Vishay Z201 エージングその後2008年10月02日 08時37分52秒

 出力トランスの一次と二次を反転させた結果、Z201の本質がはっきりとわかるようになった。どんな言葉で表現しようかと迷う。まず思い浮かぶのが「透明感」、英語で言えばtransparency。演奏者、楽器、そこから発する音楽との間に立ちはだかる汚れが取り払われて、そのままに再生されてくる。そして次に思い浮かぶ表現は「スムースさ」。スピーカー無理をしないで音を出していると言ったら妙に聞こえるかもしれない。でも、確かにこれは肩に力が入っていない。聞いていて、ストレスがない。こちらの方の力が抜けてくる。音に嫌なものが混ざっているときは必ず体が力んでしまう。歯を食いしばることさえある。聞いていて疲れてしまう。しかし、Z201にはそういう面がみじんも感じられない。他の方々が語っておられるように、ノイズが激減するので音量が小さくなったような錯覚をする。だからボリュームを上げたくなる。上げてもうるさくならない。

 Z201の透明感は、システムのアラをはっきりとさせる。他の箇所から発生するひずみの音があぶり出される。それが気になりだす。これはおそろしい。

夕練 でも真っ暗2008年10月02日 21時56分50秒

 この頃日の暮れるのが早くなってきた。5時を過ぎてから夕練に出かけると、途中で真っ暗になってしまう。真っ暗な道を走るのは苦手だ。車はどうしても自転車を確認しづらい。相手はこちらを認識していないとの前提で注意して走らなければならない。また、道路にある突然の穴ぼこは避けようがない。あれが怖い。リム打ちに至ったことはないが、ちょっと体重のある方はやっちゃうかもしれない。

 そうすると夕練の場所が限られてくる。明るくて車の通行が少なく、適度に負荷がかけられる坂道。そんなところはまずない。と、思ったが、たまたま今日円山公園から盤渓に抜ける峠を往復した帰りに、宮の森シャンツェに寄ってみた。一般道からジャンプ場入り口までのコース、これがなかなかよい。距離は短いので何度か往復すればよい。車がほとんど通らないのに、街路灯があって明るい。それに適度な坂道。雪が降るまでここあたりが練習コースになりそうだ。

 以前は円山から盤渓越えの峠は、息も絶え絶え、足もがくがくのコースだったが、今日は余裕を持って上れた。上半身を使ってペダルを回す意識が効果を上げているのかもしれない。

朝里峠から中山峠2008年10月06日 15時13分08秒

 天気予報は夕方までもちそうなので、8時50分に出発。考えてみるとこのところずっと月曜日は晴れている。雨で走れなかったということがない。

 最近仕事のストレスなどがあったりして、今朝も眠りが浅かった。体調は万全ではないはず。しかし、走り出してみると意外に足が回る。これは記録更新かと期待したが、やっぱりうまい話はなかった。

 いつものようにダム資料館からのタイムを計測。無理をしないで早めにインナーに切り替える。上半身を使ってクイクイと上る。息があがらない。感覚としてはいつもよりスピードが乗っている気がしたのだが。。ときどき心拍数を確認する。標準は168から170bpmを狙っている。でも今日は174を上回っている。180ということも。でも息が苦しくない。不思議。
 ところが、魚留の滝までのラップタイムは12分45秒。前回より遅い。人間の感覚なんて全然当てにならないものだ。いつもならトンネル手前までのだらだら坂で死ぬ思いをする。ところが、今日は別のことを考える余裕がある。紅葉真っ盛りの山の景色を見たり。結局峠まで32分台でゴール。

 少し落胆したけれど、体に余裕があったので中山峠経由で帰還。今シーズンも残り少なくなってきた。あと何回朝里峠を越えられるかな。

朝里峠2008年10月13日 17時15分53秒

 本日は朝から快晴。準備に少し手間取ったので10時に出発。直前まで今日の目的地をどこにしようかと迷った。支笏湖は紅葉見物で混雑すると思われたので、朝里峠ならまだましかもと思ってそちらに決めた。腕と足にウオーマーを装備。ところが走り始めて、今日は意外に暖かいことに気がついた。結局、ダム資料館で腕のウオーマーを外し、最後までそのままでとおした。

 実はこの一週間、外では走っていなかった。室内で一時間ほど汗を流した程度。これまでの経験から、こういうときは心肺能力が低下していると思った方がよい。記録を狙わずに練習のつもりで走ることにした。

 小樽方向に走っていると向かい風が強い。冬に向けて徐々に季節風が強まってきているのか。張碓トンネルを抜けてからの下りも、横風を受けて危険を感じるほどだった。ゆっくり下る。朝里温泉街を通過しているとき、向こうからカーボンエアロホイルを装着したローディが駆け抜けていった。横風は大丈夫だったのだろうか。

 ダム資料館に到着した。さすがに連休。駐車場が満杯だ。女子トイレには列ができている。ここで特大おにぎりを二個食す。

 出発してすぐに向かい風に悩まされる。最初は平坦区間なので、いつもならここで速度を上げるのだが、今日は無理。すぐにインナーにチェンジ。魚留の滝までのラップタイムは13分15秒。前回よりもっと遅くなった。意気消沈し、後は流すだけという気分になってしまった。けれども、体は思ったより動く。脈拍は常に170以上で、最もきついときで183bpmもあった。途中、ローディを2台抜く。お二人とも足が売り切れた状態で苦しんでいた様子だった。

 最近は上半身を使ってペダルを回すことを意識している。それに加えて今日は次のことも考慮することにした。
 これまでは例えていえば上半身を「クイ..、クイ..、...」と右左にゆっくりと傾け、側筋などを使って足を引き上げ、前方に振り出していた。今回は、動作はそのままで「クックッ...」と上半身の動きにスピードを加えてみた。と言っても速く動ける筋肉がある訳ではないので限界はあるのだが。

 そうやってたどりついた最初のトンネルの入り口までのラップタイムは、前半遅かった割にはそれほど悪くはない。三つ目のトンネルを抜けたあたりからスパートをかけて、ゴールを目指す。結果、32分台。前回と同じ。前半はベストタイムから1分以上遅れていたのだから、これは善戦したと言って良い。後半へたれないでスピードが維持できたというか。今後の課題は筋肉の反応速度を上げることのようだ。

 今日はこの後用事があったので中山峠方面には向かわず、定山渓に降りて札幌方面に向かう。中山峠方向の車線は長い渋滞になっていた。どこまで続くのかと見ていたら、藤野まで続いている。ほとんど動く気配がないようだ。しびれを切らしてUターンする車もちらほら。いやはや、連休は大変です。

 川沿に入るあたりで平均速度を確認したら29Km/hを表示している。これはダム資料館から測定した値。追い風基調とは言え、驚いた。さすがに市街地に入って速度は落ちたが、最終的には28.2Km/hでゴール。これまでの最速ではないだろうか。平均脈拍数も156bpmで、こちらも記憶する限り最高かもしれない。でも、体感としてはそれほどつらいという感じはしなかった。

ベース接地入力I/Vコンバーター 進捗状況2008年10月15日 22時37分15秒

 ネットで調べると、このアイデアはすでに発表されいている。いつもお世話になっているDiyAudio掲示板によると、ベース接地したトラのコレクタには抵抗を接続してはならない、ここには定電流負荷とすべし、とあった。抵抗負荷にするとひずみが増大するという。また、入力側のエミッタも抵抗で接地するのではなく、ここも定電流とする。つまり、ベース以外、すべて定電流回路で固定してしまう。
 私のオリジナルは、これを平衡動作とさせて、なおかつトランスを負荷にするというもの。もうひとつおまけに、ボリュームコントロール回路までも入れ込んでしまう。この音量調整がくせもので、これをまともに入れようとすると結構回路が複雑なものになってしまう。一時は、ごくふつうのアッテネータ方式に戻そうかとも思ったが、あの貧弱な音を思い出すとどうしてもいやになる。そこで、ベース接地回路のコレクタ側にこの回路を入れ込むアイデアお思いついた。これはおそらく私のオリジナルとなるだろう(たぶん)。ここに至るまでいろいろ試行錯誤が必要だった。
 シミュレーションの上ではうまく動きそうなのだが、造ってみないと実際はわからない。おそらく、いくつかのだめだしは出てくるだろうと覚悟はしている。ということで、現在準備作業中。あと数週間はかかるかもしれない。

 ちなみに、これまでのI/Vコンバータは解体した。Vishay Z201の威力はすごいものだった。システムの弱点を瞬時にさらけ出してしまった。わかった以上、この弱点が我慢できなくなる。おそらくカレントミラー回路の電流設定がまずくて、音に固さがあるのではないかと推測している。しかし、ここを変更するとなると、結構な作業量となってしまう。
 それよりも、新たにシステムを構築し直し、全くこれまでと異なるコンセプトで音を出してみたくなった。それが今回の案。回路図を見ると、まるで定電流回路の固まりのような回路だが、動作は至ってシンプル。こんな回路で音が出るのかとおもうほどの拍子抜けするくらいだ。でも、ここまでたどり着くまでに何度もデッサンしてはやり直してきた。寝ても覚めても頭の中で考え続けていたが、これは楽しい作業だった。