猫を埋葬する2020年11月17日 21時16分23秒

猫が逝った翌日、庭に穴を掘った。
大学時代、測量会社でアルバイトしたことがあって、地方の旅館に寝泊まりしながら朝から晩まで決められた場所に標石を埋めるというものであった。おかげで穴を掘ることだけは自信がある。まさかこんなふうにして役に立つ日が来るとは思いもしなかった。

土が軟らかいので、10分ほどで深さ90cmほど掘ることができた。
妻が手作りしたさらしの袋に猫の亡骸を入れ、穴に納める。猫が大好きだった妻がまず土を投げ入れ、私がショベルで土を埋め戻す。最後に妻が花壇の花を飾り、真ん中に物置にあった漬物石を持ってきて据えた。残念ながら御影石ではなかった。

二階の台所から見下ろしながら、猫が元気だった頃を思い返している。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://john.asablo.jp/blog/2020/11/17/9317673/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。