Salas Reflektor 2011の使いこなし その32012年04月27日 14時09分53秒

 このテーマ、まだ終結しない。あれこれ手を尽くし発振がおさまったかに見えたのに、まだ不安定なのだ。スイッチ・オン直後は大丈夫なのに、時間が経つうちに動作が不安定になるという現象。

 最初は音がよくなったかに思えたのに、いつの間にかとげとげした音になり、音楽を心から楽しめなくなってしまうので、ほとほと悩んでしまった。その原因について最初はレギュレータを疑わず、100V電源を疑ったりした。日によって音が極端に違うのだから、それしか思い浮かばなかった。

 結論から言うとやっぱりレギュレータが原因だった。詳細は不明だが、どうも能動素子が暖まると発振していたらしい。これは見落としていた。

 さて、対策はどうするか。こんなとき、手当たり次第に基板に手を触れてみるのが原始的だが解決の糸口をつかむよい手がかりになる。そうすると入力電圧につながるケーブルに触れると発振したりしなかったりする現象を発見した。どうもここが怪しい。

 シミュレーションしてみると、電源側にある電解コンデンサからレギュレータを結ぶ配線がもつ微少なインダクタンス成分で発振することが確認された。

 対策は簡単である。レギュレータ入り口にフィルムコンデンサを挿入するだけ。実際にやってみるとぴたりと発振がおさまった。そこで回路図も改訂した。

 これもその道の方々には常識中の常識であったのだろうが、素人の悲しさ、気がつくまでずいぶん遠回りをした。

 半田付け直後の試聴では改善されたことが確認できた。最終的には24時間経過して再度試聴して判断するが、願っている方向に成長してきているとの感触はある。

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