Counterpoint SA-20 現在の姿2015年06月29日 22時18分04秒

いろいろ手を加えたのだが、外からは何も変化が見えない。電源スイッチは飾りとしてそのままにしてある。

SA-20のフューズをすべてパスする2015年06月29日 22時08分23秒

 テンパールのブレーカーに入れ替えた効果が素晴らしかったことに気を良くして、SA-20に使われているフューズをすべてパスすることにした。

そもそもSA-20の保護装置は貧弱で、スピーカー端子をショートさせるとフューズは切れず、その前に一発で終段のMOS-FETが飛んでしまう。実際、これをオークションで手に入れたときはそんな状態だった。なので、フューズは保護回路として役に立っていない。そのためエリオットさんは、後継機種としてまともな保護回路を載せたSA-220を出すはめになったのだろうと推測する。

フューズはAC電源を除くと6個使われている。終段MOS-FETのプラスマイナス電源、これ左右別だから計4個。スピーカー出力部分に左右別で計2個である。

写真には、終段部のドレイン電源用のフューズ・ボックスが2個と、左下側にはスピーカー出力部のフューズボックスが同じく写っている。

今日はまだ半田付け直後なので強い癖が残っている。落ち着くまで最短でも24時間、理想を言えば48時間かかるだろう。

SA-20の電源スイッチをブレーカーに置き換える2015年06月29日 21時39分19秒

 思いがけなく、Analog親爺様からテンパールのブレーカー B-2EAの贈り物があった。それもスーパークライオ処理をしたものである。ここ数週間、SA-20の電源スイッチで苦労しているのを見るに見かねて送ってくださったに違いない。この場をお借りして御礼申し上げます。

 4年前にこの家に引っ越してきたとき、オーディオルーム専用に直接配電盤からケーブルで引き込む工事をした。その際、ブレーカーをどうしようかと調べたときにテンパールのブレーカーが高評価であることを初めて知った。どうしようかと迷ったが、結局そのままとなっていた経緯がある。

 今回は、配電盤のブレーカーはそのままとし、SA-20の電源スイッチの代わりとしてこれを使うことにする。

 早速、これまで使っていた日本開閉器のS-2Aをパスし、ついでに電源フューズもパスしてブレーカーに入れ替えた。接点にはエレクトロルブを塗布することも忘れない。

ブレーカー本体は、200V→100Vステップダウン・トランスを載せている木板に木ねじで固定した。

 効果は音が出た瞬間にわかった。電源スイッチ故障以来どうしてもまとわりついていた高音域のとげとげしさが消え、中低域あたりのエネルギーバランスが充実し、低音が沈み込む。実に気持ちが良い。細かな音が空中を漂う姿さえ目に見えるかのようだ。


なお、SA-20の電源は現在AC200V仕様としており、ステップダウン・トランスを経由せず、ダイレクトで200Vを受けるようにしてある。
ステップダウン・トランスは、DAC、ラインアンプのために用いているが、いつかAC200Vを直接受けるようにしたいと考えている。

SA-20 電源スイッチ その後2015年06月20日 21時56分00秒

 SA-20の電源スイッチが壊れたので、日開のS-2Aから同じメーカーのS-302Tと入れ替えたことは既報の通り。

 当初、せいぜい1週間もすればエージングが完了すると思ったが、予想外の展開となった。入れ替えたばかりの時は低音がすっぱりと切れ、音圧も下がった。これは、他の部品でも観察される現象だったので想定内。

 それから時間とともにすこしずつ低音が回復していった。いっぽう、高い方に妙な響きが付きまとうことに気がついた。数日で消失するだろうと思っていた。

 そうやって2週間忍耐した。これだけ待ったのに、あいも変わらず、妙な響きがつきまとい、肝心の中低音が薄く、感動も薄い。もしかして冗談ではなくて本当に500時間のエージング時間が必要なのかもしれない。

 もう我慢の限界。もとのS-2Aに戻した。

 もちろんそのまま戻したのでは具合が悪い。イカれた側の端子は放棄して、もう片方の使っていない端子を活用する。つまりスイッチを上下180度回転させるということだ。

 それだけではない。もう一つ手を加えた。幸いにしてS-2Aはネジを外せば内部に手を入れられるようになっている。分解して接点部分にエレクトロルブを塗布した。

 こうやって元に戻し、24時間経過してから音を聞いてみた。まだ半田付けの影響があるようで中低音は薄いまま。が、あの妙な付帯音は聞こえない。S-302とくらべれば透明感が優れているように聞こえる。これはエレクトロルブのおかげだろう。

 いやはや、まさか電源スイッチでこんなに苦労するとは。。

 今回の対策は急場しのぎなので恒久的な措置を考える必要がある。いっそのこと電源スイッチはやめて、コンセントプラグの抜き差しでOFF-ONしようかと考えている。こうすれば接点の自浄作用を期待できるし、故障もなくなる。ちょいと面倒にはなるが、今までの苦労を考えたらもっとも現実的な選択肢と思われる。

SA-20の電源スイッチ壊れる2015年06月06日 22時08分46秒

 DACのエージングも最終盤にかかった頃、思いがけないトラブルが発生した。SA-20のスイッチを入れたのにパイロットランプが点灯しない。スイッチをONの方向に強く倒すとランプが点灯した。静かに倒すとONにならない。電源スイッチが壊れた。

 使っていたのは、日本開閉器のS-2A。信頼性抜群で、これまで故障を経験したことがない。それなのに。。

 心当たりがないわけではない。そもそもSA-20のスイッチをこれに入れ替えたのは数年前。新品ではなく、以前Aleph-Xに使っていたものを流用した記憶がある。なので通算10年近くは使用したかもしれない。

 電源トランスのレギュレーションが良いとスイッチを入れた瞬間、盛大に火花が発生することは経験済みである。スイッチを分解すると案の定、写真の通りに接点は溶けて変形し、周囲に煤のようなものが飛び散っている。スイッチにはスパークキラーは装備していなかった。

 新品を買ってきて入れ替えた。地元の部品屋さんには同じものが在庫がなく、日本開閉器のS-302Tにした。ネジ端子ではあるが、互換性には問題がない。今回の故障に懲りて、ついでにスパークキラーも購入した。目立たない部品ではあるが、長期信頼性を確保するためには手を抜いてはならない。

 ちなみに、スイッチが壊れた時、無理やりにONにして音を聴いてみたが、ひどいものだった。音はするのがだ、生きている音ではなかった。

 新品に入れ替えると、スイッチ一個でもエージングが必要なのには変わりがない。でも500時間は必要ないだろう。