オルガン用DAC完成2014年09月08日 15時33分23秒

LU1014Dを用いたバッファーで動作させようとしたら失敗したことは前述のとおり。その原因を調べてみた。当初、貴重なFN1242Aが壊れたのではと書いたが、ちゃんと生きていた。

原因は、LU1014DとFN1242Aとの相性にあった。FN1242Aの出力を直接LU1014Dのゲートに接続すると、DACが異常動作を起こしてしまう。J-FETのVdsは3V程度なのでゲート漏れ電流は極小のはず。詳細は不明である。

対策としてゲートに20KΩを直列に挿入したところ、正常に動作するようになった。かなり大きい値に見えるが、5.7KΩでは不定期にノイズが乗ったので安全のためこの値にした。

新しい素子を使って予期しない現象に出くわし、大いに戸惑ったことはこれまでも何度か経験してきた。しかし、それを乗り越えたところにまた新しい地平が開けてくることも確かである。今回得たノウハウは今後に活かされていくだろう。

予備のDACの音の悪さに閉口した妻は、早く完成させてと言って矢の催促だった。本日やっと完成させて納品。明日のレッスンに向けて、練習に余念がない。

ところでFN1241はどうなったか。秋月電子から2個購入して手元にある。次回のテーマとなるだろう。まずは変換基板を入手する必要がある。

余談であるが、届いたFN1241のパッケージを見たら、商品ラベルがちょっと黄色味がかってちょっと古ぼけて見えた。大量に在庫が残っているのかもしれない。

素子としては優秀でも、高解像度データ・フォーマットに対応しなければ、時代遅れとして全く見向きもされないのだろう。なんとなくかわいそうな気がしてきた。是非活躍の場を与えてやりたい。

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