DuCULoN®のためのTaylor型レギュレータ(観測編)2018年09月04日 21時06分49秒

前回、大急ぎで波形観測したために、不正確な報告となってしまった。プローブを高周波観測に適したものに付け替えて再度観測を行った。幸いにして入手したプローブには、写真のようにきちんとアタッチメントが付属していた。ちなみにプローブは岩崎通信機のSS-082R、帯域400MHz、入力容量13pFである。オシロスコープはTektronixのTDS-350を使用した。
この条件で出力ピンの波形を観測。プローブの容量以外は負荷がないほぼオープン状態なので、メーカーの測定条件とは異なる(と思う)。
メーカーから出されているDuCULoNのデータシートに記載されいている波形とはかなり異なるので、もしかしてこれは試作機だからかもしれない(これも推測)。

そして電源電圧ピン近傍の波形は次の通り。前回、ノイズは観測できなかったと言ったのは間違いで、ちゃんと出力に応じて電源の変動が観測された。
これを多いとみるか少ないとみるか...
いずれにしても、パスコンなしの状態なので、何らかの対策をすればもう少し小さくできる可能性はある。これからの検討課題である。
なお、発振器の消費電流の変動が発振に同期して数mA程度変化すると仮定してシミュレーションをかけると、定量的にはおおよそ観測結果と一致する。

その対策であるが、ただコンデンサを半田付けしただけでは意味がなく、グランドのインピーダンスの影響をもろに受けることに注意を払う必要がある。さてどうするか。