MUSES72323電子ボリューム ノイズの原因と対策2024年06月13日 20時58分04秒

電子ボリュームMUSES72323の出力は2N3634によるエミッターフォロワーで受けており、その効果は目をみはるものがある。
回路は簡単で、どこも難しいところがない。作業はすぐに終わるはずであった。

ところが聞いてみるとノイズがひどい。オシロで出力の波形を観測すると100Hzに同期した三角波状のノイズがはっきり映っている。電源スイッチを切っても、電解コンデンサにチャージされたエネルギーがなくなるまでの数秒間アンプは活きている。ところがスイッチを切った瞬間にノイズは消える。ということで、ノイズの源は電源トランスに関わっていると推測。

しかし基本に則っり、電源トランスとバッファー回路とはできるだけ距離を離したつもりである。それにこれまでこのような不具合は経験した記憶がない。

長い話を短くすると、エミッタフォロワーのベース側が高いインピーダンスとなっていて、そこへ入力コンデンサ(ASC フィルムコン)がつながる。そのコンデンサがまさに電源トランスの方を向いていて、ここからノイズが混入していたことが判明。

原因がわかると対策は容易で、入力コンデンサの位置を電源トランスから最も遠い位置に移動させた。

パワーアンプにつなぎ、能率100dB優に超えるホーンスピーカーに耳を近づけてもわずかにサー音が聞こえるだけ。

音楽を聞くと、これまで雑音によって知らず知らずのうちにストレスがかかっていたことを実感する。ノイズがほぼ皆無になると、こころがどんどん解放され、からだ全体に音楽がしみわたる感覚が生じる。世間には「ハム音ブンブンでも大丈夫」という方もいるそうだが、私にはちょっと無理かもしれない。

最後に実装風景を。
写真の右上付近に銅箔で包んだ4本のコンデンサが見える。