CDP-X3000 光ピックアップ昇天す2012年02月04日 22時07分38秒

 およそ16年の長きにわたってがんばってきたSONY CDP-X3000がとうとう寿命を迎えた。

 思い出せば、数カ月前からCDのTOCが読み込めなくなるという兆候がではじめていた。そんなときは光ピックアップのレンズを綿棒で拭いてやったりすると何もなかったように復旧した。しかし、今回どんなに手を尽くしてもCDを読み込めなくなってしまった。

 このCDプレーヤーは、買った当初から改造を加え、DAC機能は削除して、単なるトランスポーターとして使ってきた。改造したのがあまりにも昔のことになってしまったので、何をどうしたのかすっかり忘れていた。

 さて壊れたプレーヤーをどうするか考えた。新しいのに買い換えるか。いやいや、ネットで検索すると、きちんと光ピックアップを交換している方々いるではないか。調べてみると、驚いたことに今でもこの光ピックアップが売られているではないか。それもびっくりするほど安い。Philipsのスイングアームメカが何万もの値段で取引されているのとは大違い。それなら、ダメ元でピックアップを交換して見ることにした。

 型番はXSS-231B。交換作業もそれほど難しくはなかった。静電気対策をすることと、やはり静電気対策用のブリッジはんだをケーブ接続後に取り除くことさえ怠らなければ大丈夫だ。

 実を言うとCDメカをいじるのはこれが初めてではない。やはり十年以上も前、たしかINFRAなんとかというCDメカをいじりますのが流行したことがあって、私もそれに便乗したことがある。東京に出張した折に、アキバのPCパーツショップで購入したのをいまだに記憶している。あのメカはさんざんいじりまわしたあと、まるで解剖実験のごとくにばらばらにしてしまったはずだ。

 さて、ピックアップを交換して、電源を恐る恐るオンしてみた。何事もなかったように動き始め、胸をほっとなでおろした。予備のピックアップも買っておいた。単純に計算すると私の寿命のほうが先に来ることになる。

 このCDPはSONY特有のピックアップ固定式である。つまりスピンドルモーターのほうがCDを回しながら移動するタイプだ。回転部分や、移動レールのあたりを掃除し、マイクロロンを塗布しておいた。メカノイズがだいぶ小さくなった。