Driscoll ダブル水晶OSC 開発録その後2020年02月21日 21時26分49秒

あれから電源をGaNによるTaylor型レギュレータに入れ替えて24時間通電しながらエージングを進めている。

エージングの変化はおもしろいことにほとんどアンプの時と同じで、組み立て直後は荒っぽいけれど結構力強い音がしていても、その後24時間経過すると急に全くつまらなくなり、何を聴いても飽きて長続きしない。そこをがまんしていくと1週間ほどして少しずつ良くなっていく。しかしまだ不十分であることは人の声を聴くと一発でわかる。どこかいがらっぽさが残っていたり、かすれたりで落ち着かない。いまエージングから12日が経過してだいぶこなれてきたかとは思うが、完全に落ち着くにはまだ時間がかかるだろう。

しかしエージングが終わったからそれで完成とはならず、オーブンがまだ実装できていない。それが次の課題である。水晶発振子一個なら全く問題ないのだが、いまはダブル水晶である。二つの水晶を同じ温度で管理するわけだが、これをどうやって実現するか。

ネットを検索すると、国内のアマチュアで発振器の自作を試みる方は数えるほどで、ましてオーブンの自作はほとんど見当たらない。

diyAudioにはつい数日前、偶然であろうが、メーカー製のOCXOを分解した写真が掲載されていて、大いに参考になった。とはいえ、そのまま真似するわけにはいかず、やはり独自の工夫をしなければならない。もう少し考える必要がありそう。

そしてもう一つの課題がある。
以前から感じていることなのだが、いろいろ工夫をして聴感では改善されたと思ってもそれを客観的に評価できる基準を示すことができず、目が見えないまま像を撫でている「手探り」状態であることが実に残念であった。

おそらく今の状態では、耳では良くなった喜んでいても必ずどこかに問題が潜んでいるはずで、客観的データがあればピンポイントで追い込むことが可能となるはず。しかしそれには高価なスペクトラムアナライザが必要となる。

もちろん新品など買えるはずもなく、中古品でも結構な値段がする。アマチュア無線家の方々のなかには、これを所持されている強者もおられるとか。こちらはただため息が出るばかり。
うーむ、どうするか。ここは思案のしどころである。

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