シングルスピードバイクほぼ完成2021年01月01日 19時18分17秒

あけましておめでとうございます。
と言いつつも、新春を心から寿ぐことのできる方は、いまどれだけおられるだろうか。都心では感染拡大によって医療崩壊の危機が叫ばれ、さきほど息子とLINEで話しても、某県ではもう重症患者を受け入れられる余地はなく、すでに医療崩壊しているとのことだった。とにかくこの騒ぎが一日も早く終息することを願わわずにはいられない。


こんなときいたずらに慌てるのではなく、いつものように日常を過ごしていくことも大切である。
クリスマスを過ぎたあたりから続々とシングルスピードの部品が集まり、12月31日のおおみそかに組み上げた。ところが、いざ三本ローラーでこいでみると、頻繁にギア飛びが発生。課題を新年に持ち越した。以下はその顛末。

まずはチェーンホイール。シマノのFC-RX810-1 40T 170mmを選択。
BBはTOKENのNinja(PF30)。プレスフィットは異音が発生しやすく、おまけに剛性もそれほど高いとは感じられない。圧入という方法には問題が多い。これを解決する最善の策は左右のカップをネジで結合させること。それで、前回のセカンドバイクにはWishBoneを選んだのだが、普段使いのバイクにはさすがに躊躇して、こんかいは比較的廉価なこれを選んだ。インストールしてみると、これでも十分と思わせる。
ロードバイクをシングルかするときにもっとも大切なのが、チェーンテンショナーである。いままで使ったこともないので、どれを選ぶか散々迷った末に結局Aki Worldのものを選択。Amaz○○の評価を見ると、すぐに使えなかったかのような意見も見えるので、一波乱あるだろうと思って覚悟はしていた。
で、実際インストールしてみると、そのままではテンションがかからず、盛大に歯飛びが発生して使い物にならない。昨夜は時間切れとなり、元日から作業再開となった。
このテンショナーは説明書もついてこないので、とにかく不具合が起こったら自分で対処するしかない。幸い分解が容易な構造になっていて、裏面にあるC型スナップリングをはずすことができる。そうしたら、テンションを与えるバネの支点となる切り欠きが複数あって、どちらかを選べるようになっているではないか。すぐに別の支点にはめて組み立て直した。そうするとうまい具合にテンションがかかって、スムースにチェーンが動く。これで難関突破。

ロードバイクのシングルスピード化でテンショナーに続いて、もう一つ必要となるのがコグである。これもいろいろ出ていて迷った。決め手は優しくフリーホイールに力を伝達できて、傷になりにくいと言うことで、幅広のフランジがあるReverse Components社のものにした。ただし、国内では扱っているお店が少なく、結局ドイツのBike24に発注。コロナ禍で、おまけにクリスマスシーズンにぶつかり到着まで若干時間がかかった。写真に写っているコグは16Tだから、ちょっとした坂道でも上れると思う。ただし速度は上げられないので、速度を上げたいときのために13Tも用意してある。
インストールしてみると、非常に作りが丁寧で信頼性がありそう。これは正解だった。

ところで、カーボンサドルのやぐらについて。それらしい部品を買ってみたが、まったく形が合わないことがわかり、落胆。どうしようかと悩んでもしようがない。結局、2時間かけてひたすらやすりがけして、無理矢理カーボンレールに合うように形を整えた。何が起きても自己責任ということで。

最後にフレームについて。リアブレーキ・ケーブルの挿入口は一般に左サイドにあることが多い。ところがこのフレームは右サイドに穴がある。私のバイクは、左レバーがフロントブレーキ、右レバーをリアブレーキにしているので、ケーブルラインとしては実に都合がよい。ハンドル周りをすっきりさせることができるのはうれしかった。

雪のため外を走ることができないので、ブレーキケーブルのインストールはまだやっていない。このままの状態で三本ローラーをこいでみた。予想以上にフロントフォークがクイックで、バランスを取るのに非常に緊張した。手放しペダリングはとんでもない。また一つ今年一年の課題が増えた。

励磁型スピーカー電源 製作途上その22021年01月01日 20時38分26秒

先週中には完成せず、いまだ仕掛かり中である。とりあえず、今の時点でできているところを写真で紹介する。

まず制御基板。回路が非常に簡単なので部品が少ない。制御素子にはGaNを使う予定で、そちらは放熱のためにシャーシにネジ止めする。
続いて電源回路。
電源トランス、そしてチョークトランスとフィルムコンデンサで平滑回路を構成する。整流には、やはりGaNをダイオード接続して使う。

Bike24から買ったもの2021年01月01日 20時48分57秒

ドイツのBike24は、ストリートビューで見ると結構大きな倉庫を持っていて、いろいろなパーツを豊富にそろえているように見える。

今回ここから買ったのは三点。ひとつはReverse ComponentsのSingle Speed Kit。これにはスペーサーとともに13Tのコグがついてくる。チェーンホイールが40Tなので、ギア比は3強となって登坂ではちょっとつらい。そこで16Tも一緒に購入した。これは実際に乗り味を確認してから、どちらにするか決める。

そしてもうひとつ、Ritcheyのカーボンサドル用のやぐら(耳ともいうそうだ)。これでばっちり決まると思って勇んで取り付けようと思ったら、全く形が合わない。よく読むとRitcheyのサドルポスト専用とある。ダメなわけである。未知の分野に挑戦するにはリスクはつきもの。勉強代と思ってあきらめる。しかしただでは起き上がらない。付属のボルトが立派だったので、これだけは使わせてもらう。

シングルスピードバイクで三本ローラー2021年01月14日 22時06分43秒

昨年末からずっと真冬日が続き、吹雪にはならないけれど、雪もしっかり積もってきて、外はすっかり冬の装いとなった。
走ることはできなくても、新車には外の光を浴びてもらいながら初々しい姿を写真に収めてみた。

週に二三回だが、三本ローラーに乗りながらセッティング調整をしてきて、やっと最近落ち着いてきた。不思議なことに、決まるときは「あ、ここだ」という手応えがある。ある方が、「馬は骨で乗る」と言っていたのを読んだことがあった。自転車も同じで、自転車の中心と骨がつながると、まさに人馬一体となった感覚がする。ただ、人の方の体幹ができていないので、馬を制御するどころか、逆に馬に制御されてしまって、ふらふらするところが情けない。

残っているのは、ブレーキケーブルとバーテープ。今の段階で、重量を量ってみたらペダル込みで6.67Kgであった。ペダルは、前世紀の遺物とも言えるシマノの三角ペダル。これをはずせば6Kgを切るかも。本来ならば必要のないチェーンテンショナーやフリーがなかったら、もっと軽くなるのだろう。ただ、ロードバイクをシングル化するというテーマで始まったプロジェクトだから、そこは目をつぶるしかない。

矩形波変換(LTC6957)の出力波形2021年01月14日 22時23分42秒

励磁型スピーカー用電源の製作がなかなかはかどらない。理由は、ここにきていろいろな不具合が発生して、その対処に追われていたから。ただ、禍転じて福となるとのことわざにあるように、トラブルシューティングをしているときに、予想外の進展があって、音が大きく改善された。その顛末はまた後で書くことにして、まずは写真を見ていただく。

これは、Laptech水晶を使ったOSCの正弦波を矩形波変換するLTC6957の出力(対策前)である。ただし、使っているオシロスコープとプローブの限界から、立ち上がりがなまっている。大きなオーバーシュートやリンギングが発生していることが見て取れる。
これが今回の対策(後述)で次のようになった。
恥ずかしながら、これまでどんなに努力してもこれほどきれいな矩形波を得ることはできなかった。それがいとも簡単に出てきたときには思わずうなってしまった。

そして出てきた音を聴いたときには、今度は思わず声が出た。いつも厳しい批評をする妻が「音が良くなったね」とおっしゃってくれたことから(涙)、いちおう客観性がある結果であることは間違いないだろう。

いったい何をしたらこうなったのか。それは次の記事で。