「ソーシャル・ディスタンシング」を「あはひをとる」と言い換えてみる2020年04月02日 10時07分01秒

当地のCOVID-19騒ぎは一時に比べて少し落ち着いて来たように見える。ところがあるドラッグストアの前には開店前に行列ができているのを見て、世の人たちの不安はまだまだ大きいのだと感じられた。
聞けば、ある高齢の方が外に出るのがままならず、気分が落ち込んで体調を崩しておられるとか。こんなときこそ、social distancingを確保しながらではあるけれど、なるべく普段と同じ生活を心がけることで世の人たちの緊張を和らげる助けになればと思う。

余談であるが、最近、オーバーシュートとか、ロックダウンとか、アウトブレークとか、クラスターとか気がつくといままであまり使われてこなかったカタカナ英語がどんどん使われだしていて、なにか策略でもあるのだろうかと勘ぐってしまうほど違和感を感じていた。
かくいう「ソーシャル・ディスタンシング」も、自分で使っていながらわかるようなわからないような。。。なにかふさわしい日本語がないかと考えたりもする。

たとえば、もはや古語になってしまったことばだが「あはひ(アワイ)」はどうだろうか。漢字で書けば「間」である。例文は「あはひをとる。」「もう少しあはひをとっていただけますか。」
これを聞いた方は、「?」となるでしょうね。

KT88pp(2020年版) その12020年04月09日 22時17分34秒

あしたはどうなるのかと緊張と不安が渦巻く中、こちらは淡々と目の前にあることに取り組みながら日々を過ごすことをこころがける。
妻も極力外出を控え、二階のリビングに座り込んでずらりとそろえた「婦人之友」のバックナンバーを研究する毎日。記事を参考にしながら黙々と手を動かしていろいろ作っている。そうしたら、その作業の合間にラジオを聴きたいのでなんとかならないかという話になった。ネットでも聴けるのだが、iPhoneやiPadでは音が悪く、できるなら真空管アンプがよいという。
ということで、話は結局リビングにオーディオ装置を作り上げることにおさまった。

真空管アンプとなれば昨年末から作りかけているKT88ppがある。ここ二週間、集中して作業した。いつもとおり、あれやこれやトラブルに見舞われたけれど、ななんとか完成にこぎ着けた。

まずはメインの回路図。特徴は大きく三つある。反転入力NFBと、初段と終段の間にカソードフォロワーを設けたこと。そして、OPTの中点にチョークトランスをつないでいること。これを入れると最大出力が大幅にダウンするけれど、音はシングルに近づくと言われて、以前から気に入っている。

次に電源部。ここはあまり特徴はない。一つだけ補足するなら、一般にヒーターの片側は接地するところ、Dynaco MK3に則って中点をCを介して接地し、フローティングさせている。これで、カソードフォロワーのカソード・ヒーター間電圧の問題をクリアできる。

次に平滑回路、デカップリング回路、バイアス回路。チョークトランスを使って、これまでに比べてシンプルに仕上がった。

KT88pp(2020年版) その22020年04月09日 22時53分51秒

調整中のKT88pp。終段のアイドリング電流は、ひかえめにして30mAに設定。前回は、初段と終段を直結して非常に苦労した。CR結合でDC的に分離すると、なにがあっても被害が全体に及ぶことがないので、心理的にも負担が少ない。

続いて裏面。いつものことだが、手を加えながら完成度を上げているので、後から見ると「ああしておけば良かった」という点がいくつかある。

そして火をともした風景。妻はこれを見て、いたく感激していた。こういう演出が大事である。

KT88pp(2020年版) その32020年04月15日 20時19分15秒

いつものことだが一度で完成することはなくて、大概は後から手直しが入る。

今回は二つの問題が発生した。一つ目。音が期待したほどよくならない。ラジオを聴くぶんにはこれで間に合うのだろうが、どうも気に入らない。
そして二つ目。初段の真空管をMullard 6DJ8からTESLA E88CCに交換したらおもいっきり発振する。グリッドの寄生発振防止用抵抗の値を多くしてもダメ。
カスコード接続した初段を反転増幅回路としてNFBをかけている。おそらく不安定のの原因はこれ。つまり当初の設計がよろしくなかったということだ。

そもそもオーバーオールのNFBをかけようとしたのは、周波数特性の改善が目的。Dynacoのトランスはどうしても高域が早めに低下して、そこが唯一の不満として残っていた。もしほかの手段で改善できるのなら、それに越したことはない。

それでいろいろ調べてみると、カソード帰還という方法があることに気がついた。これなら出力トランスのの接続を変えるだけで実現できる。帰還抵抗がいらなくなるので、回路もシンプルになる。で、やってみることにした。

変更後の回路は以下の通り。やたらに抵抗が多く見えるが、このうちの12個は寄生発振防止用で、動作に最低限必要な抵抗は7本であるから、フルバランス回路としてはむしろ少ない方だと思う。
作りっぱなしはいけない。特性を測定する。

ゲイン:29.3dB(L ch) 29.0dB(R ch) at 1KHz
周波数特性: 8〜73.5KHz (-3dB)
残留ノイズ: 390uV(入力開放)

調整なしで左右のゲイン差が0.3dBにおさまった。初段に使ったE88CCのマッチングがとれているためだろう。これはeBay経由で購入したもので、非常に良心的な業者だった。
そしてなによりも周波数特性が大幅に改善されたのはうれしい限り。これなら大満足である。

続いて11KHzの矩形波。少しオーバーシュートが見られる。この程度であれば許容範囲だろうか。
そして内部の様子。いつものように、後から改造の手を加えているので最適化された状態にはなっていない。
動作はすこぶる安定していて、ただいまネットラジオを流しながらエージング中。
このままいくとメインの座を脅かしそうな予感がする。YAMAHA NS-10M PROで聴いていても高域がすっと伸びていて気持ちが良い。