KT88pp 制作奮戦記その22019年12月06日 21時23分03秒

まだエージンが始まったばかりなので、本領発揮はまだ先。調整中に故あって KT88を2本を壊してしまい、一週間前に新たに1ペア購入したばかりなので、それもあってエージングには余計時間がかかる。

写真はKT88のプレート電流を調整しているところ。回路図でおわかりの通り、初段と終段は直結である。半導体は温度の影響を受けやすく特性が無視できないほど変化する。そのためアイドリング電流は結構変動する。これをいかに小さくするかが今回の課題の一つになった。とにかく実用範囲には収めたつもりだが、、安全を考えるなら直結は止めた方が良いというのが正直な感想。

次に矩形波入力時の出力。f=10KHz, 負荷は8Ω。
-3dBポイントは29KHz。NFBをかけているのに、高域が伸びないのは明らかに出力トランスの影響である。
NFBをはずして初段だけの周波数特性を測定すると、200KHzを超えている。これはプローブの容量(18.5pF)の影響を受けた結果なので、実際はもっと高いだろう。
負帰還をかけているので位相補償が必要と思っていたが、補償なしでもリンギングが見えない。

Laptech水晶を使った発振器2019年12月06日 21時47分37秒

Laptec水晶発振子を入手したのは本年の1月だった。その後、周辺部品をそろえてはいたが、いろいろあってそのまま放置していた。
CirclotronとKT88ppが一段落したので、やっと手をつけることにした。専用基板はdiyAudioでandrea_moriさんがGBで配布してくれたのでそれを使わせてもらう。

写真は部品を載せた状態。右半分はサイン波を矩形波に変換する部分で、発振回路の動作を確認してから実装する。ここにはPOTATOのPO74GU04A(アンバッファタイプ7404)を使うのだが手元になく、いまeBayで購入して送ってもらっているところ。来週あたり届くと思う。

昨夜、電源を入れてみたらうんともすんとも反応せず。こんな簡単な回路なのに電圧もおかしい。一晩寝て頭を冷やしてよく見ると、部品一個付け忘れていた。これをつけたら一発で発振してくれた。部品は水晶を除いてすべて表面実装部品。特にやっかいだったのは半固定抵抗器。これは一番最初に半田付けしておくべきだった。

発振周波数は45.1584MHz。ほかの発振器のことはよく知らないが、高い周波数の割には正弦波らしい波形に見える。

POTATOの7404が届くまで24時間エージングをかけておく。きちんとした電源もあつらえておかなければ。当然GaN素子を使ったTaylor型である。年明けの1月中にはDACに投入したいものだ。