試作12号 その1(水晶発振子 4個シリーズ接続)2020年11月12日 20時57分59秒

試作11号機のエージングが進んでいくと、最初はよいと思っていたのが、どうも気になる点が出てきた。もっとも問題となったのは、人の声、特にソプラノを聴くと歌声とともに妙な付帯音がつきまとっている。発振器になにか問題がある。

実を言うと、試作11号機はオシロスコープで波形は観測していたが、スペアナでは詳しく見ていなかった。
スペアナを持ち出して遅まきながら波形を観測すると、側帯波がはっきりと見えている。これはいけない。実を言うと、これまでの経験から、水晶発振子の数を増やすに従い、励振レベルが低くなり発振子の動作が理想に近づくと思い、側帯波はでないだろうと高をくくっていたのである。動作確認を怠ったつけが回ってきた。

それにしても、側帯波の影響がこんなふうに音に現れ判別できるとは、ある意味驚きである。

という経過をたどって、ここから試作12号機へと改版する。
目標仕様は以下の通りとする。
・側帯波は認められないこと。
・できる限り低歪みとすること。
・4個シリーズに見合う高いQとする。

この項続く。

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