試作6号の信号をスペアナで観測する2020年03月20日 14時39分15秒

スペアナを扱うのは初めてなので、いきなり測定というわけにはいかない。少なくとも動作原理を知っていないと、測定を誤ることにもなるし、最悪場合はスペアナを壊すこともあり得る。

昔なら測定器メーカーが開催するセミナーに出たり、先輩から手取り足取り教えてもらったりしたのだろう。今は何でもネットで勉強できる。ただ、細かな勘所は場数を踏まないとわからないのはどこの世界も同じ。
扱いに少し慣れてきたところで測定結果を載せることにする。
その前に300MHzのキャリブレーション信号の様子から。
次に同じ条件で測定した試作6号の信号。
これから何がわかるか。
信号のピークから裾野にあるノイズレベルまでの差はいずれも60dBと読める。違う信号なのにおなじ数値なのは、このスペアナの位相雑音がもっている限界値ということなのだろう。これでは正確な位相雑音はわからない。

しかしこのことはある程度予想していたことなので驚かない。本来の目的であったスプリアスや側帯波の有無を確認するには十分な性能なので、これはこれで満足している.

写真には載せていないが、2次、3次とn次高調波が理論通りに観測された。結果は次のとおり。
キャリア +10dBm
2次高調波 -25dBm
3次高調波 -34dBm

ちなみに水晶発振子の基本周波数に相当する15MHz帯にはもちろんのこと、ほかに気になるような信号は見えなかった。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://john.asablo.jp/blog/2020/03/20/9226183/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。