C3g+300B SE 高負帰還アンプ ほぼ完成2022年08月18日 20時31分33秒

その後、細かな修正を行った。
まずは回路図から。
いつものように回路図に記した番号にしたがって説明する。

①300Bのカソードにあったパスコン(30uF)を削除した。
出力トランスの一次側をプレートとカソードに接続した場合、これがなくてもほとんど影響は出ない。

②パラフィード手法においては、出力トランスの一次側を300Bに接続するときCを入れて必ずDCをカットする必要がある。そのとき、プレート側に入れるケースとカソード側に入れるケースの二つが考えられる。これまでは何も考えずにプレート側に入れていたが、ほかの先生の作例にはカソード側に入れているのもある。それではということで試しにカソード側に入れてみると、私の耳にはよい方向に変化したように聞こえる。これで決まり。

③高負帰還アンプを成功させる最後の鍵は位相補正にある。小さすぎれば音が暴れて品がなく、耳に突き刺さって頭が痛くなる。さりとて大きすぎると、全体のバランスが崩れ、どんよりして活気がなくなる。
これが適切な値に決まると、これが同じアンプかと思うほど躍動的になり、上も下も中もすべてのバランスが整い、アンプの存在を忘れてしまう。ここあたりはネットワークのバランス調整によく似ている。

このアンプの残された課題は初段のシールドで、残留雑音が若干高い原因となっている。であるが、実用上さして問題として感じられないのでこのままとする。

さて、こうして300Bアンプが完成したので、次はGaNアンプの構想に移る。

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