ベース接地入力I/Vコンバーター 進捗状況2008年10月15日 22時37分15秒

 ネットで調べると、このアイデアはすでに発表されいている。いつもお世話になっているDiyAudio掲示板によると、ベース接地したトラのコレクタには抵抗を接続してはならない、ここには定電流負荷とすべし、とあった。抵抗負荷にするとひずみが増大するという。また、入力側のエミッタも抵抗で接地するのではなく、ここも定電流とする。つまり、ベース以外、すべて定電流回路で固定してしまう。
 私のオリジナルは、これを平衡動作とさせて、なおかつトランスを負荷にするというもの。もうひとつおまけに、ボリュームコントロール回路までも入れ込んでしまう。この音量調整がくせもので、これをまともに入れようとすると結構回路が複雑なものになってしまう。一時は、ごくふつうのアッテネータ方式に戻そうかとも思ったが、あの貧弱な音を思い出すとどうしてもいやになる。そこで、ベース接地回路のコレクタ側にこの回路を入れ込むアイデアお思いついた。これはおそらく私のオリジナルとなるだろう(たぶん)。ここに至るまでいろいろ試行錯誤が必要だった。
 シミュレーションの上ではうまく動きそうなのだが、造ってみないと実際はわからない。おそらく、いくつかのだめだしは出てくるだろうと覚悟はしている。ということで、現在準備作業中。あと数週間はかかるかもしれない。

 ちなみに、これまでのI/Vコンバータは解体した。Vishay Z201の威力はすごいものだった。システムの弱点を瞬時にさらけ出してしまった。わかった以上、この弱点が我慢できなくなる。おそらくカレントミラー回路の電流設定がまずくて、音に固さがあるのではないかと推測している。しかし、ここを変更するとなると、結構な作業量となってしまう。
 それよりも、新たにシステムを構築し直し、全くこれまでと異なるコンセプトで音を出してみたくなった。それが今回の案。回路図を見ると、まるで定電流回路の固まりのような回路だが、動作は至ってシンプル。こんな回路で音が出るのかとおもうほどの拍子抜けするくらいだ。でも、ここまでたどり着くまでに何度もデッサンしてはやり直してきた。寝ても覚めても頭の中で考え続けていたが、これは楽しい作業だった。