。

変速付き自転車なら、きついにはきついがインナー・ローで登れる。
しかし、ギア比2.5のシングルスピードではどうか。
手稲山は問題なく登れた。しかしこの勾配では自信はない。結果はやってみなければ分からない。先週の土曜日(7月3日)、仕事帰りにばんけい峠に挑戦することにした。

交差点信号を過ぎてすぐに右に入ると、もうここから緊張が始まる。うしろから結構な数の車が追い越していくので、よろよろしていられない。路側帯の白い線をたどる。
と言うは易し行うは難し。足を着かないようにと、ものすごい形相である。スタートして数百メートル行ったところで、前に進まなくなる。無念、足を着いてしまった。若いときならなんとかこらえられたのだろうな。

ここから再スタート。ペダルに力を集中させようとすると、履いているのは何しろランニングシューズなので、足裏がぐにゃっとへっこむ。剛性も何もあったものではない。手には、ブレーキブラケットが食い込んで痛いくらい。車からは、自転車が止まっているように見えたのではないか。
左に立派な寺が見えると峠は近い。しかし、ここで勾配も一瞬きつくなる。必死にこらえる。
ということで、とにかく峠までなんとかたどりついた。次回の目標は「足つき無し」。

こんなことをして、何か御利益があるのか。今日、小林峠を川沿側から登ったとき、なんとなく力を出せるようになった気がする。ときどきはパワーをかけた練習をしておく必要がありそうだ。