Salas Reflektor 2011とVishay VAR2012年02月17日 13時34分11秒

 このあいだの休日にちょうどDigikeyから頼んでおいたVIshay VARが届いたので、早速3台あるSalas Reflektor 2011の抵抗をこれに入れ替えた。

 最も効果があるのではないかとにらんだのは、シャント用MOS-FETのゲートとグランドの間にあるドライブ抵抗。これまではYAM無誘導巻線抵抗を使っていた。とおの昔にディスコンになっているが、これはこれでかつては高く評価されていたものである。

 シャントレギュレータの抵抗がどこまで音質に影響を与えるか、興味津々だったが、予想どおり大きな変化があった。あまりの影響の大きさにちょっと考え込んでしまうほどだった。

 最初、エージングなしなので音があまりよくないことは覚悟した。解像度は高いのはすぐわかる。しかし、どうにもこうにも音が堅い。低いほうの音は最初はまったく前に出てこない。翌日になるとどんどん出るようになるのだが、団子状態。その翌日になってやっと団子状態からほぐれて聞こえるようになってきた。

 交換してから4日目の昨日。当初に比べれば少し落ち着いてきたけれど、まだまだ高いほうに偏っていて、ささくれ立っている。チェット・ベーカーのボーカルなどはサ行が荒れて荒れて耳に突き刺さる。がっくりきたorz

 VARが本来の実力を発揮するまでは、まだしばらく時間がかかりそうだ。それにしてもレギュレータの抵抗の影響の大きさに改めて驚いた。いったい私たちは何の音を聞かされているのだろう。真空管?イエス。半導体?イエス。コンデンサ?イエス。抵抗?もちろんイエス。

 余談だが、Diyaudioを見ていたら、Salas Reflektor 2011をテクニクスのモーターの電源に使おうとしている方の投稿が掲載されていた。昔、YAMAHA GT-2000のモーターをK式アンプで電池ドライブする研究に没頭したことがある。モータードライブアンプであってもレギュレーターには敏感に反応した。あのとき、もしこのレギュレーターに出会っていたら、かなり世界観が変わっていたかもしれない。