Counterpoint SA-20モデファイ日記(9)2014年08月11日 20時51分14秒

SA-20はDALE NS-10を入れ以来エージングが続いている最中で、まだ音が落ち着いてはいない。しかし、このまま漫然と待つのはもったいなくなってきた。B電源の平滑チョークの出力側にWEST-CAP 0.68uF/400V(CP05A1)を入れて、NS-10と一緒にエージングすることにした。

このコンデンサは、すでにラインアンプのB電源に入れてある。そのときは、他の箇所も一緒に変更を加えてしまったので、正しく評価できなかった。さて今回はどうなったか。

SA-20の電源を入れると赤ランプが点灯する。それからおよそ3分間、ヒーターの暖機運転が終わると緑ランプに切り替わる。SA-20が本来の性能を発揮し始めるのはそれからおよそ30分後あたりからだ。だから緑ランプに切り替わった直後は、まだ寝起きの音である。しかしそれでも、出てきた音を聞いた瞬間にWEAT-CAPの効果が確認できた。

音数が実に多い。これが最初に思いついた言葉。そして人の声を聞くと、すぐそこで歌っているかのような実在感が増している。高い方にも低い方にも、音が気持よくのびていくのもわかる。

たった一本のコンデンサで、しかしも平滑回路に並列に入れただけなのにこんなに違うのか、とあらためて電源の大切さを思い知らされた。

Counterpoint SA-20モデファイ日記(8)2014年08月04日 21時46分57秒

初段と2段目のプレート負荷抵抗をDALE NS-10に交換した。SA-20は比較的に内部にスペースがある方だが、さすがにNS-10は大きい。存在感がある。足を複雑に折り曲げ、なんとか美しくおさめることができた。

初段と2段目はCR結合となっていて、CにはWonder Capが使われている。今となっては、ちょっと時代遅れのCである。お小遣いがたまったら、次にこれを交換したいと考えている。ただし、どうやって格納するか、ちょっと工夫が必要になりそう。

NS-10はただ今エージング中。今は、キンキンと刺激的な音が耳について長時間聞いていられない。早く落ち着いてもらいたと思うだが、良いものはエージングにも時間がかかるので忍耐するしかない。

とにかくこうも暑いとアンプに火を入れる気力も失せてくる。

Counterpoint SA-20モデファイ日記(6)2014年07月31日 21時13分33秒

SA-20は基板がおおらかに設計されていてスペースに余裕があり、加えて銀フラッシュで仕上げられたパターンが太いので、手を加えやすい。

そこでデフォルトの抵抗を外し、Vishay VARに交換してみた。手持ちの数値は限られている。初段のカソード抵抗は680Ωであるのだが、これを1Kにしたところ、みごとに音が悪くなった。初段のカソード抵抗の値は、かなりシビアに音に影響する。1Kを並列にして500Ωにしようかとも考えたが、思い直した。YAM560Ωに入れ替えた。写真は入れ替える前の状態。

プレート負荷抵抗は100Kである。これはVARの手持ちがあった。しかし、計算してみると最大定格ギリギリである。幸い熱はパターンに逃げているらしく、温度を測定してもそれほど熱くなってはいないようだ。でもこれは明らかにルールに反する使い方なので、ここもAnalogおやじ様にならって DALEのNS-10にする予定。

抵抗を入れ替えた効果は、予想通り。一段と音楽が楽しくなった。

Counterpoint SA-20モデファイ日記(5)2014年07月31日 20時55分37秒

ロシア製テフロンコンは素直で癖がなく、どこにつかっても失敗することはない。Salas ReflektorのZobelにはもってこいのコンデンサである。
その後、オイルコンが素晴らしいとの噂を聞き、試しにロシア製のペーパーオイルコンを買ってみることにした。聞いてみると、人間の感性に寄り添うような音色がするではないか。非常に気に入った。ところが入手したものは、耐圧がせいぜい250Vまでしかなく、使う場所が限られてしまっていた。

そこで、Analog親爺様のブログに触発されて、WEST CAPを試すことにした。Analogおやじ様の推奨はCP09A1であるが、今回入手できたのはCP05A1。どこが違うのかは私にはわからない。

早速、ラインアンプのB電源に入れてみた。実は、同時に複数の箇所を変更してしまったので、評価は保留しているが、音色が良い方向に変化しているようだとの感触はある。

もう一個同じものを所有しているので、SA-20の改修が落ち着いた時点でこちらのB電源部に投入し、そこでじっくり評価する予定。

Counterpoint SA-20モデファイ日記(4)2014年07月22日 21時06分52秒

さて、SA-20は入手時と全く違うほど変貌を遂げたのだが、課題がある。

サーというノイズがひどいのだ。原因ははっきりしている。手元にあったという理由で使っているMullardじるしの6DJ8が原因である。試しに、一個だけ保管しているAmperex E88CC/6922に入れ替えると全くの無音。エクセレント!

いっぽう、6DJ8を使ったチャンネルには外来ノイズが混入していることまでわかってしまった。これでは使えない。音のレベルも推して知るべし。

ということで、新たにE88CC/6922を探すことになった。ただいまeBayを探検中。