走り初め2011年03月28日 19時03分33秒

 東北関東大震災とそれ続く福島原発の事故のニュースに接し、すっかり気落ちする毎日が続いていた。道路が乾燥してきても、気温が低いこともあり外を走りたいという意欲がわかない。のんきに自転車に乗っていては被災した方々に申し訳ないという思いもあった。テレビも自粛ムード一色。やっと最近CMが放送されるようになったとはいえ、車や家電関係はまったく出てこない。

 どうやったら自分なりに被災地の方々を元気づけられるだろう。自分たちが、普段どおりに生活を送ることかもしれない。確信があるわけではないが、とにかく前に進んでみよう。

 そんなふうに自分に言い聞かせ、今日、今シーズン初めて外を走った。KX Light号で反時計回りで盤渓→小林峠→川沿コース。心配したほどウエットな部分は少ない。滑り止めの砂はあるが注意さえすれば危険ではない。風は強い。けれどもそれも気持ちが良い。

 自宅に戻ってから、今度は念願のLOOK595の初試走。シューズもMavicに交換。KX Light号では28Km/h程度で走った区間、サイコンを見たら軽く30Km/hを越えている。わおー!
 乗ってみて最初に感じたのは、まず安定感。素直にまっすぐ走ると言うとおかしな表現になるが、まさにそんな感じ。この感触を知ってしまうと、さすがのKX Light号も微妙にふらふら左右にゆれているのが気になってしまう。
 そして次に感じたのは、ペダルのダイレクト感。力が逃げない感触。ペダルで入力したエネルギーがロスなく、全部ホイールに伝わる。KX Lightと同じクランクであるはずなのに、硬く感じるほどだ。長距離を走ったら足にくるかもしれない。これこそレースマシンなのだ。

 今日はおよそ30分だけ走ったので、まだまだ魅力を味わいつくしていないが、LOOK595の片鱗を垣間見ることができた。

 走る前に気になっていたのは、シフトケーブルの引きの重さ。そしてケーブルの硬さによってハンドルを左右に動かすのが重く感じること。しかし、走ってみると、いずれも気にならなかった。6700ULTEGRAのSTIレバーの形も手に馴染み、戦闘意欲をかきたてる。何よりも、やっぱりシフトケーブルが視界からなくなり、すっきりして気持ちが良い。
 少し気になるのが、リリースレバーの剛性がやや弱く感じること。ふにゃふにゃして頼りない。もっとも自分のようなものには、これでもオーバースペックだ。多分、DURA-ACEなら全く問題ないのだろう。