GaNのダイオード接続 次の挑戦2018年03月31日 20時19分19秒

GaNトランジスタがダイオードとして使えるとの情報をもたらしてくれたのはBunpeiさんである。それを聞いて、たまたま手元にあったGS66502Bで実験したのがスタートとなった。

小電流領域で使うならこれで十分なのだが、パワーアンプのような大電流領域で使うためには、別の素子を探さなければならない。実装の容易さから言えば、Bunpeiさんが選択したようにGS61008Tが最適であろう。
しかし、GS66502BをCirclotronの終段に使って実験をしたときに、入力信号とともに盛大に素子が振動し、大きな音が聞こえてきたのを経験してから、大電流領域では制振措置が必須であると痛感した。

そう考えるとGS61008Tは変換基板なしで使えるのはメリットなのだが、反面、制振措置が難しくなる。そこで、底面に熱拡散パッドを持ち、廉価でもあるGS61004Bに選択することにした。その代わり、アルミ素材で変換基板を新たに作り直すことにする。それがこの写真。
昨夜、基板をFusionPCBに発注した。リードタイムは4〜6週間と出ていたから、できあがりは5月に入ってからだろう。なにしろ値段が安いので贅沢は言ってられない。数量は30枚。これだけあれば、数年は困ることがないだろう。ついでに、制振用のアルミパネルも注文。これは以前にGS66502B用に設計したものをそのまま流用した。

できあがってきたら、これをCirclotronの電源に投入する。半導体パワーアンプの整流ダイオードへの応用としては、世界初になるかもしれない。

WISHBONEの効果2018年03月31日 20時49分32秒

中華カーボンにWISHBONEのBBを投入してから、あちこち乗り回している。少しずつ暖かくなり、体が動くようになってきたせいかBBの感触がわかってきた。ちなみにホイールはSHAMAL ULTRAである。

BBごときで感触が大きく変わるはずがないと思っている方がいたら、その意見は修正した方が良い。はっきり言って大きく変わる。プレスフィット仕様であれば、なおさらだ。

一番に感じるのは、自転車の中心イメージがくっきりとしてきたことで、まるで身体の体幹がしっかりしたような感覚さえ覚える。どんなに斜度のきつい坂を登ろうともフレームがよじれずびくともしない。これはBBを変えたからわかることで、もし変えていなかったら気がつかなかっただろう。その効果としてペダリングがスムースになる。ただしペダリングスキルが上達するわけではない。むしろ、ペダリングの欠点がもっと露呈してくる。

とにかくBBまわりの剛性が高まることの効果は想像以上で、返す返すもこのBBを使いこなすほどの足のないことが心残りである。

違いは坂道ばかりではなく、平坦なところを巡行しているときにも感じる。ペダリングしていてもまっすぐ走りやすい。自然にまっすぐ走るということは、無意識下で行われている細かな修正作業が減ることを意味する。その分体力の温存につながる。これも、BBを変えて初めてわかることである。
まことに自転車の世界は奥深い。