励磁型スピーカー パネルのデザイン2020年12月13日 18時57分43秒

励磁型スピーカーの電源をもっか構想中である。
回路図はまだ絞り切れていない。パネルのデザインだけは先行している。写真がそれ。

Westonの電流計が堂々と存在感を放っている。
もちろんこれが最終形ではなく、塗装を予定している。そうすればかなり雰囲気が整うだろう。

メーターの下にあるノブは電流調整のためのもので、50~100mA可変とする。

試作12号 その7(水晶発振子 4個シリーズ接続)その後2020年12月13日 19時23分20秒

試作12号機が完成したのは猫が逝ったときだから、あれから4週間経過したことになる。24時間通電しているので、エージングはおおよそ700時間近くなり、ふつうなら熟成完了である。

ところが水晶発振器は、このパターンが当てはまらない。数ヶ月から半年ほどかかるだろうと予想している。エージングによる変化の仕方も独特である。

おかしいと気づいたのはエージング開始から2週間ほど経過したとき。人の声がおかしい。亡霊のような影の声が常につきまとう。とにかく聴いていて気持ちが悪い。

最初は、どこかが故障していると考えた。電源が発振しているのだろうか。しかしオシロスコープで確認しても異常なし。

次に疑ったのが、水晶発振子の偏差である。Laptechの水晶は10個まとめて買った。まさか4個シリーズ接続するとは思ってもいなかったので、いま使っているのは無作為に選んだものである。
Laptechのすばらしいのは、水晶発振子の1個ごとに測定値が添付されていることである。備忘録として使っている水晶発振子の値を記録しておく。

シリーズ番号 共振周波数偏差(ppm)
A015    -0.4
A018    +1.2
A021    -0.4
A037    +0.6

最小と最大の差は1.6ppm。手持ちのものを調べてみると、0.2ppm以内に収められることがわかった。いざとなったらそうする手もある。

とにかく原因がつかめないままもやもやしながらじっと我慢する。
するとそれから1週間ほどしたある日、影の声はほとんどなくなり、代わって音圧が上がり、内容がびっしりと充実した雰囲気に変貌した。ところが、これはいけると喜んだのもつかの間、明くる日、再びどん底に突き落とされた。影の声が再び現れ、どんなにフェーダーのノブを上げても音が引っ込んで全く楽しくない。完全にダメである。

そうやって1週間経過し、今日に至る。おそらくこれからもこの繰り返しがしばらく続き、それでもよい状態の時間が少しずつ長くなっていくのだろう。

水晶発振子はまるで生き物である。

シングルスピードバイクの仮組み2020年12月14日 19時09分46秒

朝起きたら、曇天で道路が乾燥している。気温は低いがこれなら外を走ることができる。と、喜んだのもつかの間、10分後に雪が降り出したと思ったら、どんどん積もって真っ白になってしまった。
これは根雪になる。真冬の到来である。ごちそうが目の前からさらわれた。

ところでシングルスピードバイクの話。
なにしろ相手は中国製で、カーボンフレームとしてはほとんど最低価格のもの。フロントフォークのコラム径が規格外であったことくらいでめげてはいけない。80番の布ヤスリで削って、ステムがはいるように修正する。

それが終わると次はサドル。フロントフォークでさえこうなのだから、ほかにもあると覚悟はしていた。そうしたらやっぱりあった。

今回用意したのはフルカーボンサドルである。確かに軽いし、姿形もよい。しかしシートポストに組み付けようとすると、サドルのレールの径が太くて、やぐらにきちんとはまらない。

調べてみるとこれは不具合ではなく、カーボンレールの規格が別にあって、通常のレールよりも太いことを初めて知った。なにごとも失敗して学ぶ。
カーボンサドル用のクランプを別途用意するしかない。

そんなこんなしながら、とにかくなんとか形にして記念写真をとった。何も言わなければ不具合があるとはわからない。前に進ませるために(自転車と自分の二つの意味が込められている)、こんなふうにして気持ちを奮い立たせる。

ところで当たり前のことではあるが、今の時点での重量がとても軽い。片手で簡単に持ち上がる。たぶん4Kgくらいか。最終的には6Kgを切りたいが、たぶんもう少し重くなるだろう。
ついでにとなりにあるLOOKを持ち上げてみたら、ずしりと重量感があった(笑)。

すでにSRAMのブレーキレバーとULTEGRAのブレーキは用意してある。駆動系のうちクランクとBBは注文しているのだが、BBのほうがメーカーにも在庫がなく、年末の入荷予定とか。結局、完成は来年に持ち越しとなった。

励磁型スピーカー電源 製作途上2020年12月21日 21時27分03秒

小さな時からミミズが這うような字しか書けない不器用な男だから、木工となるとからきし苦手である。妻が「婦人之友」の記事に刺激されて、「どこそこのご主人はDIYで家をリフォームしていらっしゃるのに、あなたはできないの」と言ってきたときも、苦笑いするしかない。

とは言え自分のために使うものであれば、どうせ他の人に見せるわけでもない。それらしい格好だけはつけてみたくなる。写真のような具合にできあがった。

今のところ筐体の組み立てが先行しており、配線はこれから。回路図もああだこうだと頭をひねっても、結局最後に残ったプランはしごくシンプル。もっともまだ動かしてもいないので、これでフィクスするかどうかはわからない。今週には形になるだろうか。

追記
この記事のタイトルについて。当初使っていた「制作」は、美術品などを対象にして使うことば。とてもそんなレベルではないので、一般的な工作に使う「製作」に訂正した。