試作6号(オーブン付き)をケースに組み込む2020年03月17日 22時19分44秒

水晶発振子が2個ともなるとオーブンが大型になり、何も工夫をしないと熱が無駄に逃げてしまう。そこで、ケースに組み込むことにした。これによって、熱的にも外部からの誘導や振動を遮蔽する意味でも理想状態に近づく。

ケースはハモンドのアルミ箱の1590Bが大きさとしてまさにぴったりで、値段も手頃。内部に銅箔シールを貼ると、それらしい格好になった。
これに発振器本体とオーブンを組み入れる。ケース内部には、妻が持っていた手芸用のポリエステル布をもらい、これを断熱材として隙間に詰め込んだ。
この状態でオーブンを加熱すると、熱平衡に達するまでには数時間を要する。ケースに触れるとほんのりと暖かくなっている。ケース自体も断熱材で覆ったほうがよいようだ。とりあえず今の状態で様子を見ていく。

毎度のことだが、ただいまエージングの途中で、日々音が変わっていく。落ち着いてくると音に力が漲り、前へ前へと出てくる。試作5号では、低音が団子になるときがあってスピーカーボックスの調整が必要なのかなと思っていたら、試作6号では不満なところがほぼ解消した。

こうして発振器をいじっているうちに、アンプへの興味がだいぶ薄らいできたことに気がついた。あまりにもシステム全体に対する発振器の影響が大きいので、アンプをいじって「変わった」とか「良くなった」と言っていたことが、実に小さなことだったと思えてならない。これは果たして良いことなのか、自分でも困惑している。