SA-20の電源スイッチをブレーカーに置き換える2015年06月29日 21時39分19秒

 思いがけなく、Analog親爺様からテンパールのブレーカー B-2EAの贈り物があった。それもスーパークライオ処理をしたものである。ここ数週間、SA-20の電源スイッチで苦労しているのを見るに見かねて送ってくださったに違いない。この場をお借りして御礼申し上げます。

 4年前にこの家に引っ越してきたとき、オーディオルーム専用に直接配電盤からケーブルで引き込む工事をした。その際、ブレーカーをどうしようかと調べたときにテンパールのブレーカーが高評価であることを初めて知った。どうしようかと迷ったが、結局そのままとなっていた経緯がある。

 今回は、配電盤のブレーカーはそのままとし、SA-20の電源スイッチの代わりとしてこれを使うことにする。

 早速、これまで使っていた日本開閉器のS-2Aをパスし、ついでに電源フューズもパスしてブレーカーに入れ替えた。接点にはエレクトロルブを塗布することも忘れない。

ブレーカー本体は、200V→100Vステップダウン・トランスを載せている木板に木ねじで固定した。

 効果は音が出た瞬間にわかった。電源スイッチ故障以来どうしてもまとわりついていた高音域のとげとげしさが消え、中低域あたりのエネルギーバランスが充実し、低音が沈み込む。実に気持ちが良い。細かな音が空中を漂う姿さえ目に見えるかのようだ。


なお、SA-20の電源は現在AC200V仕様としており、ステップダウン・トランスを経由せず、ダイレクトで200Vを受けるようにしてある。
ステップダウン・トランスは、DAC、ラインアンプのために用いているが、いつかAC200Vを直接受けるようにしたいと考えている。

SA-20のフューズをすべてパスする2015年06月29日 22時08分23秒

 テンパールのブレーカーに入れ替えた効果が素晴らしかったことに気を良くして、SA-20に使われているフューズをすべてパスすることにした。

そもそもSA-20の保護装置は貧弱で、スピーカー端子をショートさせるとフューズは切れず、その前に一発で終段のMOS-FETが飛んでしまう。実際、これをオークションで手に入れたときはそんな状態だった。なので、フューズは保護回路として役に立っていない。そのためエリオットさんは、後継機種としてまともな保護回路を載せたSA-220を出すはめになったのだろうと推測する。

フューズはAC電源を除くと6個使われている。終段MOS-FETのプラスマイナス電源、これ左右別だから計4個。スピーカー出力部分に左右別で計2個である。

写真には、終段部のドレイン電源用のフューズ・ボックスが2個と、左下側にはスピーカー出力部のフューズボックスが同じく写っている。

今日はまだ半田付け直後なので強い癖が残っている。落ち着くまで最短でも24時間、理想を言えば48時間かかるだろう。

Counterpoint SA-20 現在の姿2015年06月29日 22時18分04秒

いろいろ手を加えたのだが、外からは何も変化が見えない。電源スイッチは飾りとしてそのままにしてある。