カメラを買った2024年03月01日 22時01分35秒

これまでカメラに興味を持ったことはなく、撮ったとしてもまったく平凡な絵にしかならず、私はまったくセンスがないものとあきらめていた。

そんななか、手元にあるデジカメがさすがに古くなってiPhoneの画像のほうがよほど素晴らしく写るのが気になってきて、新しいのに買い換えようかと思ってきた。しかしなかなかきっかけがない。

そこへ、北関東に住む息子が孫二人を連れて帰省するとの連絡が入った。私にはおよそⅠ年半ぶりの再会で、妻は下の孫に今回初めて会うことになる。普段なかなか会えない孫たちの写真を綺麗に撮って残したいという爺(じいじ)の愛情がムクムクと湧いてくる。

そこで何を選ぶか、しばらく悩むことになる。何年か前、セミプロ級の写真家である友人が我が家を訪ねてきたとき持っていたのがSIGMAであった。あのときはそれがどの程度のカメラなのかわからなかったが、調べてみてなるほどと感心した。どうせ買うなら普通のものは物足りない。いっそのこと「突っ張った」カメラにしよう。

そこで最終的に選んだのがSIGMA DP1 Quattro フォビオン・センサー搭載。
ちまたでは、癖が強くて個性的、シャッターをただ押しただけではうまく撮れない最弱カメラ、というような評判。けれども一方では、このカメラに惚れ込んでいる方もちらほら。かなり昔に生産終了しているのに、依然として高値で取引されている。某オークションに新品に近い状態のものが出品されていたのを見つけ、幸いほかに競合する方も少なく、納得できる価格で落札できた。

今回のカメラ選びでわかったことは、つくづく自分はへそ曲がりで変人らしいということだ。多くの人が通う大路ではなく他人が通らない裏道、細道ばかりを好む。こればかりは性分だから死ぬまでなおりそうもない。

孫ども 来て、遊んで、帰る2024年03月01日 22時09分40秒

ところでその孫たちだが、2月22日にやって来ると嵐のような日々が過ぎ、26日に帰って行った。

周りでは「孫は来てよし、帰ってよし」と言っているのをよく聞いていたが、まさにそのとおり。孫を駅に見送ったときは、頭がボーっとしてきた。妻はとうとう力尽き、熱を出して寝込んだ。

年に一度しか会えないのだから、どうしてもじいじとばあばははりきってしまう。こうなることは予想していたけれど、やっぱり大変だった。

ところでカメラだが、使い慣れないままにシャッターを押したのだからまともなものが撮れるはずもなく、ほとんどが失敗作ばかり。そのなかでも奇蹟的にすばらしいのが一枚あった。うぶ毛まで一本一本綺麗に写っている。もっと使いこなせるようになったら、どんな絵が見えてくるのだろうか。

GaN Single End Power Amp その92024年03月01日 22時17分13秒

この一ヶ月間、うんうんうなりながらGaNアンプの試作を繰り返していた。それがやっと昨夜完成し、音出しにこぎ着けることができた。途中経過は後で報告するとして、まずは姿を紹介。
せっかくなので新しいカメラで撮影してみた。
姿はすこぶる無骨で魅力に乏しいが、音は苦労の甲斐があってすばらしい。とにかく温度感があって濃密。聴いていてからだがリズムに同期して動く。これが私にとって「良い音」の基準。

完成してしまうと、安堵感とともに、一抹の寂しさも感じてしまう。この次は何を目標にしたらよいか。結局、妻に馬鹿にされるとおりに、作っては壊しの繰り返しなのかもしれない。