Taylor型レギュレータ リモートセンシング2018年12月08日 22時48分47秒

Taylor型レギュレータにGaN素子であるGS66502Bを投入し、DuCULoNの電源として使ってみたところ、予想通り素晴らしい成果を上げたことは9月17日のブログで紹介した。

しかしこれはまだスタートにたったばかりで、次なるステップに進むことになる。
これまでのクロック周りの構成はこうである。
・Taylor型レギュレータの直近に水晶発振子を配置する。
これによって、レギュレータとしての動作は理想的なものとなる。
・水晶発振子からDAC基板までは同軸ケーブルを使ってクロックを転送する。
取り回しとしては非常に楽になるメリットがある一方、同軸ケーブルの容量が発振器の負荷となるため、ジッターの発生要因となることが予想される。

以上のことから、まだ理想的な状態で稼働できているわけではないことは明らか。対策としてTaylor型レギュレータにリモートセンシング手法を導入することになる。

途中の工程を省略して、最後に行き着いた回路を紹介する。
大きく分けて回路は二つのブロックに分かれている。左側がレギュレータ本体。右側がDAC基板になり、そこには制御素子が「遠征」する形で配置されている。二つのブロックは、三本のケーブルで結ばれている。これによって水晶発振器はDACの直近に置くことができ、ジッターの発生要因を理想的な形で抑えられることが期待される。

結果はまた次のブログで報告する。