6SN7ラインアンプ 電源回路変更 その22013年10月23日 22時30分57秒

 6FD7安定化電源の発振対策で一段落したのは良かったのだが、まだ気になるところがある。魂に訴えかける力が弱い。

 そこで二つの変更を加えることにした。
1)安定化電源の出力にあるコンデンサを、ASC0.22uFからTeflon22nFに入れ替え。
2)定電圧放電管85A2/0G3と並列にTeflon22nFを接続。

 念のため、オシロで波形を観測する。グランドノイズとほとんど区別がつかないほど静かになった。定電圧放電管にCを抱かせたのが功を奏している。比較的小容量であるのに、ここまで劇的に効果があるとは意外だった。

 テフロンコンはエージングに300~500時間程度かかる。なので評価はまだできない。とは言え、無視できないほどの変化があることは確か。これまで耳に引っかかって気になっていたところが緩和され、何よりも魂に直接音楽が響くようになってきた。

 出てくる音は、全体として変化したのはもちろん、細部も微妙に変化した。この細部の表現力がアンプの評価を大きく左右する部分ではないかと思う。Cを入れ替えたり追加しただけでこんなに影響を与えるとは。ここまで来ると真剣勝負である。ちょっと気を抜くと、たちまち凡庸なアンプに成り下がっていく。

 私が目指す理想は歌うアンプである。さて、このラインアンプはその理想にどれだけ近づくことができるだろうか。

NZ2520SD+アイソレーター+リクロック2013年10月24日 17時47分03秒

 某様からお譲りいただいたNZ2520SD。その音質がどんなものか確認しようとする前にラインアンプでいろいろ不具合が見つかってしまい、ここに掲載するのが延び延びになっていた。ようやくラインアンプが安定してきたことにより、この発振器の実力がよくわかるようになった。

 まず最初に驚いたのは、いきなりNo Band Widthが実現できたこと。skyさんやtackbonさんの記事を参考に11.2896MHzのマスタークロックをES9018のシステムクロックとして注入するように改造。実は仮クロックでNBWができるかどうか試したのだがそのときはロックできなかった。なので、NZ2520SDでも私のシステムではできないだろうと思っていた。それが、いきなりできてしまった。最初は目を疑ったのだが、確かにロックしている。報告されている通りに約95秒おきにロックが外れる現象も再現。
 これで我が家もやっと世間並みに追いついた(笑)

 AC電源で、なおかつジッタークリーナーを使わなくてもNBWが実現できたことはうれしい。(もうそんなことはとっくの昔に証明されていたのかもしれないが)

 さて肝心の音。これまでで最も高い解像度。NZ2520SDの優秀さは明らか。細部を追い込めばもっと良くなる可能性を感じる。

 表現を変えれば、この水晶発振器はシステム全体のなかに少しでも曖昧なところがあるとたちまちに暴露するくらいの力がある。使う者の腕が試される。素人が駿馬を操ろうとしても、たたちに振り落とされる。そんな覚悟が必要だ。

NZ2520SDとPMLCAP2013年10月25日 23時12分45秒

 これまでNZ2520SDパスコンにはECHUを使っていた。ところが、某様からPMLCAPも試してみたらとの情報をいただき、秋月に手配することにした。先日、それが届いていたのだが、例のラインアンプ騒ぎがあったので、なかなか試すチャンスがなかった。ようやく落ち着いてきたので今夕、PMLCAPに入れ替えてみた。

 一聴して、ECHUと音の出方がかなり変わる。その後数時間放置してエージング。音が落ち着いてきたところで改めて聞き直した。

 ECHUは華やかな印象だったので、それに比べるとずいぶんと落ち着いている。あまりの違いに最初は、ちょっと暗さがあるのかと思ったが、それは杞憂であってむしろ癖がとれたために本来のバランスに戻ったということが徐々にわかってきた。

 こちらが大人の音。ダイナミックでなおかつ繊細さはそのまま。これは噂に違わずすばらしいコンデンサだ。これでNZ2050SDの本来の実力がようやく発揮される環境が整った。

 某様の情報に感謝する。