ラインアンプ Ver.3.0 小変更2011年10月11日 15時13分54秒

変更点
(1)NP-126の一次側センター(+B電源入力点)に2.2μFフィルムコンを追加。

 NP-126は、一次側を20KΩで使用。
 なお、寄生発振防止用にグリッドに接続されている1KΩを省略することはできない。各ユニットごとに必ず最短で接続すること。

SA-20と再会 ようこそ我が家へ!2011年10月28日 20時03分29秒

 数年前、ロードバイクの部品を賄うために泣く泣くSA-20を手放した。手放して初めて分かるSA-20のすばらしさ。

 その日以来、SA-20をいつか再び手元に置きたいものだと考えていた。某オークションにもときどき出品されたことがあった。しかし、値段は安くはない。何度も見送ってきた。それが今回、なんの理由かわからないが、格安で我が家に嫁いできてくれた。

 確かに片チャンネルの終段が全部吹っ飛んでいて故障している。それが理由で誰も手を出さなかったかもしれない。しかしそれにしてもだ。送られてきた箱を開けてびっくりし、我が目を疑った。これは新品だろうか。上蓋を開けて二度驚いた。チリやほこりがない。基板がてかてかと輝いている。サビもなければくすみもない。これが数万円??思わず拝みたくなってしまった。

 以前の所有者さんがかなりたいじに扱っていたのだろう。それにしてもこんなに綺麗に保存するには箱にいれてしまっていたとしか考えられない。

 内部を確認する。終段MOS-FETの状態を拝見。ゲート抵抗が全部焼き切れている。おまけに、一部のゲート抵抗は配線から外れている。かなりの電流が流れて、はんだを溶かしたらしい。他の部分は正常のようだ。

 終段のMOS-FETをなんとか手当さえすれば復活する可能性が非常に高いと判断した。このアンプはディスコンになって久しいので、もちろんオリジナルのMOS-FETはとっくの昔に市場から姿を消している。どうするか。

 このアンプは妻がサブシステムとして使用することが決まっている。大音量で聞くことはない。ならば出力200Wなんて大げさすぎる。左チャンネルのMOS-FETの4パラのうち2パラを右チャンネルに移植してみたらと考えている。最大出力は落ちる。でもアイドリング電流も半分に減り、消費電力が抑えられるのがよい。

 万が一壊れても、オリジナルMOS-FETにはこだわらないので、現在入手できるもので代替えする腹づもりだから、まずは試してみる価値はある。

 人生はまだまだ意外なことがたくさんある。泣くことも多いけれどたまには笑うこともあっていい。

 妻からいつ音が出るのと催促されている。妻も楽しみにしているようだ。

終段のMOS-FETをはずす2011年10月28日 20時20分08秒

 外した写真。

TDA1541A/S1逝く2011年10月28日 20時20分45秒

 10日前。TDA1541A/S1(クラウンマーク付き)がお亡くなりになった。全ては自分の未熟さと不注意からである。ごめん、天寿を全うさせてあげなかった主人をゆるしてくれ。

 事の発端は、-15V電源の改良にあった。あれやこれいじっているうちに、ラッシュカレントが整流ダイオードを破壊し、定電圧回路のMOS-FETまで道連れにしてしまった。おそらくTDA1541Aの-15V端子にプラスの電圧がかかってしまったものと推測される。

 しばし呆然。真っ青。音が出ない毎日が続く。
 このまま黙っていてもどうしようもない。もういちどTDA1541Aを調達し再構築するか、それともまったく新しい路線で出直すかどうか迷った。そして結論を出した。PCM1794に移行することにした。

 ノイズのことを考えれば、ブレッドボードで自作するよりもコンパクトにまとめられている市販品のほうがよい。細かな部品は老眼には気が重いのもある。すぐに発注した。とりあえず手元にある部品をくっつけてまな板の上に並べ、音を出してみた。なかなかいける。I/V変換はTF-3を使ったトランス変換だ。リクロックもかけてみたら、やっぱりこちらが良い。

 よく聞くと課題が見えてきた。TDA1541Aの時に感じた刺激的な音がするのだ。高いところにわずかに違和感がある。DACが違うのだから、周辺回路に問題があると思ってよい。

 2つ考えられる。安定化電源回路。そして発振回路。この発振回路を作って10年になる。あのときは、動いたからそれでよしとして放っておいたものだ。真剣に作りなおすべきかもしれない。

 またまた苦難の道が始まりそうだ。

低ジッター・クロック2011年10月29日 22時20分36秒

 10年ほど前に水晶発振ユニットを自作した。MC10116を使った回路だ。当時、たまたまネットで低ジッターで検索し、ヒットした記事に掲載されていた。調整の必要がなく簡単に組めそうだったのでこれを選んだ。無事に発振してそのまま使ってきた。なにしろろくな測定器が無いので、本当に低ジッターなのか確信がない(笑)。

 DACから出てくる音を聞いているとひどく高音が突き刺さる。あれこれいじってみたが、どうしても発振回路が疑わしくなってきた。

 高周波回路はノウハウのかたまりである。素人が簡単に手を出せる分野ではない。回路図どおりに組み立てても低ジッター・クロックが出てくるとは限らない。一方、ジッターは音に大きな影響をあたえることも確かだ。さて、どうするか。

 自作は諦めた。ここはプロに任せるのが良い。市販のクロック・ユニットを購入することにした。これを機にクロックの悩みから解放され、音楽に没頭したいものだ。