Audirvana Direct mode復活編2018年11月16日 20時27分49秒

自宅のMac miniはずっと10.11(ElCapitan)のままにしておいた。というのは10.12(Sierra)からAudirvanaのDirect modeが使えないとのアナウンスがあったためである。
数年前にわざわざAudirvanaを選んだのは、この機能があるかと言ってよい。これが使えないとなれば、私にとっては存在価値はほとんどなくなる。
しかし、いつまでも旧バージョンのままにしておく訳にはいかない。この時代、セキュリティのことは軽視できない。そこで今回思い切って、Mojaveにアップデートし、Direct modeについてはネット上の情報を頼りに復活作業することにした。

調べてみると、作業はそれほど難しくない。数十年前、UNIXコマンドをばしばし使っていた経験が役立つ。お茶の子さいさいで終わるだろうと予想していたのだが、これもきれいに裏切られ、結局問題解決まで二日を要した。

アナウンスされている、復活手順はこうである。
(1) 旧OSに含まれているIOAudioFamily.kextを確保する。
(2)SIPを無効にする。
(3)再起動
(4)/System/Library/Extensionsの下にあるIOAudioFamily.kextを削除する。
(5)同じディレクトリに、旧OSのIOAudioFamily.kextを移動する。単なるコピーでは動かないとの報告もあるので要注意。 (6)RepairPermissionをネット上からダウンロードして、実行させる。
(7)再起動
(8)Audirvana でDirect modeが動くことを確認。
(9)SIPを有効化する。

以上である。ところが何度やっても動かない。どこに問題があったのか。
結論から言えば、(4)に問題があった。上の表には「削除する」と書いたが、数十年前のくせがよみがえって、これを削除しないで「IOAudioFamily-org.kext」とrenameして、そのまま同じディレクトリに残した。これがいけなかった。renameすれば無効になるだろうと思い込んでいたのだが、実際はそうではなく、OS起動時にこのディレクトリにあるファイルはどんな名前であろうがすべて読み込んでしまうらしい(推測)。なのでMojaveのファイルもOSに読み込まれ、結局Direct modeは動かないという結果になった模様。

原因がわかれば、対策は簡単である。MojaveについてきたIOAudioFamily.kextを完全に削除するか、ほかのディレクトリに移動すればよい。これで無事に動作するようになった。ふうっ(嘆息)。

ところで音である。
Direct modeが動かなかったときから気になっていたのだが、高音に妙な響きがつきまうとう。低音も弱くなった。なぜだろう。以前と異なるのは、HDからSSDへ、ElCapitanからMojaveに変えたこと。Direct modeでも同じ現象が観察されるので、OSが原因とは考えにくい。とすればSSD化したことが影響しているのか。となればSSDのエージング済むまで待たなければならないことになる。

もしそうであるなら、これはちょっと考えさせられる現象である。こちらは今まで、できる限りPCおよびネット環境の影響を排除したくて、DDCにアイソレータとデータのリクロック機能があるものを選び(I2SoverUSB)、クロックの支配下に入れようと努力してきた。
それでもPC側の影響を受けるとすれば、PCにも手を入れなければならなくなるが、さすがに手が出せない。それがいやなら、Raspberry Pi とかBeagleBoneにするしかない。うーむ、悩ましい。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://john.asablo.jp/blog/2018/11/16/8999644/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。