ヒーター定電流回路のシンプル化2018年08月17日 20時14分13秒

作ってから新しいアイデアがわいて、ちょっと悔しい思いをすることがときどきある。

GS61004Bを使った定電流回路は動作という面では成功したが、よく考えてみるともう少しエレガントな回路に書き換えることができるのではないかと気がついた。
それがこれ。
いまさら作り直す気持ちはないが、機会があればいつか試してみたい。時間が経つと忘れてしまうので、念のため記録として残しておく。

病み上がりの朝里峠一周コース2018年08月24日 20時01分18秒

ほぼ2週間、歯痛で苦しんだ。痛みが身体に及ぼす影響力は、自転車に乗ってみて初めて実感した。熱を出したわけでもなく、痛み以外は日常通りの生活をほぼしていたつもりだったが、体力はガクンと落ちていた。

8月13日は、午前中晴れていて自転車日和。でもこの痛さでは乗るどころではない。今シーズン初めて体調が理由で月曜日のライディングはお休みとなった。外の天気が恨めしかった。

8月20日。天気は快晴、微風。絶好のコンディション。朝里温泉分岐交差点までは44分台。しかしそこから先がつらかった。体重が急に重くなったかと思うくらい、前に進まない。ダム記念館から峠駐車場まで37分というありさま。その先国道に出るまで多分七カ所くらい工事のため片側交互通行になっていた。停まっている間、ゆっくりしと景色を楽しむ。普段は前しか見ていないのでかえって新鮮だった。

国道に出てからは珍しく追い風。おもしろいほど高速を維持できる。石山通に出ても追い風に助けられる。しかし、機体地上通りを左折してからは向かい風になり、忍耐。

リザルトは3時間26分5秒。あと数秒で25分台。なんとも微妙。1秒を笑うものは1秒に泣く、ということか。今回は大いに風に助けられた。

体重と体脂肪2018年08月24日 20時12分28秒

8月21日は仕事のため自転車に乗れず。22日(水)は自転車通勤とする。帰りは小林峠経由。昨年は、狐の家族が遊んでいたものだが、今年はさっぱり見かけないので少し寂しい。

20日のライディングが効いたせいか、絶好調ではないにしても上り調子という感触があった。最近体重を量っていなかったし、歯痛の間横になっている場面が多かったので、もしかして体重が増えているかもと気になり、測定してみた。そしてびっくり。

体重55.4Kg。体脂肪9.5%(家庭用体重計で)。
念願の55Kg台を達成。おまけに体脂肪が10%を切ったとは。でも腹回りの皮膚をつまんでみると、余計な脂肪がまだある。これがなくなったら本当のアスリートなのだろう。

以前、プロの選手がレース後の足の写真を撮影したのがニュースで公開されていた。話には聞いていたけれど、血管が青く浮き出てまるで網の目のように皮膚を覆っていた。ああなるまでどれだけ過酷なトレーニングと食事管理をしたのだろう。人間とはすごいものである。

DuCULoN®のためのTaylor型レギュレータ(検討編)2018年08月24日 20時25分21秒

某様から、是非試聴評価してみてくださいということでDuCULoN®(試作機)が送られてきたのは、3月の中旬だった。あのあこがれの発振器が手元にあるなど夢のようで、某様には感謝の言葉もない。この場をお借りしてお礼を申し上げます。

普通ならすぐにDACに入れて音を出ししていただろう。ところが今回、ずっと棚に置いて毎日拝む日が続いて、なかなか手がつけられない。それには理由があって、どうせ評価するならやはりTaylor型レギュレータを使わなければ気が済まない。そうしないと同じ土俵で評価したとは言えないということもある。

ところがそのためには越えなければならない問題があった。Taylor型レギュレータは、定電流回路を基本としていて、設定された電流以上を流すことができない。いっぽうDuCULoN®はオーブンが内蔵されているため、定常状態に入るまでの数分間ではあるが、600~800mAほど流れる。これまでTaylor型レギュレータは、電流設定値がせいぜい200mA程度だったので、このままではレギュレータが正常に動作しない。電流設定値を多くするのは簡単だが、それでは巨大は放熱器が必要となるし、たかだか最初の立ち上がりの数分間のためにだけ、装置を大げさなものにするのはあまり賢い選択とは思えない。
そこでどうするか。

最近、ラインアンプのヒーター定電流回路をいじったことがきっかけでいろいろアイデアがわいてきた。ここ数日、ああでもないこうでもないを繰り返した結果の、現時点での回路図を掲載しておく。
ポイントは四つほどある。
1)立ち上がり時に1A程度流れても若干出力電圧は下がるが動作には問題が生じない。

2)万が一出力端子をショートさせても、フェイルセーフが効いていて出力電圧はゼロとなり、電流もゼロ近くになる。

3)なんと言っても、二つの能動素子にGaN素子を使ったことである。いつか実現したいと思いながら、スタートアップ回路が必要となるためどうしても複雑になることや、それに伴い異常動作時の安全対策が必要になるなど、難問があった。今回、それがクリアできたので実現にこぎ着けられた。

4)下に表示した出力インピーダンス特性で、特に位相回転の美しさには驚いた。90°までの余裕が十分にあるのでZobelの必要もない。100KHzで28°とは、さすがGaNである。

これから評価基板を作って動作確認をする予定。これがうまくいったら、ほかのレギュレータも作り直しになるだろう。