InfineonのSiC SBD エージング中 ― 2016年04月22日 21時42分53秒
エージングを開始して144時間(つまり6日間)経過。
もっともひどかったのは100時間目あたり。耳に突き刺さる刺激的な音に閉口した。とても聞いていられない。じっとがまん。
そのあたりを辛抱すると、次の日あたりからすこしずつ音がほぐれ始め、薄っぺらだった低音が姿を現し始める。しかし、妙な響きがつきまとうところは相変わらず。最初はスピーカーの故障かと思うほどひどかった。
そして今日。
低音はますます豊かになってくる。刺激的なところはだいぶ影を潜めてきたが、まだしつこい奴が残っていて、若干散見される。当初に比べれば、雲泥の差ほどバランスが整ってきてはいるが、よく聞くと、やはりまだエージン不足。
現時点でも、完全にCREEを突き放している。
音がぐいぐいと前に出てくる。こんなにリアルに録音されていたのかと、発見が続く。とにかく演奏の表情が豊かになった。
では体が自然にリザムを刻むような「音楽」が聴こえて来るか、というと、そこはまだ未熟さを感じる。良い音になってきているのだが、まだInfineonの本来の実力ではないがゆえに、「音楽」は未完成なのだろう。
これからに期待。
もっともひどかったのは100時間目あたり。耳に突き刺さる刺激的な音に閉口した。とても聞いていられない。じっとがまん。
そのあたりを辛抱すると、次の日あたりからすこしずつ音がほぐれ始め、薄っぺらだった低音が姿を現し始める。しかし、妙な響きがつきまとうところは相変わらず。最初はスピーカーの故障かと思うほどひどかった。
そして今日。
低音はますます豊かになってくる。刺激的なところはだいぶ影を潜めてきたが、まだしつこい奴が残っていて、若干散見される。当初に比べれば、雲泥の差ほどバランスが整ってきてはいるが、よく聞くと、やはりまだエージン不足。
現時点でも、完全にCREEを突き放している。
音がぐいぐいと前に出てくる。こんなにリアルに録音されていたのかと、発見が続く。とにかく演奏の表情が豊かになった。
では体が自然にリザムを刻むような「音楽」が聴こえて来るか、というと、そこはまだ未熟さを感じる。良い音になってきているのだが、まだInfineonの本来の実力ではないがゆえに、「音楽」は未完成なのだろう。
これからに期待。
コメント
_ アンプ ― 2017年12月13日 08時48分32秒
_ Kon ― 2017年12月13日 21時31分10秒
拙ブログへコメントいただきありがとうございます。
Infineonのことを盛んに宣伝しているつもりなのですが、誰からも反応がなく寂しく思っていたところ、思いがけなく応援メッセージを頂き、勇気づけられました。
Infineonに限らずどんな素子もエージングの初期はバランスが悪く、ときには低音がすっぱりなくなって聞くに堪えないような音をだすこともあります。そこを我慢しながら熟成させていくどんどん変化していきます。
私の経験値では、およそ500時間が目処のように思います。
がんばってください。
Infineonのことを盛んに宣伝しているつもりなのですが、誰からも反応がなく寂しく思っていたところ、思いがけなく応援メッセージを頂き、勇気づけられました。
Infineonに限らずどんな素子もエージングの初期はバランスが悪く、ときには低音がすっぱりなくなって聞くに堪えないような音をだすこともあります。そこを我慢しながら熟成させていくどんどん変化していきます。
私の経験値では、およそ500時間が目処のように思います。
がんばってください。
_ アンプ ― 2018年01月12日 22時00分07秒
こんばんは
その後ですが、Infineonの第6世代のSICSBD低音も300時間過ぎたころから力強さも出て、細かいニュアンスなどかすごく出てくるようになりました。
他の方が第6世代が 第5世代よりもいいとコメントされていたので、入手した第5世代の実験は中止になりましたw
今、他のアンプやCDプレーヤーも交換し始めて音の確認作業(エージングで気が遠くなりますがw)を行っている状態です。
ロームはPDFで2015年となっていたものも実験しましたが、やっぱりInfineonの第6世代のものと比較すると足元にも及びませんでした。
その後ですが、Infineonの第6世代のSICSBD低音も300時間過ぎたころから力強さも出て、細かいニュアンスなどかすごく出てくるようになりました。
他の方が第6世代が 第5世代よりもいいとコメントされていたので、入手した第5世代の実験は中止になりましたw
今、他のアンプやCDプレーヤーも交換し始めて音の確認作業(エージングで気が遠くなりますがw)を行っている状態です。
ロームはPDFで2015年となっていたものも実験しましたが、やっぱりInfineonの第6世代のものと比較すると足元にも及びませんでした。
_ Kon ― 2018年01月25日 19時18分00秒
アンプさん。ひきつづきレポートをいただきありがとうございます。
これはもう、第6世代を試さなくてはいけませんね。
Infineonの全身であるSiemensは、他メーカーにはない独特の製造ノウハウを持っているように感じます。ただ宣伝が下手なのか、技術力のすばらしさがいままで伝わりにくかったのかもしれません。
これはもう、第6世代を試さなくてはいけませんね。
Infineonの全身であるSiemensは、他メーカーにはない独特の製造ノウハウを持っているように感じます。ただ宣伝が下手なのか、技術力のすばらしさがいままで伝わりにくかったのかもしれません。
_ アンプ ― 2018年02月03日 19時33分30秒
Infineonの第5世代と第6世代を今度はCDプレーヤー(改造)で実験してみました。
実は、ローム(秋月で購入)を316時間エージングしたあと、Infineonの第5を取り付けてみました。
取り換えた直後にやはり表現力やダイナミックレンジがはるかに良くなっています。音程も高くならずいい感じです。
エージングは20分程度しただけです。
次に第6世代に取り換えてみました。音は第5世代よりも太く真空管アンプのような感じです。
20分程度エージングしてまた第5世代にもどしてみました。現時点では情報量が多く臨場感は第5世代のほうがよく出ている感じです。
5回、交換比較をしました。それぞれ、2時間エージングして比較をしてみました。
人の声の感じでは第6世代のほうがより太く近くエージングで少しづつ細やかさと低音の力強さがでるといいかなと。ダイナミックレンジはこちらのほうが広いので音楽の躍動感が伝わってきます。
第5世代は表現力が6世代より細やかなところがでているのですが私にとっては音楽より個々の音を聞いているといいのですが、比較では音が少し薄い?、少しソリッドなところもあります。
エージングでこのまま少し音が太くなるといい感じです。
ただ、第6世代との比較ではダイナミックレンジが少し狭いかな?って感じです。
第6世代はエージングで力感と表現力がよくなっていくのではじめは少し物足りないと感じますが、
昨年のOPアンプのイコライザーでは第6世代のエージングが進むにつれて表現力がどんどん豊かになり、低音域の力感や音階がよく出てくるようになり気に入っていました。途中で音がきつくなったりとかという悪くなるという変化はありませんでした。
(友人に聞かせるとすぐに欲しいといわれて譲ってしまったためその後の変化の状況は確認出来ていません)
エージングでの変化の仕方が第6世代と第5世代ではちがうのかもしれません。
今回は同じ耐圧の第5世代と第6世代との比較でしたが長時間のエージングで変化してしていくので現時点での判断は以上の通りです。
私の好みでは第6世代が良く音楽の生気というか、私の勝手な想像ですが演奏者の表現したいものがより伝わる感じです。
これでまた長期のエージングをしていきます。
第6世代は1200V耐圧がまだでていなので、第5世代で真空管のプリアンプ(自作)
も実験をしていました。380時間ほどエージング(ホワイトノイズを24時間流していました。)
この時点で一度、もともとつけていた昔の汎用のダイオードDS1-Kにもどしてみましたが
(昔、ダイオードの音を比較したときはこれが一番表情が豊かに出ていました。)
この時点での結果は私はDS1-Kのほうがこの真空管プリアンプでは躍動感とか声の表情の変化がよくでてくるので第5世代はここでエージングを挫折してしまいました。
更ににエージングをすればよくなるなるかもしれません。ただ第6世代のような音の変化を期待していたので私には我慢がたりなかったかもしれませんw
いずれにしてもロームにはもどることができない状態です。
数を買っていたのでどうしようかと・・・・w(いつものことなんですけどね)
何度も言いますがw 今回、このサイトに出会わなかったらInfineonに出会わなかったので本当に感謝しています。
ありがとうございました。
実は、ローム(秋月で購入)を316時間エージングしたあと、Infineonの第5を取り付けてみました。
取り換えた直後にやはり表現力やダイナミックレンジがはるかに良くなっています。音程も高くならずいい感じです。
エージングは20分程度しただけです。
次に第6世代に取り換えてみました。音は第5世代よりも太く真空管アンプのような感じです。
20分程度エージングしてまた第5世代にもどしてみました。現時点では情報量が多く臨場感は第5世代のほうがよく出ている感じです。
5回、交換比較をしました。それぞれ、2時間エージングして比較をしてみました。
人の声の感じでは第6世代のほうがより太く近くエージングで少しづつ細やかさと低音の力強さがでるといいかなと。ダイナミックレンジはこちらのほうが広いので音楽の躍動感が伝わってきます。
第5世代は表現力が6世代より細やかなところがでているのですが私にとっては音楽より個々の音を聞いているといいのですが、比較では音が少し薄い?、少しソリッドなところもあります。
エージングでこのまま少し音が太くなるといい感じです。
ただ、第6世代との比較ではダイナミックレンジが少し狭いかな?って感じです。
第6世代はエージングで力感と表現力がよくなっていくのではじめは少し物足りないと感じますが、
昨年のOPアンプのイコライザーでは第6世代のエージングが進むにつれて表現力がどんどん豊かになり、低音域の力感や音階がよく出てくるようになり気に入っていました。途中で音がきつくなったりとかという悪くなるという変化はありませんでした。
(友人に聞かせるとすぐに欲しいといわれて譲ってしまったためその後の変化の状況は確認出来ていません)
エージングでの変化の仕方が第6世代と第5世代ではちがうのかもしれません。
今回は同じ耐圧の第5世代と第6世代との比較でしたが長時間のエージングで変化してしていくので現時点での判断は以上の通りです。
私の好みでは第6世代が良く音楽の生気というか、私の勝手な想像ですが演奏者の表現したいものがより伝わる感じです。
これでまた長期のエージングをしていきます。
第6世代は1200V耐圧がまだでていなので、第5世代で真空管のプリアンプ(自作)
も実験をしていました。380時間ほどエージング(ホワイトノイズを24時間流していました。)
この時点で一度、もともとつけていた昔の汎用のダイオードDS1-Kにもどしてみましたが
(昔、ダイオードの音を比較したときはこれが一番表情が豊かに出ていました。)
この時点での結果は私はDS1-Kのほうがこの真空管プリアンプでは躍動感とか声の表情の変化がよくでてくるので第5世代はここでエージングを挫折してしまいました。
更ににエージングをすればよくなるなるかもしれません。ただ第6世代のような音の変化を期待していたので私には我慢がたりなかったかもしれませんw
いずれにしてもロームにはもどることができない状態です。
数を買っていたのでどうしようかと・・・・w(いつものことなんですけどね)
何度も言いますがw 今回、このサイトに出会わなかったらInfineonに出会わなかったので本当に感謝しています。
ありがとうございました。
_ Kon ― 2018年02月08日 10時39分01秒
アンプさん、詳細なレポートをありがとうございます。
比較試聴するために何度も交換するのは本当に大変なことだったと思います。私も「しなければ」と思いながら生来のずぼらな性格で、良いとなったらそれでおしまいにしてきました。こういのは研究者には向きません。
その点、アンプさんの実験手法はかなり客観性がありそうで、ますます第6世代の優位性があきらかになったように感じます。
と言いつつも、2月5日付けの記事に書いたのですが、GaNダイオードの音を聴くとさすがInfineonでもまだ途上ということがわかってきました。
先輩たちは、限られた素材の中で最良の音を求めるしかなかったわけですが、新しい素子が続々と開発されている時代に巡り会った私たちは、ある意味幸運なのかも知れません。
比較試聴するために何度も交換するのは本当に大変なことだったと思います。私も「しなければ」と思いながら生来のずぼらな性格で、良いとなったらそれでおしまいにしてきました。こういのは研究者には向きません。
その点、アンプさんの実験手法はかなり客観性がありそうで、ますます第6世代の優位性があきらかになったように感じます。
と言いつつも、2月5日付けの記事に書いたのですが、GaNダイオードの音を聴くとさすがInfineonでもまだ途上ということがわかってきました。
先輩たちは、限られた素材の中で最良の音を求めるしかなかったわけですが、新しい素子が続々と開発されている時代に巡り会った私たちは、ある意味幸運なのかも知れません。
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今、イコライザーアンプで整流ダイオードをロームのSCS106AGC(秋月で購入)を使用していたのですが、このブログでのInfineonのSBDに興味が沸き第6世代の650V6AのSICSBDに交換してみました。
まだエージングは10時間ほどなのですが、表現力が格段に上がっています。ただ、不思議なのが低域の音は少し力感がまだでていないのですが、中音域や高音域は他の製品のように細くならずにいろいろな音のニュアンスを表現してくれます。これには驚きました。
エージングで低音域の力感がでてくることを期待して気長に待ってみます。
このブログに出会って実験する気になれたので感謝です!