チャンネルフィルターのレベル ― 2005年11月22日 08時52分51秒
チャンネルフィルターのレベルを動かした。つい最近まで、OS-500MTのレベルを1dB程度上げなければと思っていた。しかし改造を重ねていくうちにどうもその逆に思うようになって来た。特に2SC1400を初段定電流回路に用いるようになってからその傾向が強まった。確かにすばらしい音なのだが、どこか高音域に偏っている印象がある。CDによっては耳につくものもある。ちょうどフィルターの抵抗は1,8Kと200Ωの直列になっており、200Ωをはずすことでレベルを落とすことが可能だ。
それではずしてみた。最初は何か音が引っ込んだように思えたが、音のバランスはこちらの方が正しいように思う。ヒートアップが進んでくると、音が前に出て来て一安心。音の輝きが少し薄くなってしまったが、これはOS-500MTの限界なのであって、ますます3Wayにしなければならないことを思わされる。
それではずしてみた。最初は何か音が引っ込んだように思えたが、音のバランスはこちらの方が正しいように思う。ヒートアップが進んでくると、音が前に出て来て一安心。音の輝きが少し薄くなってしまったが、これはOS-500MTの限界なのであって、ますます3Wayにしなければならないことを思わされる。
雑感 ― 2005年11月24日 08時21分16秒
過去のMJをめくっていたら、河合さんという方がDACをパラ接続する際の注意点として出力を最短距離で結ばなければならないことを述べておられた。この方は、DACメーカーの開発者である。開発のヒントは過去の資料の中に埋もれていた。
そしてもう一つ。DACまわりのアース処理である。最近、高音域の歪み感はアース処理のまずさに由来しているのではないかと疑い始めている。確かな根拠がある訳ではない。少なくとも現在、デジタル系とアナログ系のアースが一本の線で共通となっており、これだけは分離しなければと思っている。誰かが「アース処理が音に影響を与える」と発言されていた。ここはやっぱり高周波の領域だなと思わされる。かなりのノウハウがなければマモトモなものはできない。
そしてもう一つ。DACまわりのアース処理である。最近、高音域の歪み感はアース処理のまずさに由来しているのではないかと疑い始めている。確かな根拠がある訳ではない。少なくとも現在、デジタル系とアナログ系のアースが一本の線で共通となっており、これだけは分離しなければと思っている。誰かが「アース処理が音に影響を与える」と発言されていた。ここはやっぱり高周波の領域だなと思わされる。かなりのノウハウがなければマモトモなものはできない。
アース処理 ― 2005年11月25日 13時13分45秒
アースをいじってみた。これまで±5Vと±15Vのグランドが共通で電源からレギュレータに送られていた。これを分離してみた。ついでに、各レギュレータか各DACに共通インピーダンスを作らないようにグランド線を引いてみた。ところが、結果を聴いてがっかり。ノイズが増してしまった。どうも、大きなアースループを作ってしまい、アンテナになってしまったようなのだ。
すぐに計画を変更して、この際低周波領域の考え方を捨てて、グランド線一本でDACと接続するようにした。ノイズはやや小さくなったように思える。音への影響はほとんど感じられない。少しがっかりした。
DAC出力をオシロで見ると、2mVp-p程度のノイズが見える。ついでに±15Vレギュレータの出力を見ると、ここにも同じノイズが見える。おかしい。なぜだろう。DACの負荷によるものとは考えにくい。少なくとも、+15Vレギュレータの負荷は、単なる定電流FETに過ぎない。ノイズの原因にはならない。
アース処理のことは一旦わきに置いて、このノイズの原因を探らなければならない。
すぐに計画を変更して、この際低周波領域の考え方を捨てて、グランド線一本でDACと接続するようにした。ノイズはやや小さくなったように思える。音への影響はほとんど感じられない。少しがっかりした。
DAC出力をオシロで見ると、2mVp-p程度のノイズが見える。ついでに±15Vレギュレータの出力を見ると、ここにも同じノイズが見える。おかしい。なぜだろう。DACの負荷によるものとは考えにくい。少なくとも、+15Vレギュレータの負荷は、単なる定電流FETに過ぎない。ノイズの原因にはならない。
アース処理のことは一旦わきに置いて、このノイズの原因を探らなければならない。
再び5Vレギュレータ ― 2005年11月26日 21時21分46秒
もう一度、レギュレータの出力波形をオシロで観測してみた。しかしどうもオシロの感度が悪くていけない。すぐには異常が見えてこなかった。プローブのインピーダンスを10倍にしてみて初めてわかった。+5Vレギュレータが発振していた。以前は−5Vレギュレータの発振を発見して対策はしていた。しかし、+側については大丈夫とそのままにしていた。電源の入力インピーダンスが高いのが原因と推測し、電解コンデンサを追加した。結果、発振はおさまった。
今までソプラノやピアノの高音域で歪むことがあったのは、このせいだったのかもしれない。普段は発振に至らなくても、入力信号がトリガーになって発振してしまう、という推測が成り立つ。
対策後、歪むという現象は聞こえてこない。
今までソプラノやピアノの高音域で歪むことがあったのは、このせいだったのかもしれない。普段は発振に至らなくても、入力信号がトリガーになって発振してしまう、という推測が成り立つ。
対策後、歪むという現象は聞こえてこない。
改造 ― 2005年11月26日 21時31分14秒
また改造した。アイデアは朝の起きがけに思いつくことが多い。
今までブラックゲートコンデンサを発振回路の電源に使っていたのだが、これをDACの−15V電源に使ってみたらどうかと考えた。今までさんざん改造をして来たのだが、−15Vが音に与える影響はかなりありそうだとの感触をもつようになっていた。現状は、電解コンデンサからながながとケーブルを延ばして、そのままレギュレータに入力されている。しかし、前回の+5Vレギュレータの例を見ればわかるように、電源のインピーダンスはかなり高くなっているはずだ。
そこでブラックゲートコンデンサを−15V電源に移し替えた。その結果はどうなったか。いつもの通り、エージングなしでの試聴になるが、改造前と違うのがわかる。どう違うのか。以前はやや高音域に偏っていたのが、中低音域に重心が下がったのがわかる。キース・ジャレットのピアノでは、表情がますます豊かに聞こえてくるがわかる。
不思議なことに、アナログ時代の音の雰囲気が感じられる。もちろん解像度はデジタルの方が上なのだが、音のバランスが似ているのだ。今回の改造は当たりだったようだ。他のところにもブラックゲートを使ったらどうかというささやきが聞こえて来た。
今までブラックゲートコンデンサを発振回路の電源に使っていたのだが、これをDACの−15V電源に使ってみたらどうかと考えた。今までさんざん改造をして来たのだが、−15Vが音に与える影響はかなりありそうだとの感触をもつようになっていた。現状は、電解コンデンサからながながとケーブルを延ばして、そのままレギュレータに入力されている。しかし、前回の+5Vレギュレータの例を見ればわかるように、電源のインピーダンスはかなり高くなっているはずだ。
そこでブラックゲートコンデンサを−15V電源に移し替えた。その結果はどうなったか。いつもの通り、エージングなしでの試聴になるが、改造前と違うのがわかる。どう違うのか。以前はやや高音域に偏っていたのが、中低音域に重心が下がったのがわかる。キース・ジャレットのピアノでは、表情がますます豊かに聞こえてくるがわかる。
不思議なことに、アナログ時代の音の雰囲気が感じられる。もちろん解像度はデジタルの方が上なのだが、音のバランスが似ているのだ。今回の改造は当たりだったようだ。他のところにもブラックゲートを使ったらどうかというささやきが聞こえて来た。
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