ラインアンプの整流ダイオードをGaNに入れ替える その後のその後2020年09月21日 21時11分24秒

前回、GaNに入れ替えてからずっと熟成するのを待っていたが、どうもよろしくない。聞いていて楽しくない。どこか地に足が着いていなくて、まるで虚像を聞いているかのよう。
期待していただけに、ちょっと困った。原因が思い当たらない。一つだけ気になっていたのは、前回の写真でもわかるように、GaN基板が2本のリード線で浮き上がっていて、固定されておらず、ぶらぶらしている。とにかくこのままでは気持ちが悪い。対策することにした。

ぶらぶらが悪いのであるのならば、完全に固定するしかない。写真のように、アルミ基板タイプに入れ替えて、これを木製シャーシに木ネジで固定した。ついでに、GaNの上に振動対策用のアルミ板を重ねておく。
もしかしてリード線に原因があったのかもしれないと考え、前回はただのメッキ線だったものを、Westernの綿、絹で巻いた黒エナメル線にしてみた。

結果。ドンピシャリ。カメラで言えばピントがビシッと決まって、被写界深度が深く、曖昧さがない。もちろん地に足がついていてこれこそ実像である。いつまでも聞いていたくなる。やっと胸をなで下ろした。

出てくる音が思い通りにならないときは、仕事をしていても気持ちが落ち着かない。別にいのちに関わることではないのに、人生の大損失にでもあった気分になってしまい、いやはやまことに大げさなことである。

朝里峠一周コース 2題2020年09月21日 21時32分02秒

9月に入って涼しくなるかと思ったら、かえって暑くなり30℃超えの日が何日も続いたときはげんなりした。
9月7日の最高気温は公式記録によれば29.8℃。体調はあまりよくない。記録は3時間37分で予想通り。ダメダメである。

9月14日は家で用事があったので市内一周で済ます。

9月21日、本日また一周コースに挑戦した。気温はめっきり秋らしくなって、走りにはちょうど良い。ただ、これくらい涼しくなると私の場合、足先が冷たくなってしまい、時にはしびれることもあり、血行が悪くなるのでパフォーマンスに影響する。それで今日は、久しぶりにシューズカバーを着用した。これが図に当たって、実に快適だった。

世間では四連休の三日目で、車が普段よりも多い。定山渓に降りたら、国道が中山峠方向に数キロにわたり渋滞していてびっくりした。コロナがどこかに行ったかのような風景である。
ダム記念館から魚止めの滝までは13分台でまずまずだったが、峠までのラップタイムは35分を超えてしまった。気を取り直して、下りで挽回する。四峰トンネル手前で先行者を発見。トンネルの中で追いついてしまった。この先、交互通行だから、ここで追い越しても意味がない。じっと我慢。交互通行区間を越えてから挨拶。お相手は小樽から出発して一周するとか。私と同じ年代かも。「お先に」と言って、加速して前にでる。

石山通に出ると若干の向かい風。北一条通で左折すると、もっと向かい風。結局リザルトは、3時間25分30秒。まずまず。

今回はサドルの位置を5mmほど上げてみた。あきあらかにペダリングが変わる。使う筋肉が異なるらしく、今まで違うところ痛くなったが、可動領域が広くなったようなので、総合的にあんばいがよいと判断した。

セカンドバイクを友人に譲った2020年09月21日 21時55分32秒

8月のある日、東北に住む私の友人から電話が入った。何かと聞くと、数日前にMTBで80Km走ったのだが、最後はちょっとした坂も越えられないくらい疲れ果てた。何か良い自転車がないか、という話。それならと言うことで、私のセカンドバイクを譲る話に発展した。予算もぴったり。

手放すことになるとなんとなく寂しいが、そろそろ潮時と思うところもあったので、最後は喜んで送り出してやった。

その後メールが入って、友人はいても立ってもいられなくなり、届くとすぐに走ったと言う。今までの自転車とは感覚が全然違ってびっくりしたとか。ただ、スポーツマンの彼でさえも、あの姿勢をとるのがきつくて、ハンドルを上向きにしたという。こちらは「ポジションが決まるまで最低一年はかかるよ」と脅かしておいた。今頃、どこを走っているだろうか。

自転車考2020年09月21日 22時07分13秒

友人にセカンドバイクを譲る前に、整備をして試運転していたとき、サイコンをはずしたのだが、これが意外に新鮮だった。普段、サイコンに心を奪われていて、走りの楽しさをどこかに忘れていたのではないかと反省させられた。

当然のことだがサイコンは昔はなかった。私が学生時代、機械式速度計が自転車雑誌の広告として載っていたのを見たような気がする。いまや、格安でGPS付きのサイコンさえも売られていて、世の中はサイコンが付いていて当たり前、付いていないのはトーシロと思われてしまう。

本当だろうか。いま世間では、いかにタイムを縮めるか、それが自転車乗りの最大目標であると誰もが思っていて疑わない。私もそう思ってきた。しかし何か大切なことを忘れてしまっていなかったか。

最近、「退歩のススメ」(晶文社)という本を再読していて、考えさせられた。副題が「失われた身体観を取り戻す」とある。書かれていることは、極端なことを言えば、すべて今までの常識をひっくりかえすようなもので「止めることで観えるからだ」という項さえある。

自転車はなんのためにあるのだろうか。ただ速く走るのではなく、忘れかけていた走る楽しさを取り戻してみたい。そう思うようになった。それはどんな自転車か。いろいろ考えているところ。さて、どうなるか。

小林峠で大学生に抜かれる2020年09月21日 22時30分04秒

先週、職場から小林峠経由で自宅に帰る途中のこと。川沿から上がってきて、南の沢交番のある交差点で赤信号待ちしていると、わきで自転車を降りてなにかごそごそしている若者がいるのに気がついた。たぶん初心者だろうと思い、こちらは青信号になったので峠を目指して発進。数分後、背後に自転車の気配。先ほどの青年である。おや?

道々82号線から左折して峠への道に入ると、青年が横に並んだ。聞くと、このコースは今日が初めてで、大学の授業が終わってから走ってきたのだとか。自転車は趣味ですという。それにしては息が全然切れていない。これはかなわない。「お先にどうぞ」と言って、先を譲ると、するりと前に出てどんどん距離が離れていく。見るとギアに余裕がある。こちらはインナーローである。惨敗。

40歳以上の年齢差である。平坦ならどうかしらないが、斜度のある峠なのだからさもありなん、ということだろう。同じ速度で走ると考えるほうがどうかしている。しかし、ショックだったというのが本音。