今年一年を振り返る 自転車篇2014年12月29日 17時47分57秒

 今年一年の始まりは、私の体調異変から始まった。便秘がひどくなり、がまんできずに胃腸科を受診。大腸内視鏡で調べてもらったらポリープが数個見つかり、すぐに切除。これが手術扱いになり、保険が下りた。

 文字通り身を削って手に入れたのが中華カーボンフレーム。Alibaba経由で購入。覚悟はしていたが、いろいろと雑な仕上がりなところがあり面食らうことはあった。それでも手直ししながらなんとか組み上げ、最初に乗った感触はまんざらでもなかった。この値段でこの品質なら、十分満足できた。今シーズン乗り回してみたかぎりではあるが、耐久性について不安を感じたことはない。このフレームは主に通勤と練習用に使用。

 パンクは例によって何度か遭遇した。すべて自宅から30分以内のところだったので、大事には至らず。長距離走でも予備のタイヤを取り出すようなシーンは発生しなかった。

 朝里峠に通う回数は年々少なくなってきている。雪が溶け、新緑が芽吹く頃とか、初夏の日差しの中で定山渓に向けて降りていくあのすばらしい感触を何度か味わうことはできた。
 峠から降りる途中で、大会を目指して練習中の青年と一緒に競い合いながら走ったのは良い経験だった。また7月には、スイス野郎と一緒に手稲山をヒルクライムもした。秋には、大雨の爪痕も生々しく残っていた支笏湖往復も果たした。

 いっぽう、タイムは伸び悩むというよりも、もはや後退傾向にあることを認めざるを得ない年となった。最大心拍数が低くなり、頑張りがきかない。残念ながらこれが現実である。棺桶に半分足をつっこんだような年齢である。

 とにもかくにも事故や怪我もなく無事に一年を終えることができたことに感謝したい。

今年一年を振り返る オーディオ篇2014年12月29日 19時34分03秒

 1 13D2ラインアンプ
当初、定電流回路をFETから6DJ8に変更したとき、その大きな改善ぶりに驚いたものである。それが定電流回路を削除して、抵抗一本にしたところ、まるで雲が晴れ渡り澄みきった空のごとくの音が飛び出したときは、今まで何をしてきたのかと少なからずショックを受けた。

現時点で、もう手を加えるころが見つからないほど、練り上げられている。

 2 DAC
究極のDACとしてES9018を使ってきたが、あまりに電源が複雑になりすぎたことが心の負担になり、思い切ってシンプル路線に方針転換した。

次に登場したのが、FN1242A。うわさにたがわずすばらしい。すぐに妻のオルガンシステムにも導入した。

そのFN1242Aも市場から枯渇した頃、ふと秋月を覗くとFN1241はまだ在庫があるという。惹かれるものを感じてすぐに2個購入。資料があまりないので、いろいろトラブルに遭遇はしたが、なんとか動作までこぎつける。出てきた音は、これがまた良い。ハイレゾ音源にはあまり興味がない私にはこれで十分な気がしてならない。

そのDACの実力を生かすも殺すもすべて電源にかかっていることは周知の事実。その点で、今年は大きな前進があった。
数年前にdiyAudioでReflektorを見つけて以来大いに気に入り、これ以外のレギュレーターにはまったく興味を失ってしまった。自分なりに工夫を重ね、その性能にはかなりの自信があった。

しかし、今まで気にはなっていたけれども、追求してこなかった課題が残されていた。最後はそのことに向き合うことになった。

DAC基板上のパスコンとReflektorの相互作用については、なにかあるだろうとはぼんやりと思っていた。しかし大容量のコンデンサをパスコンに使う限りあまり大きな違いはないだろうと、根拠のない安心に浸っていた。

けれどもシステムの純度が上がってくると、そんな蓋をしていたところが問題となって浮かび上がってくる。隠していたことが逆襲してくるのだ。高いところに刺激音があり、どうやってもそれが取れない。

その原因を探るうちにパスコンを疑うことになり、大容量コンを追放し、小容量のパスコンにはかならず1Ω抵抗をシリーズ接続するという対策をしたところ、ブレークスルーが起きた。その後、ReflektorのZobel見直しも入り、いっそう進化していった。おかげで、DACの実力が思う存分発揮されるようになった。

 3 パワーアンプ
私が使っているSA-20には徹底的に手を入れた。抵抗はVishayとDALEに、コンデンサはもちろんオイルコンへ、B電源とヒーター電源にはチョークトランスを突っ込み、最後はグリッド抵抗をグリッドチョーク(2000H)に入れ替えた。これで音が良くならないはずはない。もう元のSA-20ではない。

いっぽう、妻があまりあつくならない真空管アンプがほしいというので、SA-12のジャンクを入手。手を入れる前はひどい状態だったが、忍耐強くレストアをしたところ、完全に生まれ変わった。こちらもSiC SBDやオイルコンを投入するなど、見違えるような変わりよう。

 4 現状
ReflektorのZobelとして入れた100nFのオイルコンのエージングをかけていて、現在およそ300時間経過したところ。最悪期を脱し、日ごとに改善方向に変化していることが手に取るようにわかる。年が明けたころには仕上がる予定。

 5 来年の抱負
DACとアンプのレベルはだいぶ高いところまで来たので、次の目標はスピーカーになる。現在使っているものは、ツイーターにT-330Dを使っているのだから、市販の高級品にも決して負けるものではない。高域の繊細さと忠実さは特筆ものである。しかしいかんせんサイズからくる制約と能率の低さはどうしようもない。中低域の充実感がもっと欲しくなる。

そこで来年は念願のホーンシステムに取り組む予定。すでにAltec 416-8Bを中古で入手し、部屋の床に鎮座している。中高音に何を使うか散々迷ったが、予算の制約も考慮してRadian 850PBをeBay経由で発注。

7月頃だったか、新冠町にあるレ・コード館のオールホーンシステムの音を聞いて、オールホーンはいらないといようなことを書いた。舌の根も乾かぬうちに反対のことを言い出すのだから世話ない。

とにかく元気なうちにバスも含めたオールホーンの音に挑戦してみたい。もちろん、部屋の壁をぶちぬくような大掛かりなことなどできるわけもなく、身の丈にあったものとなる。さてどんなかっこうになるのか。
おいおい報告することになるだろう。