Circlotron2 その19 -定電圧回路を変更-2019年05月02日 21時44分30秒

Cirlclotron2は前段と終段が直結なので、初段のB電圧変動に敏感に反応する。例えば4Vのドリフトがあれば、終段のアイドリングが2倍変化するほど。実用的にはドリフトは2V以内におさめる必要がある。

前回の定電圧回路は凝りに凝った回路だったが、どのように対策しても出力電圧のドリフトが小さくならず、結局没にするしかなかった。

次に考えたのがFETを使った定電流回路と抵抗の組み合わせ。これほど単純な回路はない。ただし、何も考えないと温度ドリフトがひどくて、使い物にならない。ところが、Qポイントに合わせさえすればほとんどドリフトせず、素晴らしい性能が得られる。

途中いろいろあって、すったもんだの末に掲載の回路に落ち着いた。スイッチオン後の最初の数分は最大2Vほどドリフトするが、その後はピクリとも動かない。これで定電圧回路はフィクスとした。
これは、実際に稼働している状態。電圧を調整するためにプレート抵抗をずらりと並べたところはちょっと美しいとは言えないが、背に腹はかえられない。
手前に見えるのはAQV414EHで、保護回路に載せてあるタイマーによって電源スイッチオンから30秒後に定電圧回路が立ち上がり、終段に異常が発生したときにはシャットダウンする機能を担っている。

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