蒸し暑い中、市内一周コースへ ― 2016年08月01日 17時16分02秒
当地はずっと北海道らしいカラッとした夏が続いていたのだが、先週から一転して本州並みの蒸し暑さである。
きのうは仕事のために静内まで往復。帰ってきたらどっと疲れてしまい、10時には床に入った。朝起きて、今日はどうしようかと思ったが体がだるい。遠出をあきらめて横になっていた。
とは言え、このまませっかくの休日を終わるのはもったいない。午後から小林峠経由の一周コースに出かけた。
外気温は29℃。湿度は高い。気温は高くても乾燥しているのはなんとかなる。ただ蒸し暑いのだけは苦手である。おのずとパフォーマンスは低下する。
風は強い。5m/secを超えている。いつもなら向かい風は困りものなのに、きょうだけはありがたく感じる。速度が上がらないまま小林峠通過。そのまま降りて北丿沢8交差点でUターン。また峠を目指す。
今度は追い風になる。いつもなら喜ぶべきところなのに、きょうだけは恨めしく感じる。走っていると無風状態になる。空冷が全く効かないので体温が上がる。ジャージの前を開放して体の前面に空気を取り込んでも焼け石に水。
若いときならこれくらいはなんともなかったのに、高齢になると体温調整機能が衰える。無理はできない。幸い、雲があったので強い日差しにあぶられることはなかったのでなんとかなった。峠でまたUターンしてまた降りる。石山通りにでまたいつものコースで自宅へ。
帰ったら、汗が噴き出して止まらない。寒いのもいやだが蒸し暑いのも大変。なかなか難しい。
きのうは仕事のために静内まで往復。帰ってきたらどっと疲れてしまい、10時には床に入った。朝起きて、今日はどうしようかと思ったが体がだるい。遠出をあきらめて横になっていた。
とは言え、このまませっかくの休日を終わるのはもったいない。午後から小林峠経由の一周コースに出かけた。
外気温は29℃。湿度は高い。気温は高くても乾燥しているのはなんとかなる。ただ蒸し暑いのだけは苦手である。おのずとパフォーマンスは低下する。
風は強い。5m/secを超えている。いつもなら向かい風は困りものなのに、きょうだけはありがたく感じる。速度が上がらないまま小林峠通過。そのまま降りて北丿沢8交差点でUターン。また峠を目指す。
今度は追い風になる。いつもなら喜ぶべきところなのに、きょうだけは恨めしく感じる。走っていると無風状態になる。空冷が全く効かないので体温が上がる。ジャージの前を開放して体の前面に空気を取り込んでも焼け石に水。
若いときならこれくらいはなんともなかったのに、高齢になると体温調整機能が衰える。無理はできない。幸い、雲があったので強い日差しにあぶられることはなかったのでなんとかなった。峠でまたUターンしてまた降りる。石山通りにでまたいつものコースで自宅へ。
帰ったら、汗が噴き出して止まらない。寒いのもいやだが蒸し暑いのも大変。なかなか難しい。
朝里峠 ― 2016年08月08日 14時10分26秒
昨日は今年いちばんの暑さで、隣の手稲区では最高気温が34℃だったとか。夜になっても気温は下がらず寝苦しい一夜をすごした。
今日の最高気温の予想は30℃。湿度はそれなりにあるが、風も吹いていて空冷が効きそうなので、久しぶりに朝里峠を目指す事にした。暑い時間帯は避けたいので8時30分に出発。
小樽方向に向かうと気持ちの良い追い風。40Km/hを維持できる。張碓の峠を越えて降りてくると、ツーリングバイクの男性が走りながら声をかけてきた。「50キロだよ!」と叫ぶ。どうやら私の後を走っていて速度を計測していたらしく、自転車がこんなスピードを出している事に驚いて、思わず声をかけたのだと推測した。こちらは「いや、どうもありがとう」と返事。内心は複雑。下りの50キロなんて普通だし、今日は流してきただけなので。
そのまま越していったと思ったら、交差点の赤信号で再会。「どこまで行くの」と問うと、「八雲、函館!」と言う。乗っているオートバイはおそらく1000cc越えの大型。八戸のナンバープレート。先方はそのまま小樽方向へ前進。こちらは左折して朝里温泉街を目指す。自宅からここまでのラップタイムは50分。追い風で助けられた。
数週間見ないうちに、高速道路の架橋工事は順調に進んでいるらしく、橋桁がだんだん長くなっているのがわかる。下をくぐって最初の短い登りに取り付く。ここはアウターで越す。
温泉街を抜けてダムが見えるあたりから斜度がじょじょにきつくなる。ここでインナーに落とす。ループ橋の終わりの地点で20Km/hを維持できたので、調子は悪くないようだ。
ダム資料館を右に見てしばらくいくと本格的な登りが始まる。つづら折れの区間は舗装工事が終わっていて非常に美しい。もしかしてツール・ド・北海道のために修理してくれたのだろうかと思ったりもする。
魚止めの滝までのラップタイムは13分を超えている。あきらかにノロノロペース。ここあたりから風がなくなってきて、顔に汗が滲んでくる。なんどもグローブで汗を拭う。どうせがんばる気力もないので淡々と登っていったら、あっけなく最初のトンネルに到着。
トンネルの中に入ると気温が下がるので気持ちが良い。いつもなら、ここあたりでリアのギアを一段上げるのだが、今日はローのまま。三つ目のトンネルを抜けて峠を目指すあたりで、前照灯をポケットからとりだして装着する。このライト、改造して以来非常に調子が良い。
徐々に加速していたら、向こう側からグリーンジャージの二人連れとすれ違う。手を上げて挨拶。
峠を越えて順調に下っていく。途中でヨーカンを補給。四つ峰トンネルの中は大雨が降ったのかと思うくらい水浸し。出水したのではなく、湿度が高くなるこの季節に発生する現象。空気中の水分がトンネル内で冷却された結果である。
トンネルを抜けると思いっきり向かい風。これも予想通り。国道230号線に出ると、ここも向かい風。速度は上げられない。
ボトルの水がなくなったので、小金湯温泉から札幌よりにある道路情報館に立ち寄り自販機で水を買う。暑い時は水分補給に失敗すると命に関わることさえある。自分では喉が渇いていないつもりでも、体内の水分はどんどん失われている。結局のこの日は、ゴールまでの間に2.3リットルの水分を補給した。
ボトルの水を移し替えている時、何気なく壁を見るとそこにはツール・ド・北海道2016のポスターが貼ってあるではないか。コースを見ると今走ってきたところがバッチリ入っている。
さて、石山通りに入って北上していくと、強い追い風に変わった。どんどん速度が上がる。ただ困るのは、ビルとビルの間を局所的な風が吹くことがあり、ホイールがあおられてバランスを崩しかけること。特に、コース変更や左折時のハンドサインを出している途中にこれに遭遇することがあって、気を使う。
ということでリザルトは3時間32分59秒。この暑さでこの結果は上々。多分に追い風に助けられた面はある。
ところで自宅まであと5分というところに来た時、反対車線をこちらに走ってくるロードバイクを目撃。グリーンジャージの二人連れ。どこかで会ったような。。あっ、朝里峠ですれ違ったあの人たちだ。こんなところでまた会うとは。おそらく向かい風に苦しみながらやってきたにちがいない。お疲れ様でした。
今日の最高気温の予想は30℃。湿度はそれなりにあるが、風も吹いていて空冷が効きそうなので、久しぶりに朝里峠を目指す事にした。暑い時間帯は避けたいので8時30分に出発。
小樽方向に向かうと気持ちの良い追い風。40Km/hを維持できる。張碓の峠を越えて降りてくると、ツーリングバイクの男性が走りながら声をかけてきた。「50キロだよ!」と叫ぶ。どうやら私の後を走っていて速度を計測していたらしく、自転車がこんなスピードを出している事に驚いて、思わず声をかけたのだと推測した。こちらは「いや、どうもありがとう」と返事。内心は複雑。下りの50キロなんて普通だし、今日は流してきただけなので。
そのまま越していったと思ったら、交差点の赤信号で再会。「どこまで行くの」と問うと、「八雲、函館!」と言う。乗っているオートバイはおそらく1000cc越えの大型。八戸のナンバープレート。先方はそのまま小樽方向へ前進。こちらは左折して朝里温泉街を目指す。自宅からここまでのラップタイムは50分。追い風で助けられた。
数週間見ないうちに、高速道路の架橋工事は順調に進んでいるらしく、橋桁がだんだん長くなっているのがわかる。下をくぐって最初の短い登りに取り付く。ここはアウターで越す。
温泉街を抜けてダムが見えるあたりから斜度がじょじょにきつくなる。ここでインナーに落とす。ループ橋の終わりの地点で20Km/hを維持できたので、調子は悪くないようだ。
ダム資料館を右に見てしばらくいくと本格的な登りが始まる。つづら折れの区間は舗装工事が終わっていて非常に美しい。もしかしてツール・ド・北海道のために修理してくれたのだろうかと思ったりもする。
魚止めの滝までのラップタイムは13分を超えている。あきらかにノロノロペース。ここあたりから風がなくなってきて、顔に汗が滲んでくる。なんどもグローブで汗を拭う。どうせがんばる気力もないので淡々と登っていったら、あっけなく最初のトンネルに到着。
トンネルの中に入ると気温が下がるので気持ちが良い。いつもなら、ここあたりでリアのギアを一段上げるのだが、今日はローのまま。三つ目のトンネルを抜けて峠を目指すあたりで、前照灯をポケットからとりだして装着する。このライト、改造して以来非常に調子が良い。
徐々に加速していたら、向こう側からグリーンジャージの二人連れとすれ違う。手を上げて挨拶。
峠を越えて順調に下っていく。途中でヨーカンを補給。四つ峰トンネルの中は大雨が降ったのかと思うくらい水浸し。出水したのではなく、湿度が高くなるこの季節に発生する現象。空気中の水分がトンネル内で冷却された結果である。
トンネルを抜けると思いっきり向かい風。これも予想通り。国道230号線に出ると、ここも向かい風。速度は上げられない。
ボトルの水がなくなったので、小金湯温泉から札幌よりにある道路情報館に立ち寄り自販機で水を買う。暑い時は水分補給に失敗すると命に関わることさえある。自分では喉が渇いていないつもりでも、体内の水分はどんどん失われている。結局のこの日は、ゴールまでの間に2.3リットルの水分を補給した。
ボトルの水を移し替えている時、何気なく壁を見るとそこにはツール・ド・北海道2016のポスターが貼ってあるではないか。コースを見ると今走ってきたところがバッチリ入っている。
さて、石山通りに入って北上していくと、強い追い風に変わった。どんどん速度が上がる。ただ困るのは、ビルとビルの間を局所的な風が吹くことがあり、ホイールがあおられてバランスを崩しかけること。特に、コース変更や左折時のハンドサインを出している途中にこれに遭遇することがあって、気を使う。
ということでリザルトは3時間32分59秒。この暑さでこの結果は上々。多分に追い風に助けられた面はある。
ところで自宅まであと5分というところに来た時、反対車線をこちらに走ってくるロードバイクを目撃。グリーンジャージの二人連れ。どこかで会ったような。。あっ、朝里峠ですれ違ったあの人たちだ。こんなところでまた会うとは。おそらく向かい風に苦しみながらやってきたにちがいない。お疲れ様でした。
13D2ラインアンプにInfineonのダイオードを投入す ― 2016年08月08日 15時04分48秒
DACのレギュレータもエージングが進み、500時間はとうに超えた。が、しかし、管楽器の音が耳に突き刺さる現象がおさまらない。これはなにかがおかしい。振り返ってみると、DACをいじっても、パワーアンプをいじっても、現象は変わらなかった。ということはラインアンプに原因があるのか。
Infineonの整流ダイオードへの入れ替え作業はDACの電源から始まり、パアーアンプの電圧増幅段、そして終段へと進み、残るはラインアンプだけである。ラインアンプの整流ダイオード交換と同時にどこかに不具合がないかチェックする事にした。
作業項目は二つある。一つは、13D2のヒーター定電流点火回路に電源を供給する整流ダイオード4個をInfineonのIDH03G65C5に交換すること。もう一つは、整流管WE412Aに降りて頂いて同じくInfineonのIDH02G120C5に交換すること。
整流管WE412Aを降ろすことについては結構悩んだ。整流管も定電流点火しなければならないというのが持論。これまで与えられた電源トランスの仕様の範囲内でなんとかやりくりしてヒーター用の電源を確保してきた。しかし、13D2とWE412Aの両方に十分な電圧を与えることが難しく。どちらも中途半端な電圧になってしまっていた。定電流回路としては動いているのだが、MOSFETにかかる電圧がぎりぎりとなる。
おそらく管楽器の音が耳に突き刺さる原因はここにあるのではないか。そうにらんだ結果、涙を飲んでWE412Aに降りていただき、その代わり13D2用のヒーター電源の電圧を十分に確保することにした。
写真上が13D2用のヒーター電源用ダイオード群、下がB電源用の整流ダイオード。
実を言うと理由がもう一つある。WE412A用のヒーター定電流回路の発熱がすごいのだ。シャーシーを放熱器代わりにしていたのだが、夏場になると相当の温度になる。部屋も暑くなって汗だくである。WE412Aについては捲土重来、また将来再登場を願うことにする。
さて、結果はいかに。
二つの変更を一度に行ったので、どれがどう効いているのかは不明ではあるが、確かに音が変わった(変わらないと困るのだが)。Infineonダイオードのメリットが最大限に現れている印象で、低い周波数域から高いところまで素直に伸びている。細かな音がよく聴こえるようになり、いつものことだが、こんな音まで録音されていたのかと驚くことしばしば。音楽の表情がますますよくわかる。
ただし、周波数域が上下に拡大したせいなのか、中音が少しおとなしなったかもしれない。やはりここあたりはWEの独壇場なのだろうか。濃く、張り出してくるような中音の魅力(魔力)は失ってみて初めてわかる。
一番気になっていた、管楽器の刺激的な音、エージングが進むにつれ、非常にスムースになってきた。推測が当たっていたようだ。
これに気を良くして、妻のサブシステムに使っているパワーアンプ(Counterpoint SA-12改)にもInfineonダイオードを投入予定。
Infineonの整流ダイオードへの入れ替え作業はDACの電源から始まり、パアーアンプの電圧増幅段、そして終段へと進み、残るはラインアンプだけである。ラインアンプの整流ダイオード交換と同時にどこかに不具合がないかチェックする事にした。
作業項目は二つある。一つは、13D2のヒーター定電流点火回路に電源を供給する整流ダイオード4個をInfineonのIDH03G65C5に交換すること。もう一つは、整流管WE412Aに降りて頂いて同じくInfineonのIDH02G120C5に交換すること。
整流管WE412Aを降ろすことについては結構悩んだ。整流管も定電流点火しなければならないというのが持論。これまで与えられた電源トランスの仕様の範囲内でなんとかやりくりしてヒーター用の電源を確保してきた。しかし、13D2とWE412Aの両方に十分な電圧を与えることが難しく。どちらも中途半端な電圧になってしまっていた。定電流回路としては動いているのだが、MOSFETにかかる電圧がぎりぎりとなる。
おそらく管楽器の音が耳に突き刺さる原因はここにあるのではないか。そうにらんだ結果、涙を飲んでWE412Aに降りていただき、その代わり13D2用のヒーター電源の電圧を十分に確保することにした。
写真上が13D2用のヒーター電源用ダイオード群、下がB電源用の整流ダイオード。
実を言うと理由がもう一つある。WE412A用のヒーター定電流回路の発熱がすごいのだ。シャーシーを放熱器代わりにしていたのだが、夏場になると相当の温度になる。部屋も暑くなって汗だくである。WE412Aについては捲土重来、また将来再登場を願うことにする。
さて、結果はいかに。
二つの変更を一度に行ったので、どれがどう効いているのかは不明ではあるが、確かに音が変わった(変わらないと困るのだが)。Infineonダイオードのメリットが最大限に現れている印象で、低い周波数域から高いところまで素直に伸びている。細かな音がよく聴こえるようになり、いつものことだが、こんな音まで録音されていたのかと驚くことしばしば。音楽の表情がますますよくわかる。
ただし、周波数域が上下に拡大したせいなのか、中音が少しおとなしなったかもしれない。やはりここあたりはWEの独壇場なのだろうか。濃く、張り出してくるような中音の魅力(魔力)は失ってみて初めてわかる。
一番気になっていた、管楽器の刺激的な音、エージングが進むにつれ、非常にスムースになってきた。推測が当たっていたようだ。
これに気を良くして、妻のサブシステムに使っているパワーアンプ(Counterpoint SA-12改)にもInfineonダイオードを投入予定。
13D2ラインアンプ ヒーター点火回路の考察その1 ― 2016年08月14日 16時47分57秒
真空管のヒーター点火方法についてはいろいろ議論があって、大きくは交流点火と直流点火に分けられ、その直流点火はさらに定電圧点火と定電流点火の二つに分けられる。
どれがすぐれているのかは私が決めることではないが、こだわりは定電流点火である。
この方法の唯一の欠点はエネルギーロスが多く、そのロスが発熱となって無駄に消費されるところにある。その量はヒーターの電流値に比例し、計算式で表すとおおよそ以下のようになる。
(入力電圧ー出力電圧)×ヒーター電流
今回、infineonのダイオードを投入するにあたり、涙を飲んでWE412Aに降りて頂いたことは既報の通り。その代わりに13D2のヒーター点火回路に十分な電圧をかけられるようになった。
13D2は2本使用している。この場合、ヒーターを直列接続すれば、定電流回路は一個で済むから、その分、熱の排出が抑えられる。従来、この方式としていた。ただ問題は、真空管によってヒーターとカソード間の電圧に違いが生じてしまうことで、気持ちが良くない(北海道弁で、「あずましくない」と表現する)。
これとは別にヒーターについてもう一つの課題を考えていた。以前、 CounterpointのSA-20を改造していた時のこと。もともとパイ型のCRフィルタをとおして直流点火していた。そのRを取り払い、代わりにチョークトランスを入れると音が充実することを知った。あのことが忘れられない。
いまSA-20は押入れの中で眠っている。そこからチョークトランスを取り出し、ラインアンプに入れてみたい。できるならチョークインプット型平滑回路を目指したいのだが、このトランスはチョークインプットを想定していないので、あまり無理も出来ない。
いっぽう、電源トランスかた出ている端子は6.3V×2と8V。これらのもろもろの条件を検討した結果、掲載の回路となった。
チョークの入力側には10uF(BG)を接続。やってみると、トランスはうなることなく、問題がなさそう。ただ回路図のノード番号100の電圧は実測で17.5Vとなり、定電流回路1台分でおよそ6.6Wの熱を消費する。2台あるから、発熱は相当のものとなる。これが悩ましいところで、今後の課題とする。
どれがすぐれているのかは私が決めることではないが、こだわりは定電流点火である。
この方法の唯一の欠点はエネルギーロスが多く、そのロスが発熱となって無駄に消費されるところにある。その量はヒーターの電流値に比例し、計算式で表すとおおよそ以下のようになる。
(入力電圧ー出力電圧)×ヒーター電流
今回、infineonのダイオードを投入するにあたり、涙を飲んでWE412Aに降りて頂いたことは既報の通り。その代わりに13D2のヒーター点火回路に十分な電圧をかけられるようになった。
13D2は2本使用している。この場合、ヒーターを直列接続すれば、定電流回路は一個で済むから、その分、熱の排出が抑えられる。従来、この方式としていた。ただ問題は、真空管によってヒーターとカソード間の電圧に違いが生じてしまうことで、気持ちが良くない(北海道弁で、「あずましくない」と表現する)。
これとは別にヒーターについてもう一つの課題を考えていた。以前、 CounterpointのSA-20を改造していた時のこと。もともとパイ型のCRフィルタをとおして直流点火していた。そのRを取り払い、代わりにチョークトランスを入れると音が充実することを知った。あのことが忘れられない。
いまSA-20は押入れの中で眠っている。そこからチョークトランスを取り出し、ラインアンプに入れてみたい。できるならチョークインプット型平滑回路を目指したいのだが、このトランスはチョークインプットを想定していないので、あまり無理も出来ない。
いっぽう、電源トランスかた出ている端子は6.3V×2と8V。これらのもろもろの条件を検討した結果、掲載の回路となった。
チョークの入力側には10uF(BG)を接続。やってみると、トランスはうなることなく、問題がなさそう。ただ回路図のノード番号100の電圧は実測で17.5Vとなり、定電流回路1台分でおよそ6.6Wの熱を消費する。2台あるから、発熱は相当のものとなる。これが悩ましいところで、今後の課題とする。
13D2ラインアンプ ヒーター点火回路の考察その2 ― 2016年08月14日 17時28分17秒
チョークトランスを限られた空間の中にどのように入れ込むか、けっこう頭を悩ました。あらたにネジ穴を開けるとなると、大型部品をはずさなくてはならず、これでは作業がおおがかりになる。
手間をかけずにスマートに実装したい。本音を言えば、手抜きをしたい。そこで、写真のようにユニバーサル基板の真ん中をくりぬいて、トランスを寝かせることにした。トランスはスズメッキ線でまるでガリーバーのようにぐるぐる縛り上げているだけ。シャーシーには基板をとめるネジ穴はすでにあいているので改造の手間はかからない。
なお、写真に見える赤色と青色のリード線は、某オークションで入手したWestern Electric 絹巻二重被覆エナメル線21AWG。今回初めて手にしたのだが、その手の込んでいる作りには感心した。見ているだけですばらしい音が出てきそうな気になる。
この他にも、定電流回路と真空管ソケットまでの配線をこの線に入れ替えた。チョークトランスから22000uFの電解コンデンサ、およびこのコンデンサから定電流回路までの配線については、WE線に見合う圧着端子が手元になかったため、そのままとした。
そのうち、アンプの全配線をWestern Electricに入れ替えたいと目論んでいる。
手間をかけずにスマートに実装したい。本音を言えば、手抜きをしたい。そこで、写真のようにユニバーサル基板の真ん中をくりぬいて、トランスを寝かせることにした。トランスはスズメッキ線でまるでガリーバーのようにぐるぐる縛り上げているだけ。シャーシーには基板をとめるネジ穴はすでにあいているので改造の手間はかからない。
なお、写真に見える赤色と青色のリード線は、某オークションで入手したWestern Electric 絹巻二重被覆エナメル線21AWG。今回初めて手にしたのだが、その手の込んでいる作りには感心した。見ているだけですばらしい音が出てきそうな気になる。
この他にも、定電流回路と真空管ソケットまでの配線をこの線に入れ替えた。チョークトランスから22000uFの電解コンデンサ、およびこのコンデンサから定電流回路までの配線については、WE線に見合う圧着端子が手元になかったため、そのままとした。
そのうち、アンプの全配線をWestern Electricに入れ替えたいと目論んでいる。
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