LCフィルター(3)2006年02月10日 18時59分03秒

 結局次のような定数になった。L1=0.5mH, C1=33000pF, C2=6100pF, R=9Ω。
変更になったのはRの定数。以前は100Ωと22Ωでアッテネートしていたが、シミュレーションの結果9Ω一本となった。
 まず出力電圧が若干小さくなり、使いやすくなった。また、フィルターのQが大きくなったせいで以前に比べて減衰量が大きくなった。これは予想外だった。ただし位相回転は、若干悪化したが、違いは数度に収まった。
 音を聴いてみると、やはりLがあると安心できる。高音域の歪みは皆無となった。コンサートホルーの残響がすばらしい。ヴァイオリンの響きが天上の音楽のようだ。
 学生時代にウィーンフィルを生で聴いた時の衝撃を思い出す。水にぬれた黒髪のようにつややかでしなやか、耳に滲みわたるしあわせな音。これがCDから聴こえるようになってきた。
 DACが良くなると、アンプもおちおちとしてはいられない。DACの実力を発揮させるために、アンプも成長が求められる。メインアンプの初段定電流回路の電源がポイントとなるだろう。