久しぶりの朝里峠2017年08月28日 15時46分45秒

今月はほとんど休みを取ることができず、長距離を走ることができなかった。なんとか小林峠トレーニングを確保しようと思っても、これもなかなかむずかしい。仕事を早めに切り上げて走りに出かけようかと思うと、突然の来客があったり、雨が降ったりと思うようにいかない。何よりも体に疲れがたまっているせいか、自転車に乗りたいという意欲が湧いてこないのには困った。

そんななか、やっとまともに休みが取れた今日、久しぶりに朝里峠に向かった。空は曇天。数日前までの蒸し暑さも去り、涼しいくらいの気温。風は東から1〜2m/sで吹いている。マシンはLOOK595+BORA ONE。

最近、Shamal Ultraの乗り心地に感激してしまったおかげで、BORA ONEはすっかり存在感が薄くなっていた。Shamalで鍛えたペダリングをBORA ONEにも応用すれば少しは速くなるかもと期待する。

が、いかんせん、トレーニング不足の体。張碓峠を超えただけで足に疲労を感じるとは、この先が思いやられる。追い風に助けられて、自宅から45分で朝里分岐交差点を通過した。

朝里大橋は工事中で片側交互通行となっていた。白旗が降られたらスタートダッシュをかけ、26Km/hで通過。ここでまた体力を失う。

タイムを狙えるようなコンディションでないことはわかっていても一応ダム記念館からのラップタイムを測定。最初のトンネルまでのきつい斜度をヒイコラ登ったらもう足が売り切れ。調子が良いときはここから徐々に速度を上げるのだが、そんな余裕はない。3番目のトンネルを抜けたあたりで30分経過。35分切りはほとんど絶望的。結果、36分台。

駐車場に入ってバナナタイム。そういえば、ここには旧道へのゲートがあって、この先が今どうなっているのかいつも気になっていた。今日は急ぐ旅でもないので、ゲートの向こう側へミニ探検に出かけた。

新道が開通したのは1999年、それ以来旧道は閉鎖された。初めてこの道を通ったのが学生時代。あの頃は、峠付近以外は舗装もされておらず、車が通ると土埃が舞っていた。それ以来社会人になってからもずっとお世話になってきた。朝里温泉から登ってくると、頂上手前にはひどいヘアピンカーブがあって、大型観光バスが曲がりきれなくて脱輪することもよくあった。

使われなくなってからかなりの年数が経っているのに、意外に道路の舗装はしっかり残っている。両側のブッシュが道を覆ってはいるが、通行には支障がない。しばらく走ると、朝里峠頂上が見えてきた。昔、ここで軽トラックの焼き芋屋さん(だったかな)が店を開いていたのを思い出した。今よりもずっと車の量は少なく、なんだかうら寂しい感じがしたものだった。

峠を超えて朝里温泉側に行こうとしたら、残念ながらその先は舗装がはがされ、土がむき出しとなリ道は荒れていた。ここでUターン。

元の道に戻って、下りに入る。国際スキー場を右手に見て先に進むと、定山渓温泉までのコースでもっとも斜度のきつい箇所がある。ここを60Km/hで通過。
後は淡々と下るだけ。後ろには誰もいない。。はずだった。

四ツ峰トンネルまであと5分ほどのところに来た時、いきなり右側から「こんにちは」と声が聞こえてきた。見れば30歳代とぼしき、精悍なローディ。フレームはTREK。自然に足に目が行く。素晴らしい形をしている。しばらく並走しながら歓談。「来月の大会に出るんですか」と聞いてきた。「いや、そんな足はないですから」とこちらが答えると、向こうは大会のためにここでトレーニングをしているとのこと。やっぱりね。

こちらは、登りは全くだめでも、下りは少し自信があるつもりだった。それがいきなり追いつかれてしまったのだから、ちょっとめげてしまった。お相手は、大会で上位クラスに入賞する実力者に違いないと思うことにした。

お相手が前に出て、こちらが後につく。すぐにどれくらいの足の持ち主かわかる。おお、ここの場面でこんな漕ぎ方をするのか。結構勉強になる。やっぱり早い人は手(足)を抜かないできっちりと攻めてくる。

お相手は、再度峠超えをするとのことで、途中で引き返した。短い時間だったが楽しかった。やっぱり一人で走るより相手がいるとモチベーションが上がる。

さてそんなこんなして定山渓に降りて国道に出ると2時間30分ちょうど。うーむ、もしかして3時間30分切りの可能性が出てきた。
たんたんと走るが、足が痛くなってきていつものような頑張りができないところが情けない。

自宅に到着したときのサイコンの表示は、3時間33分57秒。
これは、朝里峠旧道を走った時間も加算された数字。ロスタイムは4分以上あったはずだから、実質3時間30分を切ったものと推定。疲れたけれど、結果を残せて満足。