今シーズン始動2024年03月25日 20時12分30秒

昨年秋に出されていた長期予報では、暖冬だったはず。確かに2月上旬あたりは記録的な暖かさでどうなるかと思ったけれど、孫たちが押しかけてきて2月22日以降は連日の大雪となり、3月下旬になっても写真で見るとおりに雪はうずたかい。

しかし日差しは確実に春に向かっている。すでに幹線道路の雪はなくなり、いつ走り始めるかとここ数日そわそわしてきた。休日のきょう、朝から快晴。小林峠経由で市内一周コースに向かった。道路にはところどころ雪解けでジャブジャブ状態。大型ダンプが横を通り抜けるときには頭から泥水をかぶることも。まだ新品のSCOTTでは心苦しい。そこでLOOK595登場。フロンドシングル仕様。

外に出ると、この季節特有の北西の風が強い。すっかりなまくらになったからだでは、風を切り分けて前に進むというわけにはいかず、とにかく無理をせずにベース走に徹した。自転車乗りのからだに戻るのにおよそ一ヶ月かかるだろう。

小林峠は日陰に雪がまだ残っていて、場所によっては細い轍をやっと通り抜けるというような状態で、数日前なら走行できなかったのではないか。
道路の状態であるが、本当にこの時期はひどい。あちこちに驚くほど深くて大きな穴ぼこが開いていて気が抜けない。おまけに冬期間のスリップ防止に大量に巻かれた砂である。常に路面には注意を払う。
ということで、大きなトラブルもなく無事に帰還。
60歳を過ぎると、一年ごとに体力の低下は加速度的と思えるほどになくなっていくのを感じる。いつまでこうやって走っていけるだろう。

クロック発振器のメンテナンス2024年03月25日 21時06分04秒

アナログオーディオにはアナログプレヤーが欠かせないように、デジタルオーディオにはクロック発振器がなければ音は出ない。クロックの品質が重要であることは論を俟たない。

我が家のクロック発振器の開発顛末については、Laptech OSCのカテゴリーにまとめてある。このクロックが稼働し始めたのは2020年初で、コロナ感染が世界を覆い始めていく時代だった。

あれから4年経過。クロックは24時間稼働状態だから、およそ35,000時間働いてきたことになる。気になるのはWE404Aの状態である。C3mは、データシートに10,000時間の寿命を保障していて、いかにも長寿命であることを特徴としている。WE404Aにはそのようなことは書かれていないから、たとえ動いているように見えてもさすがに寿命を迎えていると考えざるを得ない。

実際、音を聞いていてもなにかとげとげしいところがあって、最初は試作中のアンプのせいかもと思ったけれど、だんだんとクロックを疑うようになった。そこできょうWE404Aを交換することにした。
ついでに、写真に写っている和光テクニカルのメタルクリーナーで真空管のピンを磨く。これが実に気持ちが良いくらい汚れが落ちる。磨いていると綿棒が真っ黒になる。
主要な電圧を確認。そうしたらなんとB電圧が規定よりも高い。105V付近になるべきところが160V。あきらかにどこかがおかしい。調べるとどうも定電圧放電管WE427Aが疑わしい。ついでにこれも交換(これもピンを磨いておく)。
こうして何度も電源のON/OFFを繰り返していたら今度はヒーター電圧もおかしくなった。なんということかorz。こちらは理想ダイオードブリッジの故障と判明。なぜ故障したかは不明。手持ちのInfineonのSICダイオードに交換。

最後にオシロスコープで発振波形を見ながら慎重にトリマーを回して最適点を探す。いつものことだがこれには骨が折れる。

ということで格闘すること数時間。音出ししてみるとやはりWE404Aがへたっていたのだろう、実に音が新鮮で開放的になった。これで無事に復活した。